【ライブレポ】小島麻由美『二十歳の恋』20年目に渋谷に再現

2016年10月03日 (月) 17:43

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ローチケHMV - 邦楽・K-POP

HMV主催の名盤再現ライブシリーズ「HMV GET BACK SESSION」最新公演「小島麻由美 二十歳の恋 LIVE」が、2016年9月20日に開催された。

『二十歳の恋』のリリースは、1996年9月20日。『二十歳の恋』が、ハタチを迎えるまさにその日に、彼女のホームグラウンドとも言えるSHIBUYA CLUB QUATTROにて開催されるというシチュエーションが全て整った貴重な一夜に酔いしれた。

このハタチのお祝いを盛り上げるのは、アルバムのプロデュースを担当したASA-CHANGをはじめ、小島麻由美の作品には欠かすことのできないギタリスト塚本功、そしてDr. kyOn、長山雄治、国吉静治と勝手にしやがれ Hornsを含む5本の管楽器奏者ら、ステージ上には小島麻由美を含め10名。さらに後ろを振り返るとミキシングエンジニアにDub Master X。さらにさらに、後半にはピアニカ前田もスペシャルゲストとして登場するという、この名盤を祝すに相応しい面子が揃った。

フロアの照明が暗くなり、「HMV GET BACK SESSION」お約束のSE「GET BACK」が流れる中、登場した前述のバンドメンバー。各メンバーがルードな正装に身を包み、舞台上からは演奏前から雰囲気が溢れ出ている。

黒のワンピース姿の小島麻由美が登場し「こんばんわ小島麻由美です」と挨拶も早々に、印象的なあのベースラインが響きだす。もちろん1曲目は「あの娘の彼」。『二十歳の恋』。どこか遠い異国の音楽みたいなのに懐かしい、とても古いようでいて新しい、あの名盤が曲順通り演奏される。

あっという間に小島麻由美ワールドに染められて、ムードある夜が演出されていく会場。中でも一際盛り上がったのは「移動式遊園地」だろう。賑やかな演奏に、塚本功のギターソロ、さらにさらに管楽器がこれでもかと盛り上げると、堪らず大人な観客も歓声をあげ、思い思いに踊った。

MCでは当時のレコーディングの話も。プロデューサーであるASA-CHANGが、あまりのレコーディングの大変さに、歯医者に行くと言ったきりいなくなった話を小島麻由美が明かす。ASA-CHANGも負けじと、このライブの楽屋で、小島麻由美が『二十歳の恋』のジャケットを見て、「このジャケットかっこいいね」と他人事のように言っていた話を披露した。

アルバムタイトル曲でもあるインスト曲「二十歳の恋」では、Keyboard演奏を披露し、「私の誕生日」では、愛嬌のあるドラムプレイも。そんな演出も嬉しい。

再びKeyboardの前に立ち、Dr. kyOnとのKeyboard演奏で、アルバム最後を飾る「月夜のブルース」を披露。『二十歳の恋』の世界観が見事に20年後の渋谷に蘇った。

再現ライブとしては、一旦ここで締められたわけだが、この後の第2部では、全9曲もの楽曲を演奏。ライブを丸々もう一本観られたような満足感のある内容だ。

何といっても、スペシャルゲストとして迎えたピアニカ前田の登場。ここに、塚本功、長山雄治、ASA-CHANGというピラニアンズの初期メンバーが勢揃いしたのもファンには堪らないトピックだ。小島麻由美の1stライブの対バン相手がピラニアンズだったというエピソードも語られたが、そんなところにも運命めいたものを感じる。この文句のつけようのない編成で、ダビーなルーツレゲエアレンジの「夜明けのスキャット」、「ロックステディ・ガール」と続けて演奏した2曲に、観客もノックアウト寸前。

「恋はサイケデリック」を挟み、畳みかけるように演奏された最新曲「GOLD & JIVE」の素晴らしさ。ミラーボールも回る中演奏されたビッグバンドアレンジのこの曲に観客も大いに沸き、この日何度目かのピークを迎えた。思わず「かっこいい!」と漏れ出る声も周りから聞こえた程だ。

そして「ポルターガイスト」、デビュー曲「結婚相談所」の代表曲で響乱。第2部の最後は「サマータイム」。観客の大きな手拍子の中、第2部は締めくくられた。

まだ続きがあるのがこの日のライブ。アンコールでは、ピアニカ前田が再び登場。全員で「ハートに火をつけて」「ひまわり」「皆殺しのブルース」の3曲を披露。最後がインスト曲なのも実に彼女らしく、このショウの幕引きに相応しい。2時間強に及ぶライブは、観客が見せる最高の笑顔の中、幕を閉じた。

20年前も今も“小島麻由美”はやっぱり“小島麻由美”だ。改めて、“小島麻由美”というゆるぎない強烈な個性を感じずにはいられないライブだった。

こうして『二十歳の恋』は、素晴らしいバンド、素晴らしい演奏、素晴らしい観客に囲まれ、壮大な祝祭感の中、見事にハタチを迎えたのだった。

取材・文:松井剛(ローチケHMVニュース)


<出演MUSICIAN>
Drums : ASA-CHANG
Wood Bass : 長山雄治
Guitar : 塚本功
Keyboards : Dr. kyOn
Flute : 国吉静治
Pianica : ピアニカ前田
Horns : 勝手にしやがれ Horns (Trumpet 田中和 / Tenor Sax 田浦健) 、矢島恵理子 (B.Sax)、忍田耕一 (Tb)

F.O.H. : Dub Master X

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<セットリスト>

01. あの娘の彼
02. 真夏の海
03. 飾窓の少女
04. パレード
05. 移動式遊園地
06. マイモンキーはブルー
07. 二十歳の恋
08. 私の誕生日
09. さよなら、カエル
10. 月夜のブルース

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11. 黒猫
12. 蜜蜂
13. 夜明けのスキャット w/ピアニカ前田
14. ロックステディ・ガール w/ピアニカ前田
15. 恋はサイケデリック
16. GOLD & JIVE
17. ポルターガイスト
18. 結婚相談所
19. サマータイム

En1. ハートに火をつけて w/ピアニカ前田
En2. ひまわり w/ピアニカ前田
En3. 皆殺しのブルース w/ピアニカ前田

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