ミュージカル「さよならソルシエ」再演 熱い舞台が開幕

2017年03月17日 (金) 13:00

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ローチケHMV - 2.5次元・舞台


ミュージカル「さよならソルシエ」の再演が、2017年3月17日から20日まで東京・シアター1010にて上演される。

「このマンガがすごい!」2014年オンナ編で堂々の1位を獲得した漫画「さよならソルシエ」を原作に、生ピアノ1本による音楽という新しい趣向でミュージカル化され、話題を呼んだ作品。
“炎の画家”と呼ばれた天才画家・フィンセント・ファン・ゴッホと、その弟である天才画商・テオドルス・ファン・ゴッホ。“ふたりのゴッホ”の運命が描かれる。

初日を控えた前日夜に行われたゲネの模様を、囲み取材のキャストコメントと共にレポートする。

舞台は19世紀末のパリ。
「芸術・絵画は高尚であるべし」という風潮の中、美術商会社・グーピル商会で支店長を務めるテオドルス・ファン・ゴッホは、格式や伝統を重んじる美術アカデミーに対してケンカを売り続けている。
なぜ、テオドルスは画商になったのか。なぜ、彼はアカデミーに楯突いて体制を壊そうとしているのか。物語が進むに連れて、徐々に全貌が見えてくる。


三つ揃いの黒いスーツに、黒いハットをかぶったテオドルスのスマートな佇まいと、キレの良い仕草が、「この男は只者ではない」ことを明確に伝えてくる。
この聡明なテオドルスの策略によって、パリの芸術界に新しい風が流れ始める。
その手腕は、まさに“ソルシエ=魔法使い”。

道端で行われるチェスのシーンや、若手画家たちによる展覧会・アンデパンダン展など、原作の展開が様々な手法で表現される。“絵画”の美しさやパリの街の風景が、音楽や照明によってステージに立ち上がっていく。

テオドルスを演じる良知真次は34歳の誕生日を迎えたばかり。囲み取材でも「34歳、一発目の作品です!」と述べ、気合十分。
定評のある歌声は言わずもがな、前半のクールな物腰と、兄・フィンセントに見せる柔らかい表情、そして内面を吐露する時の激情など、テオドルスのギャップを魅力的にみせている。


囲み取材では、「見どころはたくさんあるのですが、原作に忠実な衣裳や登場人物の感情に合わせて変わる照明、後半にあるテオとフィンのシーンは特に注目して頂きたいです。音楽は是非、心で聴いて頂けたら。パワーアップしていますし、稽古の度に変わっていっていますので、公演中も変化していくと思います」と、生ならではの魅力をアピールした。

そんなテオドルスの兄、フィンセント・ファン・ゴッホを演じる平野良は、囲み取材にて「お客様へのメッセージ?……愛しています!」と、役柄同様に天然(?)な返しをして場を和ませつつも、再演ならではの手応えをしっかりと掴んでいる様子。
「初演で出し切った思いがあったのですが、1年を経て寝かせた分、台詞一個一個に深みが増したように感じます。こういう作品だったのだと気付くものがありました」と新たな発見を語っていた。

台詞はもちろん、伸びやかな平野の歌声は会場中に染み入るよう。ただ絵を描くことが好きな、のほほんとしたフィンセント像を史実にあるゴッホのイメージを軽々と越えて、実在させていた。


テオとフィン、ゴッホ兄弟を取り巻く状況、そして2人の心情の変化によって、物語に緊張が漂い始める。そしてフィンセントが死を迎えた時、テオドルスもある決意をする――。

緊迫感、悲哀、解明という展開が怒涛のように訪れるが、一つ一つが見逃せない名場面だ。手に汗を握り、堪えきれない涙を拭いつつ、最後まで見守って欲しい。

若手画家たちを演じる、アンリ・ド・トゥールーズ・ロートレック役の反橋宗一郎、エミール・ベルナール役の輝馬、ポール・シニャック役の上田堪大、ポール・ゴーギャン役のKimeruも、ハツラツとした歌声を響かせる。
Kimeru以外は再演からの新メンバーだが、19世紀のパリに居ても違和感がないのではないかと思う程のパリジャンっぷり。自分ならではの絵画を追求するエネルギッシュさと、2人のゴッホとの友情を育む明るいシーンを担っていた。



テオドルスと対立する美術アカデミー側の人間たち、画家のジャン・ジェロームを演じるのは泉見洋平、美術評論家のムッシュ・ボドリアール役は窪寺昭。実力派の俳優陣が、ググっと芝居を引き締めている。
テオドルスや若手画家たちの勢いを封じようと、暴力的な手段も当たり前のように使うヒールのポジションだが、その歌唱力から彼らなりの“正義”が伝わってくる場面もあり、人物像に深みが増した。戯曲家のジャン・サントロ役の合田雅吏も初演から続投しており、物語としても、芝居の中でも欠かせない存在感を放つ。

今回の再演では、ピアノもスタインウェイ製にグレードアップ。初演からちょうど1年を経て深みを増したキャストたちの演技と共に、物語の芯を貫いている“音楽”も、この作品の大きな見どころ・聴きどころ。
心地良く、上質なこのミュージカル作品は、美術館や展覧会を巡った後のような美しい余韻を残してくれる。

公演は20日(月・祝)迄。三連休の予定に、是非とも組み入れて頂きたい。
(取材・文/片桐ユウ)

【左から】上田堪大、輝馬、良知真次、平野良、反橋宗一郎、Kimeru


公演概要


ミュージカル「さよならソルシエ」再演

2017年3月17日(金)〜20日(月・祝)
東京 シアター1010

【原作】
「さよならソルシエ」(小学館)

【脚本・演出】
西田大輔

【音楽】
かみむら周平

【出演】
テオドルス・ファン・ゴッホ役:良知真次
フィンセント・ファン・ゴッホ役:平野良/
アンリ・ド・トゥールーズ・ロートレック役:反橋宗一郎
エミール・ベルナール役:輝馬
ポール・シニャック役:上田堪大
ポール・ゴーギャン役:Kimeru/
ムッシュ・ボドリアール役:窪寺昭
ジャン・サントロ役:合田雅吏/
ジャン・ジェローム役:泉見洋平 他

【チケット】一般席:7,500円/モンマルトル席:10,800円
※いずれも全席指定、税込価格です。
※[モンマルトル席(特典グッズ付き)とは…]先行予約販売でのみご購入頂ける、特典グッズ付のチケットです。
尚、当席はオフィシャル先行までのお申込みとなり、グッズは当日会場でのお渡しとなります。

【チケット発売】
一般発売:2月24日(金)10:00〜


© 穂積/小学館フラワーコミックスα © ミュージカル「さよならソルシエ」プロジェクト

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