【インタビュー】須長和広『MIRROR』

2015年08月28日 (金) 15:15

|

ローチケHMV - 邦楽・K-POP , ローチケHMV - 洋楽

今年2月に活動を休止したquasimode。メンバーそれぞれに活動を始めるなか、ベーシストの須長和広が初めてのソロ・アルバム『MIRROR』を9月9日にリリースする。それに先立ちNHK-Eテレの人気番組『やさいの時間』のエンディングテーマとして『リズム』が発表されており、ポップな歌を歌う彼に新鮮な驚きを感じた方もおられるだろう。これは心機一転の宣言なのだろうか。須長和広に話を聞いた。

--- まず、このソロ・アルバムは、quasimode活動休止後の須長さんの新たな一歩、今後の活動を示す作品という理解でいいですか。

「実は、quasimode時代からソロ・アルバムの話はあって。僕の場合、バンド以外のところで声を掛けていただくことが多く、いろいろな音楽を吸収させてもらうなかで、自分の音楽を探求してみたいと考えるようになりました。その作りたいという気持ちが30歳を過ぎてからさらに強くなり、制作を始めていたので、直接バンドの活動休止がきっかけというわけではないのです」

--- quasimodeとの大きな違いは、歌ですよね。先行シングル『リズム』も話題になっています。最初から歌おうと。

「アルバムのコンセプトとして、歌半分、インスト半分で、ゲスト・ヴォーカリストを迎えつつ、自分でも1,2曲を歌おうかなと考えていました。ただ曲を書くなかで、自分と向き合い、その中から自然に生まれてくるものを大切にして、その生まれてきたものを通して“自分の音楽”とは何かと模索しながら取り組んでいった時に、どんどん歌ものが出来ていってしまった(笑)」

--- 全部歌になる可能性もあったのでしょうか。

「あり得ましたね(笑)。歌の影響力を信じたい気持ち。インストだけだとなかなか伝えきれないメッセージを表現してみたいという思い。もちろんインストだからこそ表現できる世界もあるけれど、今回は、歌に挑戦してみたいと。ただ途中で、やっぱり歌が多いなと感じたので、『After The Storm』のようにインスト曲に転換させたものもあります」

--- その歌の中でも印象的なのが『リズム』で、イメージを新たにするポップな曲ですよね。

「裏話を打ち明けてしまうと、キャッチーな曲を書きたいと思って作った曲なのに、他と比べて、歌詞がちょっと明るいかなと感じるところがあって、当初はレコーディングしないでいたのですよ。プロデューサーに内緒で。それが途中でバレて、録るようにと言われて、完成した曲なんですよね(笑)」

--- 歌詞に問題があったと?

「自分の思いを言葉で伝えたいと思っているけれど、具体的に強くバシッとは言いたくなというか、抽象的な歌詞が好きなのですよね。そういう点で『リズム』の歌詞に最初、違和感があったのかもしれない。それはゲスト・ヴォーカルへのオーダーにも現れていて、大橋さん、sugar meさん、マヤ・ハッチさんには、敢えてご本人が自分の楽曲で歌わさそうな曲で、例えばウィスパー・ヴォイスを駆使するなど、声を楽器のように使って歌ってもらっています」

“砂を掴むような音楽というか、掌で掴んだと思っても、指の間から砂のようにサ〜ッと流れていってしまうんだけれど、後に何かが残るような音楽をやりたかった”


--- はかない音楽を求めたということ?

「そうではなくて、ジャズを演奏していると、ミュージシャンがここでやりたかった、ものすごく小さな波を汲み取れて、小さな起伏にも熱量が感じられるのが楽しくて。その影響から、掴めそうだけれど、掴めない、でも、後に何かが残るような音楽に惹かれるようになったのだと思います。好きなベーシストのサンダー・キャットも超絶タイプだけれど、最近歌い始めて、同じような言葉を1分くらい繰り返した後は、ずっと演奏している。これでも全然成立するな、と思ったりもしたので」

--- ベースを弾きまくる選択は、なかったんですか。

「なかったですね(笑)。もともと弾きまくるのが好きじゃなく、それよりは曲を楽しむ方がいいので。だから、当初はベース1本で歌う、弾き語りのようなことさえ考えていたくらいです」

--- 砂ということで、このとても素敵なアルバムのコンセプトが生まれたのでしょうか。楽曲はバラエティに富んでいるけれど、カラフルではなく、モノトーンの印象を受ける音楽を代弁しているようなジャケットですよね。

「結果ピッタリだったのですが、これはカメラマンの平間至さんに音楽を聴いてもらい、彼が提案してくれたアイデアで野外で撮影することになったのです。撮影中に平間さんからいろいろなポーズをやってみてと言われるなかで、コントラバスを頭上に持ち上げるという、普段は絶対にやらないことをやってみて、この1枚になりました」

--- さて、ここでドラムの神谷洵平さん、キーボードのKan Sanoさんといった参加ミュージシャンの人選について教えてください。

「収録曲がさまざまなので、曲に合わせてミュージシャンを変える、という方向もあるとは思ったのですが、それよりもアルバムに統一感を持たせるために同じ人と組むのがいいなと考えて、僕自身がリスペクトしているドラムの神谷君に声をまず掛けて、それから適任者ということでKan君にお願いをしました。彼らとはバンドという意識で一緒にレコーディング出来たので、すごく良かったですね」

--- では、アルバム発表後のライヴも彼らと?

「メンバーがかわるとサウンドが違ってしまうので、神谷君とKan君はマストとして、ギターの椎谷求さん、ヴォーカルのsugar meさんにも出演をお願いしました。彼女とのハモりがよかったので、『Step Into The Sky』でデュエットしたいと思っています」

--- 最後にリスナーの方にメッセージをお願いします。

「quasimodeから聴いてくれている人のなかには意外だと思う人もいるかもしれないけれど、僕の好きなサウンドが詰まっているアルバムです。J-POPでもなく、ジャズでもなく、ジャンルとして捉えにくいかもしれないけれど、砂を掴む感覚で、何度も聴いていただき、みなさんの中に何かを残せたらうれしいなと思います」

ありのままの自分を写しだす、13のメロディ。

須長和広 ソロ・デビュー・アルバム

MIRROR

SHM-CD

MIRROR

須長和広

価格(税込) : ¥3,240

まとめ買い価格(税込) : ¥2,573

会員価格(税込) : ¥2,573

発売日: 2015年09月09日

【先着特典】ポストカード

須長和広 ソロ・デビュー・アルバム『MIRROR』をお買上げの方、先着で「ポストカード」をプレゼント。
※特典は無くなり次第終了となります。ご購入前に必ず商品ページにて特典の有無をご確認下さい。

このニュースが気に入ったらいいね!をしよう!

ローチケHMVは、国内・国外の厳選した音楽、映像、アニメ、ゲームなどの
エンタメ最新情報をお届します!

ローチケHMV最新ニュース

最新ニュース一覧を見る