【インタビュー】BLOOD STAIN CHILD / RYU (前編)

2016年09月01日 (木) 23:00

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L to R: G.S.R (Guitar), SAIKA (Vocal), Yakky(Bass)
RYU (Guitar, Composer), GAMI (Drums)

メロディック・デス・メタルとトランスを融合させた独自の音楽性を武器に、国内外で多彩な活動をしてきたBLOOD STAIN CHILDが、新体制での初音源となるシングル『NEXUS』を完成させた。予想だにしなかったメンバー・チェンジはなぜ起こったのか、そして次なる飛躍を感じさせる新作はどのように生まれたのか。リーダーのRYU(g)の言葉には、確実に見据えた未来がある。今回はそのインタビュー前編をお届けしよう。
――GRANRODEO等も所属するランティスからリリースされた前作「LAST STARDUST」(2014年)は、新生BLOOD STAIN CHILDの魅力を的確に伝えるシングルでしたし、事実、ライヴと並行して、次のアルバムの制作準備も進んでいましたよね。

RYU:はい。曲は常に作り続けているんですけど、僕の作曲用のフォルダーの名前も“2014年NewSongs”となっていまして……だから、曲数だけで言えば、すでにアルバム2〜3枚は出せるぐらいの状況ですね(笑)。


――「LAST STARDUST」そのものは、どんな作品だったと振り返ります?

RYU:今もすごく気に入っていて、BLOOD STAIN CHILDの魅力を全面的に出せたシングルだったなと思っていますね。ランティスさんもすごく推してくれていましたし、いいリリースだったなと思います。とはいえ、そこからライヴをやり続けていく中で、メンバー・チェンジという流れになるんですけれども……。

――ええ。音源のリリースのたびにラインナップの変更がなされてきたバンドではありますが、「LAST STARDUST」の仕上がりを考えると、予想外の展開ではありました。まずKiKiさん(vo)の脱退の経緯から伺いましょうか。

RYU:まぁ……ライヴをしていく中で、彼女は全力で頑張っていたんですけど、他のメンバーが求めるものとは、どうしても違う部分がはっきりしてきてしまったんですね。それはKiKi自身も感じていたみたいで…。そこで、このまま続けるのは、お互いにとっても望ましい結果は得られないだろうと僕も判断して、新しいヴォーカルを探して活動していこうという話になったんですね。だから、喧嘩別れとかそういう感じではなくて、双方の了承のうえで、脱退という流れにはなりました。

――こればかりは相性の問題もありますからね。

RYU:そうですね。KiKiの歌は透明感があって、広がりもありますし、クリーン・ヴォーカルという点で言えば、すごくよかったんです。実際、「LAST STARDUST」やカップリングの「OVER THE GALAXY」などを聴いてもらえばわかるように、マッチしていたのは、みんな感じていたと思うんですよね。ただ、ライヴ・パフォーマンスという面では未知数であって、その意味では実験的ではあったんですが、やっぱりBLOOD STAIN CHILDというバンドにとっての重要なものの一つである、ラウドであることが少し足りなかったのは事実としてありましたね。

――そこで、バンドとしては、改めて男性ヴォーカルを迎えることを決断をしたわけですね。

RYU:そうです。BLOOD STAIN CHILDはもともと男性ヴォーカルのバンドとしてやってきましたし、攻撃的な部分やパワーがすごく欲しかったんで、原点回帰じゃないんですけど、SOPHIAやKiKiという女性シンガーでやってきたクリーンもちゃんと歌えて、なおかつ、シャウトやスクリームもできる人を探していたんですね。さらに、SADEWが在籍していた以前の曲のパワーを出せること。そんな中でSAIKAくんに辿り着いたんです。

――新たに加入したSAIKAくんは、どんな経歴のシンガーなんですか?

RYU:もともとはヴィジュアル系のシーンで活動していて、ここ1年ぐらいはセッションみたいな感じで歌っていたんですね。だから、7〜8年ぐらいのキャリアはありましたし、即戦力になるのは間違いないと思っていて。面識はなかったんですけど、ちょっと気になるなと思って、バンド仲間に紹介してもらったんです。そこで本人と話をしたところ、ぜひやりたいということだったので、デモを2〜3曲録ってみたり、スタジオで合わせてみたりしたんですよ。そしたら、すごくフィーリングが合ったんですよね。彼自身、明るい性格ですし、フランクで面白い人間なので、その場でバンドに溶け込んで。


 今までのBLOOD STAIN CHILDって、どこか仕事というか、業務的というか、そういう雰囲気があったんですけど、彼のようないいムードメーカーっていなかったんですよね。だから、実際にSAIKAくんが入ったことで、バンドの雰囲気が変わったんですよ。リハーサルをしていてもモチベーションも高くて。これが新しいBSCなんだなって実感がすごくあるんですよね。

