【インタビュー】世良公則(僕らのポプコンエイジ2017)

2016年12月15日 (木) 00:00

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ローチケHMV - 邦楽・K-POP

2017年5月に開催される「僕らのポプコンエイジ〜 Forever Friends, Forever Cocky Pop 〜」。5月7日(日)東京公演と5月12日(金)大阪公演に世良公則&神本宗幸(ex.TWIST)の出演が決まった。初出演でそのパフォーマンスに注目が集まる世良公則を直撃した。

懐かしさだけでなくポプコンが生んできた音楽の意味を感じてほしい


2017年にデビュー40周年を迎える世良公則。現在もライブ活動を精力的に行い、ロック・ミュージシャンとして強烈な存在感を示している世良から、アニバーサリー・イヤーの幕開けを告げるニューアルバム『SPICULE』が届けられた。自主レーベル・SPICULEから2001年から2002年にかけて発表された3作品『nobody knows』『Born to be Rockin'』『1977』に最新デジタル・リマスタリングを施した本作(3枚組・全20曲)は、現在の世良の音楽的な基盤になっているという。

世良公則:自主レーベル・SPICULEを立ち上げたのは、ライブ活動を続けるなかで生まれてきたバンドのグルーブだったり、歌詞を含めた自分の表現をカタチにして残そうと思ったからなんです。そこには自分のベーシックな精神、演奏形態というものがあるし、現在のライブ――ソロであっても、バンドスタイルであっても――を構成するときの基盤になっているんですよね。この3作に収録されている曲は今もライブの柱になっているし、新しく作 る楽曲のエッセンスでもあるんですが、すべて廃盤になっていて、欲しいと思ってくれた方が入手しづらい状況があって。過去の楽曲ではなく、現在と未来を語る上でも大事な作品だから、このタイミングできちんとメジャーリリースできることは、僕にとっては意味があるんですよね。

今や世良の音楽的盟友となった野村義男(G)、ツイストのオリジナルメンバーである神本宗幸(Key)などが参加した『SPICULE』は、彼自身のコメント通り、現在のライブ・ サウンドにも直結している。オーセンティックなロックンロール、ハードロック、ブルースに根差した音楽性、生々しく骨太なバンド・アンサンブル、濃密な感情が宿ったボーカル。今も変化と向上を続けている世良公則の音楽は、若い世代のミュージシャンにも大きなインパクトを与えているようだ。

世良公則:今年もひと世代、ふた世代くらい違うミュージシャンと一緒にライブをやりましたけど、みんな言いますよ。“すげえ”って(笑)。野村義男、櫻井哲夫(Ba)が出している音もそうだけど、どのロックバンドよりもラウドでゴリゴリしてますから。エンジニアや照明も含めて“世良イズム”で表現してくれてるんだけど、ロックバンドの原型というのかな。“やっぱりこれだよね”と言ってもらえることが多いですね。今の若いバンドはよくデッサンされていて仕上がりもキレイなんだけど、油絵のように滲んでくるような盛り上がりはないからね。

バンドを率いてのライブのほか、野村とのアコースティック・ユニット「音屋吉右衛門」の活動も充実。40周年を迎える2017年も過去のキャリアを振り返るのではなく、現在進行形の世良公則を存分に体感できることになりそうだ。

世良公則:キャリアは大事だけど、やってきたことの結果なので。役者だけでいいと思っていたらそうしただろうし、世界を放浪したいと思えばやっていたはずだけど、結局、今も音楽を発信し続けていて。気が付いたら40年経ってたわけだけど、俺自身は30代後半から何も変わってないんですよ。意識しているとしたら、30代、40代、50代には出せなかったことをやりたいということかな。難しいですけどね。守らなくちゃいけないものもあるし、壊さなくちゃいけないものもあるので。成熟はしていきたいけど、それが目標というわけでもないんですよ。ワインだって古ければいいということじゃないでしょ?

