【インタビュー】豊崎愛生「all time Lovin'」

2016年03月18日 (金) 18:00

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スフィアメンバーとしても自身としても充実の音楽活動を続けている声優・豊崎愛生が、実に2年半ぶりのフルアルバム「all time Lovin'」を2016年3月23日(水)に発売する。アルバムリリースに先駆けてイラストコラム「豊崎愛生のLovesick〜大好きが止まらない〜」を連載いただくなど縁の深い本サイトでは、発売を記念したロング・インタビューを実施。本作へ込めた想いをたっぷりと伺った。


――3rdアルバム「all time Lovin'」が完成した今の率直な感想をお聞かせください。

単純な感想になりますが、とにかく”嬉しい”の一言です。CDという形で作品を作らせていいただくのは毎回、「これが最後かも?」って気持ちでいるので。とは言っても別にマイナスな意味に捉えるのではなく、ポジティブな意味でそう思っていて、「これが最後かも」だからこそ今やりたいことを全力で注ぎ込んで作っていけると思っています。アルバムになるとは露知らずといった感覚で毎回のシングルも全力で作ってきたので、今回こういったアルバムにまとめていただいて本当に光栄です。

――今回のアルバムは、冒頭からこれまでとかなり違う印象を受けましたが、意識的に1st、2ndとは変えていこうというところはありましたか?

20代最後に出すアルバムになるので、ちょっと暴れてみたいな(笑)っていうところと、3rdアルバムに収録されるであろう既存のシングル曲が振り幅の大きな、個性的な曲たちだったので、アルバムとしてまとめるっていうよりは、バラバラだけど個性の強いものを集めてひとつの宝箱を作る、みたいなイメージでした。だからアルバムの新曲5曲は、既存のシングルたちに負けないくらい癖が強かったり、攻撃的だったり、チャレンジングだったり、シンプルだったりっていうものが収録されました。結果、どの曲もすごく濃厚なものになったと思います。

――今仰られたように、今回のアルバムは”宝箱”がコンセプトとのことですが、わりと曲ありきでコンセプトを固めていった形でしょうか?

まず最初にジャケットを撮影しました。これまでの私のCDのビジュアルは、ぱっと見、白っぽい印象のナチュラルなアートワークが続いてきたので、今回は個性の強い曲たちに負けない、濃いものにできたらいいなぁと思っていました。私がこれまで歌ってきた曲たちは、一曲一曲が全部違う宝物で、今回のジャケット撮影にあたって、「この曲だったらこのモチーフ」みたいに”曲まつわるモノ”たちを揃えて、それをぐちゃぐちゃっと入れ込んだ”宝箱”を実際に、物体として作りました。それと一緒に私が写っているジャケットで、これまでの私が歌ってきた音楽を、視覚的に表現するっていうのが楽しいかな?と思って撮影していただきました。

いろいろと詰め込んでもらったので、見る人が見れば「これはあのときの…」って分かるようになっています。例えば、「トマト」っていう曲や「ほおずき」っていう曲があったから、トマトやほおずきが”宝箱”に入っています。そういうダイレクトなモチーフもありつつ、一曲につき一つか二つくらいの”曲をイメージするモノ”を詰め込ませていただいています。

――アルバムのタイトル、「all time Lovin'」にはどういった想いが込められていますでしょうか?

このタイトルは造語で、今までずっと”LOVE”っていうキーワードを自分のアルバムタイトルのどこかに入れてきたので、今回も入っています。アルバムを作るにあたって、これまでの曲について考えていたら、いろいろと思い出すことがたくさんあって…当時にハマっていたものを曲に取り入れていたり、その時のテンションで出した声がそのまま収録されていたり。こうして改めてこれまでの曲たちを聴き直してみると、音だけじゃなくて、感じたこととか思い出とか、夏の曲だったらスタジオの匂いとかも思い出してきて。ライブで歌った曲だったら、その時に聴いてくれたお客さんの反応だったり。こういう思い出や時間とかも含めて、全部愛しい宝物だから全部詰め込みたい、そんな意味を表現したタイトルがこの「all time Lovin'」です。

――アルバムの曲順はどのように決められましたか?

