【全曲解説】CYNTIA『Urban Night』

2016年12月21日 (水) 21:00

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[GENRE : HARD ROCK]
トキ(Aldious)参加の約2年ぶり&移籍第1弾
多様な音色でハード・ロックの精神をポップに解き放つ新作完成!

全9曲入りの今作はキャッチーなポップ性に磨きをかけ、華やかなコーラス・ワークも随所に織り込み、観客とのコール&レスポンスを意識したライヴ仕様の楽曲が勢揃い。大人っぽいムードを放つ表題曲、Aldiousのトキがゲスト参加したTrack.4においてはYUI(Gt/Cho)とのツイン・ギターを披露し、最後を飾るバラード風味のTrack.9はSAKI(Vo)が初めて赤裸々な歌詞を乗せたエモーショナルな曲調に仕上がっている。今後のバンド活動を踏まえても転機作と言える重要な作品だ。
荒金 良介【ライター推薦】


全曲解説テキスト by SAKI(Vo)、YUI(Gt/Cho)、AYANO(Key/Cho)、AZU(Ba/Cho)

1. introduction

アルバムやツアーを象徴するオープニングに相応しいものを、とイメージは決まっていたけれど編成は迷いました。Track.2のインパクトを大事にしたくて全員登場は早いから、どうしよう……となってふと脳裏によぎったのはDREAM THEATERの来日公演。CYNTIAを結成して間もないころ、YUIさんとふたりで観に行って、途中John Petrucci(Gt)とJordan Rudess(Key)でやるインストがものすっごくカッコ良くて、帰り道で“いつかあぁいうのやりたい!”って話をしていたことがあったんです。今回のアルバムは、メンバーが思ったこと伝えたいことは全部詰まっているので、さらに夢や憧れも詰め込みたくて編成はギターとキーボードにしました。2部構成の中で、夜が訪れた都会の街に明かりが灯って煌々とした夜景に変わっていく様子と、バンドの今までの時間、このアルバムの完成を迎えるまでの気持ちの流れがリンクしてるような、そんな景色を表しています。

最初の点滅は走馬灯をイメージして、中には苦い思いもあってあえて落ち着かない音を挟んだり……リズムインしてからの後半はメンバーの想いはひとつだっていうメッセージを込めてユニゾン・フレーズで始まって、交互に主張しながらも最後はまたユニゾンで駆け上がってTrack.2へと繋ぎます。

みんな、お待たせ!!
さぁ! 聴いてくれ! 『Urban Night』を!!

そ〜んな……ことを思いながら制作しました。
ツアーでは、また編成を変えたアレンジ・バージョンが聴けるかも……!?(AYANO)

2. Urban Night

この曲はデモを初めて聴いたときから、絶対アルバムに入れたい!!! と思っていた曲で、自分たちが知らない自分たちの可能性に出会える気がして、すごくドキドキしました。AYANOちゃんは夜景が大好きで、地方出身者には都会の夜景ってやっぱりとても夢とかロマンとかが詰まってて、日本がここから動いている、この都会で私はバンドで、頑張っていきたい! っていう彼女の想いを聞いて、私も詞を書くときに、“夜”とか“音楽”っていう言葉を意識して書きました。自分たちCYNTIAは、この大都会で、音楽で、生きていくんだ!! っていう強い気持ちを込めて詞を書き、歌入れをしました。ライヴではみんなこの曲に身を委ねて、好きなようにノったり、好きなように楽しんでもらえたらなと思っています。(SAKI)


3. ハピネス

完全にライヴ想定でみんなで手を上げて声を出し、気持ちの良い汗をかいて盛り上がる曲になればと思って作りました。レコーディングでも一発録り的な感じでノリを重視して録ってくれたので、とても疾走感溢れる曲になりました。というのも、デモの段階ではわりと爽やかでポップ要素が強かったので今作の中で浮かないかな?? と思ったりもしましたが、実際にレコーディングをしたらガッチリとボトムを支えるリズム隊に気持ちの良い歪みのシャワーが噴射する軽快なギター・サウンド、そしてキラキラと眩しく光を放つキーボード! 当初のポップさは残しつつゴリっとしたサウンドになりました。
都度登場するキャッチーで印象的な“ヘイ!”はレコーディング中に出たアイディアで、“君に幸あれ”という歌詞をさらに後押しするような前向きなパワーを表しています。この曲を聴いたら思わずライヴで言いたくなってしまうはず!
“ライヴで盛り上がる曲にしたい!”と冒頭で書きましたが、まさにライヴ中に“ヘイ!”と大きな声を出したら、日々のストレスや悩みというお荷物も吹き飛んで、次のステージへ一歩踏み込む勇気が湧いてくると思います。この曲を聴いた人がハッピーになったら嬉しいな! 君に幸あれ!!!(YUI)

