【全曲解説】sow『Route of migratory』

2016年10月19日 (水) 19:28

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ローチケHMV - 邦楽・K-POP

本作はライブで演奏している曲を中心に、最初期から大事に演奏している曲から最新曲、新たな試みにチャレンジした意欲作まで多種多様に収録した、sowの過去・現在・未来を詰め込んだ記念碑的な作品となっています。

前作ミニアルバムをもって回ったツアー中(マイペースに1年以上かけましたが…)に作ったり、ツアーで演奏しながら育てた曲も多く、ツアーでの出会いや経験が多く反映されていると思います。ツアーを経ての成長をもって、初期衝動・初心に帰っての作品という意味を「Route of migratory」というタイトルに込めています。

渡り鳥が旅をしていくように、アルバムを手にしてくれた皆様が音と共にsowが歩んできた旅の軌跡を少しでも感じてもらえたらと思います。

吉村(Gt)

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Route of migratory

CD

Route of migratory

sow

価格(税込) : ¥2,000

発売日: 2016年10月19日


01. migration

本作のオープニング的トラック。ピアノは二反田(Key)が即興的に弾いたものをそのまま採用、しかし即興すぎてレコーディングの時になかなか再現できないというトラブルもありました(笑)。
アンビエントな音像は全てピアノの素材の加工です。
こっそり前作からの連続性を持たせよう!ということで原型はほぼありませんが前作ミニアルバム「to growth, for growth」最終のフレーズを弾いていたりします。渡り鳥が海に向かって旅立っていくような雄大なイメージのオープニングとして存在感のあるいい仕上がりになったかと思います。

02. circle ratio

本アルバム最初の1曲。駆け抜けるようなリズムに緩やかながらループ独特の展開から生まれる緊張感が魅力。これからのsowを象徴する楽曲になるかと思います。これまでの次々と展開を詰め込んでいくスタイルの曲制作から、もっと曲の中で気持ちのいい連続性が欲しいよねというアイデアを元に、山田(Dr)がメインのリズムを叩いて「もうこのパターンでほぼ変えん!」というところから他メンバーでフレーズを段階的に乗せていくという作り方で完成しました。
現在ライブのセットでは常連曲。

03. fata morgana

アルバム全体を引っ張るリード的なポジションの曲。
攻撃的でドンとパンチのある曲を作ろうと言ってできたこの楽曲は、今作中で最も「激情幾何学インスト」をしている楽曲ではないかと思います。ギターのライトハンドやマッシブなピアノリフ、マスロック的なフレージングなど、 当時の僕らの「とにかくできること詰め込むぞ!」という意気込みの結果かなりの「じゃじゃ馬」となってしまいましたが、長くライブで続けていくことでようやく乗りこなせるようになり、今では良き相棒!みたいな楽曲です。
ちなみに曲ができた当初の仮タイトルは、「スコーピオンキング」(笑)

04. clockwork

シンプルでコンパクトに!コンパクトながらもドラマチックに!な展開とそれを体現したピアノのリフが魅力のトラック。レコーディングの際はエンジニアの吉岡さん(LLama / studio INO)のアイディアでウッドスネアを使用したり、他の曲にはない爽やかな質感のトラックになっています。最近はライブバージョンとしてエレキギターで演奏したり様々な表情を見せるclockwork。ライブと音源の違いを楽しんでもらえたら嬉しいです。

05. 10th sentiment

3部構成でそれぞれに違ったテイストの展開をする長編の作品。
タイトルの「10th sentiment」はクワクボリョウタさんのインスタレーション作品「10番目の感傷(点・線・面)」からの引用です。無音のインスタレーション作品なのですが、曲のイントロで作品の画が浮かんできたのと、点→線→面と移り変わる曲構成がぴったりだ、と山下(Ba)がつけました。実はもともと更に長編だったのを収録にあたって構成を詰め直しスマートに。この曲は完全に全員でセッションしながら生まれた曲で「セッションゆえの自然に流れて移り変わっていく展開」が魅力。ゲストvoで参加してくれたRyuくん(Ryu Matsuyama)いわく彼の思う一番sowぽい曲だそう。