私は優柔不断なので、本当に迷ってギリギリまで粘って決めた曲順です。「一千年の散歩中」をラストに持ってこようというのは一番最初に決まって、次に「銀河ステーション」を一番最初にしようというのもわりとすぐ決まりました。この曲はどちらもラフを聴いた段階で最初と最後のイメージが沸いたんです。最初と最後はスッと決まったんですけれど、間をどう並べるかがなかなか…さっきも言いましたけれど、どれも個性の強い曲たちだから、どう並べても正解な気がしてきて(笑)。なので、ある意味どこから聴いても楽しめるアルバムではあるんですが…この曲順になっているのは、私からのひとつの提案といった具合ですね。

一応、私の考えた曲順だと、「夜から朝になって、夕方になってまた夜になる」っていうイメージになっていて、聴いてくれる誰かの一日のサイクルに溶け込めたらなぁと思っています。「銀河ステーション」の夜から始まって、「Uh-LaLa」で朝になり、「シャムロック」や「タワーライト」あたりでまた夕方になり…っていうサイクルのイメージです。

「all time Lovin'」初回生産限定盤ジャケット


――ここからは新曲の5曲について、一曲ずつ解説をいただきたいと思います。まずはアルバムのスタートを飾る「銀河ステーション」。

これまで「Dill」や「music」といった作品でお世話になってきたクラムボンのミトさん、この曲のピアノを弾いてくれて作詞もしていただいたコトリンゴさん、私にとってはゴールデンコンビのこのお二人に制作をお願いさせていただきました。ミトさんには「明るくてエモーショナルな曲」ということで希望をお伝えして、書いていただきました。最近、クラムボンさんのライヴを見させていただいたんですけれど、すごくエモーショナルな曲たちが印象に残って、今のミトさんにエモーショナルで切ないロック、みたいな曲を書いていただけるとすごく良い曲ができそうだなぁと思いました。この曲のテーマは『銀河鉄道の夜』で、私が『銀河鉄道の夜』を私なりに解釈して、歌で朗読するとこうなるっていう感じの曲になっています。

――確かに「物語感」がすごく伝わってくる楽曲になっていると思いました。

宮沢賢治さんの『銀河鉄道の夜』の原作に出てくるワードを、作詞のコトリンゴさんにはいっぱい散りばめてもらったので、だいぶファンタジーな曲にはなっています。勢いのある曲調ではあるんですけれど、どこかで共感いただけたり、切ない気持ちを感じ取っていただければと思います。

――続いては2曲目に収録の「クローバー」につきまして。

この曲は、このアルバム自体について歌っているような曲になっていると私は思っています。「思いのまま詰め込んだ 小さな私の宝物(ゆめ)」っていう歌詞から始まる曲ですが、まさにそれが今回のアルバムのことを歌っていて、今の自分と今までの自分、そしてこれからの自分に対して歌うっていう、今だから歌える、素直に歌いたいなって思える、そんな曲です。「春風」や「ディライト」のような春の曲をこれまで何曲か歌わせていただきましたが、アルバムも春に出させていただきますので、また春っぽい曲を入れたいなぁと思いまして。優しくて、少しだけ和のテイストもある、日本人の心に素直に響いてくるような曲にしたくて、そのとおり作っていただきました。

――曲の中には「クローバー」っていう言葉は出てきませんが、タイトルは「クローバー」なんですね。

スピッツさんの「ロビンソン」みたいな感じです(笑)。アルバムタイトルに「LOVE」シリーズと同じく、「クローバー」っていうのも私の中でずっと在り続けて、大事にしてきたモチーフです。声優のお仕事を始めて一番最初に長く関わらせていただいた作品のキャラクターがクローバーのモチーフの女の子ですし、自分の作品でも「シロツメクサ」や「シャムロック」、あと「CHEEKY」でも「-clover mix-」っていうバージョンがあります。こうして、自分の過去を振り返ったときに切り離せない縁のある存在だと思ったので、自分のことを歌ったこの曲のタイトルとさせていただきました。

実はこの曲を録る前にジャケットの撮影を行なったので、”宝箱”の中にクローバーのモチーフは入っていないんです。けれど、この曲のMVの最後で、クローバーのブローチを”宝箱”に収めるっているストーリーにできましたので、MVを見てもらって、この”宝箱”は完成っていうイメージになっています。

――続いては「恋するラヴレター」。かなりぶっ飛んだ曲ですが、作詞/作曲にROLLYさん起用でびっくりしてしまいました。

私もびっくりしました(笑)。このアルバムのディレクターさんが昔からROLLYさんのチームと知り合いだったということでご縁がありまして。レトロな雰囲気の「ザ・ロックンロール」みたいな曲ができたらいいな、というところから始まった曲で、ROLLYさんに作っていただけて本当に嬉しかったです。私の中でROLLYさんといえば、すかんちのイメージで、”恋の”シリーズの曲が強く印象に残っていました。実はこの「恋するラヴレター」はレコーディングのときまで「○○ラブレター」みたいな仮タイトルだったんですが、ROLLYさんがいらっしゃっていたレコーディングの場で、「恋するラヴレター」がいいなぁ…って提案させていただいて、その場でOKいただきました。私の中で勝手にですが、”恋の”シリーズの仲間入りをさせていただいたようで、すごく嬉しいです(笑)!