4. Bless of the Fire

今回のアルバムの中で一番ハードなナンバーです。イントロ部分のキーボード・リフに絡みつくギター・リフ!! ……いやいや、絡みついているというよりもむしろバトルをしているのでは!? ともいえる攻めの態勢から始まるリフは、この編成ならではの、且つハードな曲においてのCYNTIAの“攻めた”一面を見せるひとつの武器です。 この曲のソロではゲストでAldiousのトキ(Gt)に参加していただいています。アルバムにゲストでプレイヤーさんに参加していただくのは初めての試み。やはり違うエッセンスが加わることによって、ハードな中にもより華やかさが生まれたと思います。さっき“バトル”と書きましたが、これはライヴでもフライングV同士でバトルをしたいです!!
この曲は、ライヴのハード・ナンバーには欠かせない曲になりそうですね。ライヴでみんなの声を存分に聞かせてほしいです!!
そして個人的にですが炸裂する私のピッキング・ハーモニクスの鋭い刃に打たれまくってほしいです!!(YUI)

5. Life Goes On

デモの時点からこの曲には“Life Goes On”というタイトルがついていて。あぁ、生きることを続けていくこと、まさにそのとおりの曲だなぁ、という印象を私も持ちました。最初の立ち上がりから、人の生が芽吹いて始まっていく、そこからひとりの人生がストーリーみたいに続いていく様が想像できるようなイメージで、歌を入れました。日々、疲れてしまって、ふと立ち止まったときに、この曲がまた歩き出す活力になれれば、と思っています。この曲はお客さんたちが一緒に歌えるコーラスがあるので、ぜひライヴでは一緒に歌っていただきたいなと思っております!(SAKI)

6. Un!verse

初めて聴いたときに単純にいい曲だな、と思いました。みんなにも歌ってもらえる合唱の部分もあって、とっても大好きな曲です! 普段から私は、ライヴやロック・レジェンドのコンサートに行ってはめちゃめちゃに楽しむタイプですが、CDが完成して、改めてアルバムを通して聴いていたときに、誰かにベース弾いてもらって、自分が客席でこの合唱の部分をお客さんとして歌いたい!! って思ったのは初めてで、とても不思議な感動を受けました。(AZU)

7. 不眠症シンデレラ

選曲が決まってきてだんだんとアルバムの色が見えたときに、洋楽っぽいリフものの曲があってもいいなと思い作りました。理想と現実の狭間に揺れていた自分を払拭したくて、自分に果たし状を突きつけているような感覚で書きました。サウンドはアルバムの中で一番ダークでヘヴィなナンバーで、SAKIちゃん独特のファンタジーな歌詞が異世界な空間に皆様をお連れします(笑)。CYNTIAではあまりなかったベース・ソロも入っているので、重低音が好みの方にオススメです!(AZU)

8. if

この曲を書いたのは熊本地震の直後でした。
世の中どうしようもないことが本当にあるんだって痛感して、それで曲を書くっていう発想はエゴと言われても、何もしないよりも何かしたい。
少しでもこの気持ちにシンパシーを感じる人がいたら一緒に叫びたい。
ライヴで一緒に叫びたい。今私は、あなたは、ひとりじゃない。
この曲を通して繋がっている。
そう思える曲を作りたい。
その衝動がWowの一斉コーラスになってます。
一番エゴが強いデモだったけど……メンバーみんな自分なりに受け取って各々の想いを乗っけてギターでベースで言葉と歌で応えてくれて、いつの間にか何倍にもパワーが膨らんでてバンドってすげー! ってずっと制作中感動してました。
伝えたいことを直球で伝えたいから展開は最小限、間奏はナシにしてます。
サビ前のSAKI氏のAh〜はREC中やっぱり1音言葉が足りないってなって好きに思うように歌ってと言ったときに生まれた一発即決のものです。しばらく彼女は“Ah職人”って呼ばれてました。
歌はもちろん、畳み掛けるベースも大好きだし、和音を重ねていくギターも超かっこいい。
マイナスのWowじゃなくって、リセットや浄化、発散のWow、どんどん叫んでそうしたら明日は良い日になる! 聴いた人にとってもこの曲がそんな存在になったら嬉しいです。(AYANO)

9. Call Me.

デモの時点から、おぉ、CYNTIAのバラード、やな! という印象だったのですが。この曲はプリプロとレコーディングでまた違った化け方をしまして、今に至っております。私には、この曲がひとりの人間のとても赤裸々な独白のように、最初感じられて。自分の日ごろ思ってることや、感じていることを詞にしようと考えるに至りました。今まで私は100パーセント自分のこと!! みたいな歌詞を曲に当てたことがなく。それは自分の根底にあるネガティヴさが、誰も私のことを書いた詞なんて必要としてないんじゃないかな? と完全に扉を閉じてたのですが、それをこの曲の持つ魔法みたいなものが、鍵を優しく開けてくれて、“自分のことを歌ってもいいんじゃない?”と語り掛けてくれた気がします。メンバーの音が重なっていくと本当にどんどん良い方向に化けていって、感動したのを覚えています。YUIちゃんの泣きのソロ、必聴です(笑)。(SAKI)

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