Joeオフィシャル・インタビュー

2007年4月17日 (火)

☆『Ain't Nothing Like Me』発売記念インタビュー



90年代から活躍し、多くの中堅シンガーがメジャーから離脱していく中、メジャー・レーベルでコンスタントに作品を発表している数少ないアーティストであり、特に女性から絶大な支持を集めるバラディア、Joeが待望のニューアルバム『Ain't Nothing Like Me』をリリースします。


新世代のスーパースターNe-Yoも同時期に新作をリリースするとあり、かつてないほど盛り上がるR&Bシーンにおいて、ベテランの域に達するJoeの思いとは...?注目が集まるJoeのオフィシャル・インタビューを掲載!


Interview with Joe


前作から約3年半振りのリリースですが、その間はどのように過ごされていたのですか?

Joe(以下J): とても忙しくしてたよ。もちろんアルバム制作もしてたし、いろいろなビジネスもスタートした。まず自分の洋服のブランド。それから自分のリカーも発売したんだ。Sojo(ソーホーと発音)という名のテキーラ、それにシガー(葉巻)のブランドも作った。今までの貯蓄を使ってこういったビジネスに投資を始めたんだ。このアルバム制作に入る前はビジネス関連でかなりバタバタしていたね。

今作も流行のサウンドに色目を使うことなく、あくまでメロディー主体の楽曲が中心となっていますね。やはり今回もそのような作品にしようと思っていたのですか?また、最近の流行のサウンドについてはどう思っていますか?

J: 今回のサウンドが意図しているところは『All That I Am』『My Name Is Joe』、そして勿論『Everything』の頃のサウンドに追随しているという点。今回のアルバムに入っている「My Love」っていう曲なんかは特にパワフルなバックグラウンド・ボーカルやメインの声のメリハリの付け方は初期のサウンドを意識しているんだ。ミックス作業に関しても、そのエッセンスを前に出るように心がけた。最大のテーマは勿論クオリティー・ミュージックを作るということだけど、オールド・スクールのサウンドを思い起こさせるような音にしたかった。ファースト・シングルの「If I Was Your Man」にしても、コンテンポラリーなビートとテンポがありながらもバラードにも聴こえるように作った。

フィーチャリングが今までの作品に比べて多いですが、それも意図してのことでしょうか?

J: そうでもないと思うけどね?今回は女性のアーティストとのコラボがないんだけど、このアルバムではヒップホップに影響を受けた自分の音楽を表現したい部分があったから自然とそうなったのかも知れない。フィーチャリングは全体の20%程度に押さえているよ。NasG-Unitとは個人的に交流があるんだ。Fabolousのスタイルはとてもスムースで、自分の音楽にマッチすると思ったんだ。自分が聴いて育った音楽を同じように好きで、影響を受けているアーティストと一緒にやるのは意味があることだと思うし。

全曲お気に入りだと思いますが、どの曲が特にお気に入りですか?

J:一番お気に入り・・・難しい質問だね。「Life of The Party」も気に入ってるし、「My Love」も大好きだね。この2曲がバラードではとても気に入っている。それ以外ではシングルの「If I Was Your Man」だね。「Get to Know Me」も好きだし・・・まあ、強いて言えばアルバム収録曲全部かな(笑)。

『Ain't Nothin' Like Me』をアルバム・タイトルに持ってきたのは?

J:Chris BrownみたいなダンサブルなR&Bが登場して、自分の音楽と同じカテゴリー(R&B)に分類されるという状況下、その違いを提示したかったって意味はあるね。オレはダンサーではなく、ピアノやギターを弾いて育ったミュージシャンだから。やっている音楽のルーツは全く違うところにある、という点を全面に強調したかった。

改めて本作を聴き直してみての感想は?

J: 過去3年間で今までの自分の作ってきた音楽を見直す時間があって、そこで学んだことはとても大きかった。それまでの5枚のアルバムのエッセンスを凝縮して、ニュー・アルバムに注ぐことにしたんだ。高いエネルギーをキープしながらアルバムを制作することが出来た。これが自分のやっている音楽だという自覚と、その音楽を愛している自分。音楽を作ることが本当に楽しいと感じたし、マスターピースを生まれつつあるという実感があった。その通りの作品ができたと思っているよ。

既にスターであるあなたの更なる目標は?

J: “モア・ミュージック”だね。アーティストとして、プロデューサーとして。これからもっともっと音楽をやりたいって気持ちになってきた。今まで先のことなんて考えたことがなかったけど、今は自分が向かうべき線路(未来)がはっきり見えている。それを脱線しないように自分で運転していくだけ。好きな音楽をやって、これからもそれを続けていくだけ。




4Joe 『Ain't Nothing Like Me』
1 Get To Know Me feat. Nas
2 If I Was Your Man
3 If I Want Her
4 Where You At feat. Papoose
5 My Love
6 Go Hard
7 Ain't Noghin' Like Me feat. Tony Yayo & Young Buck
8 It's Me
9 Let's Just Do It feat. Fabolous
10 Feel For You
11 Just Relax feat. Dre
12 Love Is Just A Game
13 You should Know Me
14 Life Of The Party
15 That's What I Like *日本盤ボーナストラック






日本の女の子の印象は?

J: とってもラブリーでスイート、それにセクシーだ。日本に行くたびに日本の女の子に会うのが楽しみなんだ。彼女たちもラブを見せてくれるし、まるでキングになったみたいに感じるくらい(笑)。自分はステージから降りてファンと直接触れ合うのが好きなんだけど、彼女達もたくさんのバラの花を持ってきてくれるんだ。

あなたの音楽は世界中のカップルの役に立っていると思いますが、あなた自身も甘いムードに持って行く時に自分の曲を使ったりします?

J: (爆笑したのち)女の子からのリクエストがあればね(笑)結局は彼女の耳元で歌うハメになるけどね、いつも(笑)付き合った女の子には必ず“何か歌って”って言われるんだ。

日本にはあなたのファンが沢山いることを、あなたもご存知だと思います。日本のファンにメッセージをお願いします!

J: 皆に愛されていることをとても光栄に思っているよ。自分のやっていることに理解を示してくれて本当に感謝している。日本に行ってコンサートをするたびに、君たちのエネルギーを体中にひしひしと感じるんだ。ありがとう。これからも女性のために音楽を作っていくつもりだから、サポートをよろしく!

*2007年3月9日(金) NYCにて収録



Joeカタログ


左から:『Everything』(93)、『All That I Am』(97)、『My Name Is Joe』(00)、『Better Days』(01)、『And Then...』(03)



Joe来日決定!

ファン待望の再来日が決定!会場は話題沸騰中の東京ミッドタウン内に8月18日(土)にオープンするクラブ&レストラン『Billboard Live TOKYO』。福岡・大阪の同クラブでも公演を行う予定。

コンサート日程
8/30(木)〜9/4(火)〔9/2休演〕 ビルボードライブ東京
9/6(木)〜9/8(土) ビルボードライブ福岡
9/10(月)〜9/15(土)〔9/13休演〕 ビルボードライブ大阪

一般チケット予約・販売開始:6/30(土)
お問合せ:ビルボードライブ
HP http://www.billboard-live.com/



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