この曲は、このアルバムで一番最後にレコーディングをした曲だったので、もうテンション一発録り!みたいな感じで録らせていただき、ROLLYさんと一緒にヴォーカルブースに入っていただいて、ギターを弾いていただいたりして。普通アルバムの最後の曲の収録って、「これで終わりか…」みたいなちょっとセンチメンタルな気分になるんですけれど、この曲の場合は「やったねー!」「わーい!」って感じで本当に楽しく終われて、その楽しかった思い出や雰囲気も全部詰まった曲になっていると思います。

――すごい勢いの曲ですよね。「ロックンロールロックンロール びゅんびゅんびゅん」っていう歌詞のパンチライン感とか…

この曲は本当にもうライヴで、みんなと一緒に「びゅんびゅん」言って騒げたらいいなと思っています。今からライヴが楽しみです!

――アルバム終盤収録の新曲「タワーライト」。こちらは作詞/作曲/編曲に永野亮さん起用のおしゃれな曲になっていますね。

昔から、それこそAPOGEEの頃から永野亮さんが大好きでした。ソロで活動されるようになってからのアルバムも全部持っていたり、本当にすごく好きなアーティストさんです。アルバムに収録する新曲を作るにあたって、どんなイメージで作ろう?っていうお話の時に、前々から”東京タワー”をテーマにした曲を作りたいってずっと思っていたことをお伝えしました。今回、永野さんにお願いできるという話になったので、ここで”東京タワー”をテーマにした曲を作っていただきたいとリクエストさせていただいて出来上がった曲です。

――大好きなアーティストさんと暖めていたアイデアの念願のコラボレーションが叶った形になりましたね。

そうですね。思った以上におしゃれな曲にしていただいて…東京タワーにはいろいろ思い出があって、私がこの仕事を始めたばっかりのときは、新幹線で東京まで通ってきていました。仕事を終えて新幹線で帰るときに、どんなに疲れていていても窓からチラッと見える東京タワーを見るようにしていて、「私、この街に絶対に住むんだ!」って思って元気を出したりしていました。四国出身の私にとって、東京タワーってすごく特別で、都会の象徴でもあり憧れのシンボルだったので、見るたびに元気をもらって、励まされていたんですね。

そういう私の東京タワーへの気持ちをいつか曲にできたらいいなって思っていました。まだ真っ暗になっていない夕方と夜の間で、点灯直後くらいの光に包また東京タワーが一番好きで、このマジックアワーのような風景を切り取って、皆さんにイメージいただけるような曲になっていればと思います。

――そしてアルバムのラストを飾る、安藤裕子さん作詞/作曲の「一千年の散歩中」。

この曲のレコーディング自体はわりと序盤のほうで、安藤さんからいただいたデモが、ピアノとヴォーカルのみのすごくシンプルなものでした。私が歌っていくにあたってのアレンジをどうしていくか?とスタッフの皆さんといろいろ話し合って、バンドサウンドではあるんだけれど、音数だったり音と音の空間だったりをどんどん削っていこう、というチャレンジをした曲になりました。安藤さんのデモが素晴らしかった分、自分で歌うときはどうしよう?と一番悩みながら録った曲でしたけれど、その分、このアルバムの中で一番まっさらで素の状態の私の声と音が入っているんじゃないかなと思います。

「all time Lovin'」通常盤ジャケット


――新曲解説ありがとうございました。そして、これらの楽曲が再現されるであろう、舞浜アンフィシアターでのライヴ<豊崎愛生360度ステージ>が5月29日に控えています。こちらどういったライヴになりそうでしょうか?

ステージの真ん中にバンドセットと自分が立って、お客さんにドーナツみたいにぐるっと囲んでいただくという、ずっと夢だったステージングをやらせていただけることになりました。去年、谷山浩子さんの『猫森集会』っていうライヴがこういうステージングで、ゲストとしてそのステージに立たせていただいたときに、上から音が降ってくる感じというか、物理的にはお客さんと離れているはずなんだけど身近に感じるっていう、すごく不思議な体験をしました。会場のどこも最前列のような距離感で、そこに上から音が降ってくるから、包み込まれる感覚というか…すごく不思議でした。

自分もお客さんとしてそういうステージングのライヴを見に行ったこともあるんですが、客席から見ていても不思議な距離感の近さがあるんですよね。だから今回は皆さんとこの不思議な感覚を共有してみたいなぁと思って、ちょっとわがまま言わせていただいてのかもしれませんが、360度ステージでのライヴをやらせていただきます。私の場合、あまり大勢に向かって歌うタイプの楽曲があんまり無くて、一対一で聴いていただくような曲が多いと思うんです。今回は大勢の皆様が集まるライヴですけれど、私が部屋の中で一対一で歌っているような、そんな空間を作ってみたいなって思っています。