06. carved pixels

エレクトロニカな意欲作。スタジオセッションから自然と生まれたフレーズを抜き出しそれをバラバラに切り刻んでから曲として再構成。リズムトラックは二反田(Key)どこかからサンプリングしてきた素材を彼女自身が組み立て、それを元に最終的な楽曲にまとめる作業を僕が担当しました。
いつか、バンド編成ライブバージョンをする日が来る!?かも…

07. beach

前半のアコースティックギターを軸にしたゆったりとした展開から後半のエモーショナルな展開に移行する、アルバム後半戦の始まりを告げる1曲。実は最も変拍子で難解な曲だったりします。山田(Dr)と僕の二人でスタジオにはいって曲作りをしていた際、山田(Dr)が曲前半のリズムを持ってきたのですが全く構造が理解できず、ドラムだけ録音して持ち帰り自宅でひたすらギターのフレーズを考えるという作業をした結果この曲が誕生しました。実はギタリストとしては個人的にアルバム中で一番好きな曲だったりします。

08. Run for

タイトル通りの疾走感と、リズム主導で作ったこの楽曲ならではの細かいアタッキングが魅力かと思います。ある日のスタジオで「曲作ってきた!」という山田(Dr)が携帯のDTMアプリで打ち込んできたピアノのフレーズを元に完成した曲。原曲がしっかりあったのでタイトルのように曲の制作も駆け抜けるようにサッと完成していった印象。ちなみにこの曲タイトルが「Run for」になる前はメンバー間で「UMA」と呼ばれていましたが理由は「1:48~のドラムのフレーズが馬の足音に聞こえるから!二反田(Key)談」だそう(笑)


09. I see what the city saw feat. Ryu (from Ryu Matsuyama)

初めてのゲストヴォーカル入りの意欲作。まず僕らがインスト曲として完成したトラックをRyuくんに送り、曲のインスピレーションから自由に言葉とメロディーを乗せてもらうという方法で曲が完成しました。本来言葉を持たないインストバンドですから言葉一つで世界観が壊れる可能性がある分、ゲストの参加にはすごく慎重だったのですが、 Ryuくんのパフォーマンスを見て一目惚れ、何より彼自身もsowと音楽がしたいと言ってくれて、彼となら面白い作品ができると思いオファーさせてもらいました。新しい挑戦の結果として上がってきた曲は素晴らしいものになったし感謝です。機会は多くはないでしょうがライブでもやっていきたい曲。

10.mirror

ある意味でsowを最も表した曲ではないかと。僕らがsowを名乗って活動を始めた頃から演奏している曲で、節目節目に演奏してきた大事な曲です。ライブで演奏する機会もだいぶ減ってしまいましたが未だにアンコールなどでバリバリ現役です。僕らが最初に飛び立った頃の初心を忘れないように、そして何よりここからまた新しい場所へ飛び立っていくための道標として、このアルバムの締めくくりの曲としてこの曲を収録しました。



LIVE情報


『earth garden"秋" 2016』
2016年10月22日(土)、10月23日(日)
会場:東京都 渋谷 代々木公園 イベント広場・ケヤキ並木
※sowは23日に出演

『sow 1st Album「Route of migratory」Release Party』
2016年12月25日(日)
会場:京都府 木屋町 UrBANGUILD
出演:
sow × VJ Yohsuke Chiai & Takuma Nakata
Ryu Matsuyama
吉岡哲志(LLama)
and more

プロフィール

2008年結成。メンバーチェンジを経て2011年から現編成での活動を開始。 2014年3月にFriend of Mine Recordsより1st mini album “to growth, for growth”をリリースし、活動の幅を全国へ大きく広げる。繊細さと力強さが複雑に同居する楽曲と、爆発力のあるライブパフォーマンスは音楽ファンのみならずミュージシャンからもジャンルの枠を超え厚い支持を得る。 その活動はライブハウスにとどまらずeath gardenを始めとする各地の野外イベント、アートイベントへの出演から、映像作家とのコラボレーションに至るまで多岐にわたり活動を続ける。 吉村 和晃 (guitar) Kazuaki Yoshimura 二反田 由貴 (piano, synths) Yuki Nitanda 山下 貴弘 (bass) Takahiro Yamashita 山田 弦矢 (drums)  Genya Yamada

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