【インタビュー】MY DYNAMITE / Jorge Balas

2017年02月14日 (火) 18:15

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ローチケHMV - ヘヴィーメタル


 オーストラリアのメルボルンを拠点とするブルーズ・ロック/ロックン・ロール・バンド、MY DYNAMITE が、前作『MY DYNAMITE』から5年振りとなるセカンド・アルバム『OTHERSIDE』を完成させた。豪州産ハード・ロックならではと言える大らかさや剛胆さが、80年代ハード・ロック由来のメロディ・オリエンテッドな作曲技法と結びつくという作風は、前作のそれをダイレクトに継承したものだが、前作に伴うツアー活動の成果が反映されたのだろう、バンド全体としての熟練を感じさせる仕上がりとなった。2月初旬、バンドのメイン・ソングライターであるジョージ・ベラス(ギター)が取材に応じてくれた。

――セルフ・タイトルのデビュー・アルバムが発表されたのは2012年のことでした。あれから5年が経ちましたが、活動はいかがでしたか?

ジョージ・ベラス(以下J):うん、かなりスローな感じだった。あのアルバムをリリースした翌年にはヨーロッパでツアーをしたけれど、戻って来てからは、シンガーのパット・カーモディに最初の子供が生まれたんで、そっちに費やす時間が必要になった。それから2014年の前半には LYNYRD SKYNYRD のショウでプレイしたほか、単発のショウをあちこちでやった程度だった。そして次のアルバムのレコーディングに取りかかったんだ。2014年にね。だから、かなりゆっくりとしたプロセスだった。主に家族が増えたというのもあったし、音楽は主な収入源ではなくて、収入の大半は日々の仕事で得ているからね。

――『MY DYNAMITE』の発表に合わせて2013年に行なったヨーロッパ・ツアーはどういうものでしたか? 会場の規模、共演者といった点で。

J :5週間ほどのツアーで、30回ぐらいショウをやったよ。会場は小さなバーから大きめのクラブまで様々で、オランダでは中規模、小規模のフェスティヴァルでもプレイしたよ。あれはとても楽しかった。どれも主に小さな規模だったけれど、サポート・バンドや共演バンドはなくて、俺達だけでプレイしたから、一晩に2時間プレイしたよ。

――あなたは以前、「最初に買ったアルバムは AC/DC の『BACK IN BLACK』で、最初にショウを観たのは METALLICA だった。その他にも WHITESNAKE、BLACK CROWES、GUNS N' ROSES 等を聴くようになった。ソングライターとしては HUMBLE PIE、LED ZEPPELIN、BLACK CROWES、グラム・パーソンズ等を尊敬している」と語っていました。新加入のニックも含めて他の5人のメンバーの音楽的嗜好は大体のところで一致しているのでしょうか?よりソフトなもの、よりヘヴィなものを聴くなど、幅の広さで違いがあるかと思いますが。

J :うん、そうだね。

――他の5人の好きなバンド、音楽も教えてください。

J :喜んで。パット(カーモディ/ヴォーカル)は最近ではジョー・コッカーを聴いているよ。これまで以上に、そういったクラシックなシンガー達をよく聴いているね。サイモン(アーロンズ/ドラムス)は、地元メルボルンのレトロなものが好きなんだ。KING GIZZARD AND THE LIZARD WIZARD は知っているかい?メルボルンのバンドで、よりサイケデリックなものをやっている。俺も気に入っているバンドだ。俺もサイケデリックなものが好きなんだよ。トラヴィス(フレイザー/ベース)は…何を聴いているのか判らないな。もう1人のギタリストのベニー(ウルフ)は、ほぼ俺と同じものを聴いているけれど、カントリーにもちょっとはまっているよ。彼はペダル・スティール・ギターを弾くからね。 だから、へヴィなカントリーをよく聴いている。ニック(クーパー/キーボード)には音楽を聴いている時間はないんじゃないかな。彼は5つくらいのバンドにいて、演奏するのに忙しいから。殆どがカヴァー・バンドだけど。

――新作の制作前、何か方向性のようなものを決めましたか? それとも曲を次々と書き上げていき、それの集まりが新作ということでしょうか?