――さらに、このライヴの後には各地を巡る3rdコンサートツアー「The key to Lovin'」も決定いたしました。

嬉しいです!このツアーに関してもアルバムと一緒で、想像だにしなかったことなので、すごく嬉しいなと思っています。今回はまず舞浜でのライヴを経てからのツアーなので、舞浜で皆さんとの心の距離感を掴んで、いろんなところの皆さんにお会いできればと思ってます。普段、東京になかなか来れない皆さんも、近くの街に私が伺ったときはぜひ遊びにきていただけたら嬉しいです。

――それでは最後にファンの皆様へ向けてのメッセージをよろしくお願いいたします。

「all time Lovin'」というアルバムができました。これまで溜めていた”宝箱”を開いて、自慢するようなアルバムになっています。私が好きなものたちを一緒に「好き」って言ってくださる皆さんがいることで、今回も形にすることができました。この感謝の気持ちをしっかりと”音”にして返していけるように、ライヴも頑張りたいと思います。このアルバムをぜひたくさん聴いていただいて、楽曲たちが皆さんにとっての宝物のひとつになることを祈っております。


豊崎愛生 3rdアルバム「all time Lovin'」2016年3月23日(水)発売


【初回生産限定盤】(CD+DVD)

all time Lovin' 【初回生産限定盤】(CD+DVD)

CD

all time Lovin' 【初回生産限定盤】(CD+DVD)

豊崎愛生

(2)

価格(税込) : ¥3,600

まとめ買い価格(税込) : ¥3,060

会員価格(税込) : ¥3,060

発売日: 2016年03月23日

【通常盤】(CD Only)

all time Lovin'  【通常盤】

CD

all time Lovin' 【通常盤】

豊崎愛生

(2)

価格(税込) : ¥3,100

会員価格(税込) : ¥2,790

発売日: 2016年03月23日

【HMV店舗/ローチケHMV オリジナル購入特典】



《付与対象》
・HMV各店舗(※一部取扱いのない店舗もございます。)
・ローチケHMV(オンライン)

《購入特典》
・ブロマイド

《対象商品》
・豊崎愛生「all time Lovin'」【初回生産限定盤】
・豊崎愛生「all time Lovin'」【通常盤】

※特典はなくなり次第終了となります。

【メーカー特典】



《付与対象》
・HMV各店舗(※一部取扱いのない店舗もございます。)
・ローチケHMV(オンライン)

《購入特典》
・プリントコメント入りアナザージャケット

《対象商品》
・豊崎愛生「all time Lovin'」【初回生産限定盤】
・豊崎愛生「all time Lovin'」【通常盤】

※特典はなくなり次第終了となります。


「LAWSON presents 豊崎愛生 3rdコンサートツアー2016 The key to Lovin' 〜銀河を散歩中〜」


■5月29日(日)千葉・舞浜アンフィシアター
開場14:00/開演15:00
開場18:00/開演19:00
(問)ソーゴー東京 03-3405-9999

「LAWSON presents 豊崎愛生 3rdコンサートツアー2016 The key to Lovin'」


■6月11日(土)愛知・愛知県芸術劇場
開場17:00/開演18:00
(問)サンデーフォークプロモーション 052-320-9100

■6月12日(日)大阪・オリックス劇場
開場17:00/開演18:00
(問)ソーゴー大阪 06-6344-3326

■6月25日(土)徳島・鳴門市文化会館
開場17:00/開演18:00
(問)DUKE 087-822-2520

■7月17日(日)神奈川・神奈川県立県民ホール
開場17:00/開演18:00
(問)キョードー横浜 045-671-9911

■7月24日(日)東京・中野サンプラザホール
開場17:00/開演18:00
(問)ソーゴー東京 03-3405-9999

【チケット料金】
全席指定¥6,500(税込)
※未就学児入場不可
※枚数制限:お一人様1公演につき4枚まで
※複数公演申込可能


関連サイト


豊崎愛生 オフィシャルウェブサイト
http://www.toyosakiaki.com/
豊崎愛生 オフィシャルブログ「あきまつり」
http://ameblo.jp/toyosakiaki-blog/
スフィアポータルスクエア
https://sphere.m-rayn.jp/
スフィア オフィシャルウェブサイト「Pl@net sphere」
http://www.planet-sphere.jp
「LAWSON presents Sphere Fes. 2016」スフィアフェス特設サイト
http://spherefes.com/


©MusicRay’n Inc. All rights reserved.

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