――それぐらい大きな変化にもなっているわけですね。

RYU:そう。たとえば、今までもいいライヴはたくさんしてきたと思うんですけど、ライヴが終わった後に、みんな笑顔で「お疲れ様でした!」みたいな空気はあまりなかったんですよ。MCでも、あれだけ喋れるヴォーカリストはいなかったですし、いろいろアドリブも効く。彼だったら、何も言わなくとも、ずっと任せられるなと思うんですよね。

――その一方で多くのファンが驚かされたと思われるのが、RYOくん(b&vo)の脱退ですよ。何しろ結成時からのメンバーですし、RYUくんの実の弟でもありますからね。

RYU:はい。最初にRYOから脱退したいという話が出たのは、2年ぐらい前かな。彼から「バンド活動ができなくなる」と聞かされたとき、正直、僕はすごくショックでしたね。最初から一緒にやってきたメンバーだったし、兄弟でもあるし。だから、一時期は、ホントにBSCをどうしようかと思ってたんです。でも、そうやって悩んでいるときに、GYZEのRyojiくんとか、仲のいい周りのバンドの人たちから、「僕たちの青春だし、追っかけてきたバンドだし、絶対にBLOOD STAIN CHILDの看板だけは下げないでください」ってことをすごく強く言われたんですよ。その言葉に心を動かされたんですよね。待ってくれてる人はいるんだな、まだ頑張ろうって。そこで改めてG.S.R(g)やGAMI(ds)とも、将来に向けて深く話をしたんですよ。

――確認しておきたいのですが、RYOくんがバンドを離れたのは、あくまでもプライベートな事情であり、音楽的な方向性の相違といった理由ではないということですね。つまり、彼がいなくなったとしても、デスメタルの要素がなくなるわけではないと。

RYU:そうですね。RYO脱退の理由は、家庭を持って新たな人生を歩むためです。決まった時点で、「RYOがいないとBSCじゃない!」という反応をする人もいるだろうなと想像もしてはいたんですよ。ただ、確かにRYOはBSCの一つの顔であったかもしれないですけど、作詞作曲などはずっと僕がやってきましたし、核となる部分は何も変わらない。それは事実です。

――そういう思いの中、ベーシストにYakkyくんが迎えられた。彼はどんなプレイヤーなんでしょう?

RYU:彼はSIAM SHADEの遠藤一馬さんのソロ・プロジェクトなどに参加しているんですが、僕らから見ても、ホントのプロって印象ですね。ライヴにおいても、周りがしっかり見えているし、どういうパフォーマンスをしたらいいのかもよくわかっている。ちょっと専門的な話になりますけど、彼は5弦ベースのフィンガー・ピッキングという、RYOとは異なるスタイルなので、BSCではどうなるのかなぁと思ってたんですよ。でも、これが思っていた以上に上手くいきましたね。グルーヴ感も含めて、バンドの演奏力が一段上がった、「僕ら、こんなに上手かったっけ!?」なんて感じさせてくれるベーシストなんですよ。

 もともとG.S.Rが知り合いだったことから、声をかけたんですけど、実際にスタジオで合わせてみたら、GAMIくんも一発で「この人しかいない!」って言うぐらいでしたね。RYOもBSCのことはすごく応援してくれてて、Yakkyについても、「めっちゃいいベーシスト入ったなぁ」って喜んでくれてましたね。ライヴも観に来てくれたんですよ。

 とにかく、繰り返しになりますけど(笑)、SAIKAくんもすごくいいし、Yakkyも言うことないし、バンドの状態はすごくいい。長く活動してきてはいますけど、やっとここまできたかって感じもあったりするんですよ(笑)。

――ははは(笑)。意気揚々と新たな活動に向かっている実感もあるということですね。

RYU:そうなんですよね。古くからのファンも、新体制でのライヴを観るまで不安だったと思うんですけど、毎回来てくれているような熱心な人たちからも、「全然安心した。これだったらいける!」「今までのBSCで一番いい!」とか、すごく嬉しい言葉をいただいたりしてて。対バンした仲間のバンドからも、そういう声ばかりでしたね。「お世辞じゃなしに(凄い)」って。

――そのいい状態にある新編成で、ついに9月7日にリリースとなる「NEXUS」の制作が始まったんですね。

RYU:そう。SAIKAくんが入ったのが去年の12月末ぐらいで、そこからいろいろなことが具体的に始まったんですけど、Yakkyも今年1月の頭ぐらいに加入したんですよ。だから、二人が入ったのはほとんど同じタイミングですね。MVにしてもそうなんですけど、ホントに楽しい時間でしたね、今回の制作は。

取材・文●土屋京輔

【インタビュー後編は こちら

■NEXUS [Official Music Video]

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NEXUS

CDシングル

NEXUS

BLOOD STAIN CHILD

価格(税込) : ¥1,404

会員価格(税込) : ¥1,292

まとめ買い価格(税込) : ¥1,151

発売日: 2016年09月07日

RYUさんからコメント

BLOOD STAIN CHILD / RYU からコメント

待望のニューシングルを9月7日にリリースする BLOOD STAIN CHILD のギタリスト、RYUさんからコメントを頂きました。

HMV&BOOKS online-ヘヴィーメタル|2016年08月24日 (水) 14:00

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