J :ああ、とにかく書いていったという感じだね。最近はどのバンドもアルバム制作に、音楽作りに総ての時間を注ぐというのは難しいと思う。特に、MY DYNAMITE の場合、リハーサル・スタジオに集まって、バンドとしてプレイしながらやっていくのが多いからね。俺は曲の大半を、ベーシックなもの、コーラスを書いてあったり、もう少し音楽を書いてあったりする状態で持ち込んで、バンドとしてリハーサル・ルームで曲にしていく。皆で一緒にね。そして、1週間後か2週間後にまた集まって一緒にプレイして、更に変えて、そういうのを何回か繰り返して、俺達が満足出来るものに仕上げるんだ。だから、俺達のやり方は長いプロセスになるよ。でも、これがとても上手くいっていると思う。曲作りをする速度はかなり遅いバンドだけれど、これが俺達の気に入っているやり方なんだ。急ぐ必要はないとも感じているしね。大きなレコード・レーベルに急かされているわけでもないから…。そういう自然なペースで進んでいるね。

――ツアーを行なったことは創作面に何か影響を及ぼしましたか?LYNYRD SKYNYRD との共演で何かインスピレーションはありましたか?

J :そうだな…。LYNYRD SKYNYRD がプレイするのを間近で観られたのは最高だったよ。彼らの音が素晴らしかったからね。彼らが“Free Bird”をプレイしている間、俺は目を閉じて聴いていた。ステージの脇でね。まるで、ごくごく初期にレコーディングされたもののように聞こえたよ。「ワーオ!」という感じだった。これは凄いと思った。マジカルだった。あれはかなり大きなインスピレーションになった。そういったインスピレーションの幾らかは、信じられないかもしれないけれど、アルバムのタイトル・トラックである8曲目の “Otherside” にも入っているよ。“Otherside” は、“Free Bird” にそっくりなわけではないけれど、同じようなところを狙っているのが判ると思う。6分を超えないようにはしたけれど、ちょっと長いギター・ジャムも入っているし、最後に向けての盛り上がりもある。ああ、間違いなく LYNYRD SKYNYRD からはインスピレーションをもらったよ。良い質問だ。

――その “Otherside” は BLACK CROWES を思わせるところもありますが、後半のギター・ソロや女性コーラスは LYNYRD SKYNYRD に近い雰囲気です。ギター・ソロは “Free Bird” に通じるくらいに強力だと思います。

J :おお!ワオ!それは凄い褒め言葉だ!(笑)嬉しいよ。ありがとう!(笑)

――この曲はどのように仕上がったのですか?

J :“Otherside” がどういう風に書かれてレコーディングされたかというと、やはりスタジオで、総てをレコーディングした。そうだね、このアルバムが具体的にどうやってレコーディングされたかをここで話しておくよ。このアルバムは2つのスタジオでレコーディングされた。最初のスタジオはメルボルンにある『Woodstock Studios』だ。今は別の名前になっているけど、そこが俺達が総てのトラックをライヴでレコーディングしたスタジオだ。ギターもベースもドラムスも全部一斉にプレイして、ライヴ・レコーディングをした。それが全部終わって、総てがとても良い音に、そしてタイトにクリーンに録れていたので、俺達はそれを持って別のスタジオに入った。そこは『Aviary Studios』というメルボルンにあるスタジオで、やはり非常に美しいスタジオだ。そこで追加のトラッキングをして、歌詞とヴォーカルをかなり手直しして、楽器を加えたりもした。“Otherside” は、そうやって完成した典型的な曲だね。ギターは元々『Woodstock』で録ってあったけれど、もう一度新たに録って、半分は1つのスタジオ、残り半分はもう1つのスタジオで録ったものが使われている。長い曲だけれど、これはかなり楽にレコーディング出来た曲だった。女性達も素晴らしい仕事をしてくれたと思う。コーラスの部分で彼女達はジョー・コッカーのフィーリングを出してくれていると思う。非常に70年代っぽいヴァイブがあって、非常にソウルフルでもある。この曲の仕上がりに、俺はとてもとても満足しているよ。

ただ、これをアルバムのタイトル・トラックにするのには、ちょっと不安があった。長い曲だし、多分シングルにはならないだろうから。だが、そんなことは関係ないと判断した。俺達はこの曲が気に入っているし、アルバムのアートワークともよく合っているし、俺達がこのアルバムに感じていることにも繋がっているからだ。俺達は otherside(向こう側、あの世、死後の世界)に何があるのか知らない。とにかく、俺達はこの曲にとても満足しているよ。褒めてくれて本当にありがとう。

――『OTHERSIDE』でより規模の大きいライヴ活動、ツアー活動が計画されているのでしょうか?

J :今はまだ特に何もプランは立てていないんだ。勿論オファーが来たら何でも検討するよ。パットには幼い子供が2人いるから、かなり大変だと思うし、仕事とかもあるからね。でも、とても良い招待が来たら、真剣に前向きに検討すると思う。ヨーロッパでのフェスティヴァルに何回か出るとか。俺は個人的には日本に行きたいと思っている。俺達にとって、とても良いチャンスになると思う。

取材・文:奥野高久/BURRN!



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発売日: 2017年02月17日

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