【インタビュー】岩井秀人「ハイバイ、もよおす」

2017年06月15日 (木) 00:00

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インタビュー・文/宮田文久
写真/川野結李歌
構成/月刊ローチケHMV編集部 6月15日号より転載
※写真は本誌とは異なります

演劇初心者でも楽しめる衝動に満ちた短編集


押しも押されぬ人気劇団に成長したハイバイ。今回、真夏の横浜で行われる公演は、これまたひと味違うプログラムで、演劇をまったく知らない人でも楽しめるものになりそうだ。その名も『ハイバイ、もよおす』。再演となる3本の短編+1本の新作短編をワンセットとして上演しながら、俳優が参加するワークショップ、過去作品のコメンタリー上映などを企画、託児サービス回も充実させ、劇場で夏の一日をエンジョイできるつくりとなった。劇団主宰の岩井秀人は言う。

岩井 お客さんと一緒に遊べる文化祭を“催す”公演の形にしながら、僕たちが今やってみたい、外に出したいと思っている、お漏らしのように“もよおす”作品を並べました(笑)。

引きこもり体験、父親との確執といった岩井の人生を反映した、ドキュメントとフィクションがないまぜとなった作品が多いハイバイ。しかし一方で、腹を抱えて笑える“王道感”溢れる短編も生み出されてきた。『RPG演劇のニセモノ』『大衆演劇のニセモノ』『ゴッチン娘』といった今回再演される作品は、肩の力を抜いて観ることができるポップさを核としながら、ハイバイらしい“切実な生”のあり方をも封じ込めている。

岩井 ドキュメンタルな作品もライフワークとして今後も続けていくとは思うのですが、今回はもう一方の、タガが外れた、衝動に満ちた作品ばかりです(笑)。でも笑いながら観ているうちに、どこか身につまされたり、舞台上の世界や人物と自分が似ているところに気付いたり……といった、単に“面白おかしい”だけでは終わらない短編になっているはず。

時にユーモラスに、時に切なく。岩井本人による一人芝居もある。「今までは『こんにちは、岩井秀人です』と別人の俳優が演じていましたが、やっと本人が出ます(笑)」という、レアな一本も見逃せない。

岩井 初めて演劇を観るなら、ぜひハイバイで。ウチが面白くなかったらその人にとっては演劇自体が面白くない、くらいの気持ちでやっています。……あ、いや、面白い劇団は多いですよ(笑)!ともあれ、今回はできるだけ“ナメて”きてください、予想を上回る作品をお見せします。

プロフィール

イワイ ヒデト
'74年、東京都出身。'03年にハイバイを結成。'07年より青年団演出部に所属。'12年、NHKBSテレビドラマ「生むと生まれるそれからのこと」で向田邦子賞、'13年ハイバイ「ある女」で岸田國士戯曲賞を受賞。

公演情報


ハイバイ「ハイバイ、もよおす」

作・演出:岩井秀人
出演:岩井秀人、上田遥、川面千晶、永井若葉、平原テツ、黒田大輔、田村健太郎、伊東沙保、岩瀬亮、後藤剛範、池田亮、藤谷理子、遊屋慎太郎、梅里アーツ

2017年7月29日(土)〜8月12日(土) KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ



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6月15日号の表紙は、ディズニー・オン・クラシック / メアリと魔女の花



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