さらにポプコン出身のアーティストが集結するイベント「僕らのポプコンエイジ〜 Forever Friends, Forever Cocky Pop 〜」に世良公則&神本宗幸(ex.TWIST)として出演(5月7日東京公演、5月12日大阪公演)することも決定。1977年にポプコンに出場、「あんたのバラード」でグランプリを獲得した世良がこのイベントに出ることも大きな注目を集めそうだ。

世良公則:1977年にポプコンに出場したことで今の自分があると思っているし、40年目にして振り出しに戻るような感覚もありますね。僕と神本はポプコンに出演したオリジナルメンバーだし(ふとがね金太、鮫島秀樹らは後に加入)、そのふたりが「あんたのバラード」を歌うっていう。40年前の曲ですけど、今の人たちが聴いて“このブルースの世界は面白いな”と感じられるような演奏をしたいと思っています。懐かしさだけではなくて、ポプコンが生んできた音楽の意味も感じてもらえたらいいですね。ポプコンはアマチュアのトップが集まるイベントの先駆けだし、僕自身もそうですが、中島みゆきさんの曲を聴いて“自分も曲を書こう”と思った人たちがたくさんいて。聴く側が発信者だった時代の空気、そこで生まれた音楽の衝動を感じられるステージになるんじゃないかな。

最後に「40年間、世良さんを応援してきたファン、その世代に対してはどんな思いがありますか?」と投げかけたところ、「語弊があるかもしれないけど、ファンの皆さんに対す る思いは持ってないんです」という答えが返ってきた。

世良公則:40年間応援してくれている方、途中20年くらい聴いてなかったけど、またライブに来てくれるようになった方、最近になって初めて僕のステージを見てくれた方。色んな方がいらっしゃいますが、僕ができることは、錆び付くことなく、自分の表現を発信しながら存在することだけなんです。皆さんの思いに応えようとすれば、どうしても守りに入ってしまう。そうではなくて、一小節でもいいから、自分がワクワクできるような音楽をやっていたいんです。


インタビュー・文/森 朋之
掲載・構成/月刊ローチケHMV編集部 12月15日号より転載

ライブ情報


● 僕らのポプコンエイジ2017 〜Forever Friends, Forever Cocky Pop〜

プレリクエスト先行(抽選)
12月15日(木) 12:00 〜 27日(火) 23:59

2017年5月7日(日) 東京・府中の森芸術劇場 どりーむホール
小坂明子、庄野真代、スリーハンサムズ(細坪基佳:元ふきのとう、中村貴之:NSP、平賀和人:NSP)、世良公則&神本宗幸(ex.TWIST)、三浦和人(元雅夢)、八神純子、Chage

2017年5月12日(金) 大阪・オリックス劇場
石川優子、世良公則&神本宗幸(ex.TWIST)、谷山浩子、三浦和人(元雅夢)、森川美穂、八神純子、Chage

2017年5月14日(日) 神奈川・よこすか芸術劇場
相曽晴日、 石川優子、辛島美登里、杉山清貴、鈴木康博、三浦和人(元雅夢)、八神純子、Chage

2017年5月20日(土) 千葉・市川市文化会館 大ホール
石川優子、因幡晃、スリーハンサムズ(細坪基佳:元ふきのとう、中村貴之:NSP、平賀和人:NSP)、三浦和人(元雅夢)、八神純子、Chage  …and more





作品情報

自主レーベル・SPICULE 3作品をコンパイル

SPICULE

CD

SPICULE

世良公則

価格(税込) : ¥3,000

発売日: 2016年11月25日

世良公則 (セラ マサノリ)

77年に「あんたのバラード/世良公則&ツイスト」でデビュー。以後、「銃爪」「燃えろいい女」などヒット曲を連発。81年にツイストを解散後はソロとして音楽活動を展開し、俳優としてもヒットドラマに多数出演。17年にデビュー40周年を迎える。

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12月15日号の表紙は、布袋寅泰 / いきものがかり


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