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ジンマン/マーラー:『復活』(2SACD)

2007年1月29日 (月)

ジンマン&チューリヒ・トーンハレ / マーラー:『復活』(2SACD)

デイヴィッド・ジンマン&チューリヒ・トーンハレ管

ジンマン&チューリヒ・トーンハレ充実のマーラー・プロジェクト第2弾。未曾有の感動が聴き手を待ち受ける圧倒的な『復活』。
 ベートーヴェン、R.シュトラウスを経て、ついにマーラーへ〜ジンマン&チューリヒ・トーンハレの新境地。1995年、デイヴィッド・ジンマンが首席指揮者に就任以来、この10年間チューリヒ・トーンハレ管弦楽団(TOZ)の躍進ぶりは止まるところがありません。ヨーロッパの名門らしい芳醇で深い音色をたたえつつ、響きの透明感を獲得するだけでなく、作品の時代によって、使用楽器を選び、編成・オーケストラ配置などを自在に変えることで、各時代の音楽を鮮やかに現在に蘇らせるその独特の手法は、『21世紀のオーケストラのあり方の理想的な姿の一つ』として世界的に大きな評価を得ています。全世界で空前のベストセラーとなったベートーヴェンの交響曲全集、R.シュトラウスの管弦楽曲全集という充実した成果を経て、ジンマン/TOZが世に問うのは、オーケストレーションの粋を極めたマーラーの交響曲全曲録音。第1弾、交響曲第1番『巨人』に続き、マーラー最高の人気曲・交響曲第2番『復活』が登場です。

【巨大なマーラーのオーケストレーションの醍醐味を精緻に再現】
2006年6月の来日公演における『巨人』の実演でも証明された通り、巨大な3管編成を基本としたマーラーのオーケストレーションを精緻に再現し、爛熟した後期ロマン派・世紀末の申し子マーラーが極限まで拡大させた古典形式の作品構造を聴く者にはっきりと認識させるという点において、ジンマン/TOZのマーラー解釈は、感情の波に呑まれこみがちな演奏や、あるいは細部拡大的な演奏など、これまでのさまざまなマーラー演奏とは異なる次元に立つ、まさに21世紀のマーラー像といえます。第2ヴァイオリンに独自の役割を与えることの多かったマーラーのオーケストレーションを考慮して、ヴァイオリンを舞台上の左右に振り分けるほか(舞台左から第1ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、第2ヴァイオリン、コントラバスという配置)、第5楽章の金管別働隊(バンダ)の聴こえ方の配慮のみならず、第4楽章『原光』でもやはり楽譜通り、金管・木管をオーケストラの反対側に置いて空間性を強調、また、ハープも左右の舞台端に分けて配置して立体感を出すという具合。

【マーラー演奏の伝統の上に築き上げられた成果】
ジンマンはオランダ室内管やロッテルダム・フィルの指揮者をつとめていたため20年間にわたってオランダに在住し、生前のマーラーが指揮した名門コンセルトヘボウ管にも頻繁に客演、ハイティンクらによるマーラー・チクルスのリハーサルや演奏会に必ず立ち合い、同管のアーカイヴに保管されているスコアにあるマーラーの書きこみや修正をじっくりと研究してました。これまでポストを歴任したロッテルダム・フィル、ボルティモア響とはマーラーの全曲演奏会を敢行、TOZでは首席指揮者就任演奏会で第3番を演奏して以来、これまでに2番・7番を除く7曲のマーラー交響曲を取り上げているジンマンにとって、まさに機は熟したといえるでしょう。TOZも、第2次大戦後首席指揮者となったフォルクマール・アンドレーエがマーラー演奏に積極的に取り組み、セル、クレンペラー、ショルティなど名だたる名指揮者のもとでマーラーの交響曲の演奏を積み重ねてきています。いわばジンマンとTOZ双方のマーラー演奏に関する年輪の深まりがちょうど一致した時期にこのチクルスが開始されたことになります。

【大河小説の一つの章にもなぞらえられるマーラーの交響曲】
「マーラーの交響曲はそれぞれが大河小説の一つの章のようなもの」と語るジンマンだけに、演奏・録音順も番号順に行われる。2005/06年シーズンには第1番『巨人』、第2番『復活』、第3番(3曲とも録音済み)、2006/07年シーズンには第4番(2006年10月)、第5番(2007年4月)、第6番『悲劇的』(2007年5月)が予定されている。ジンマンが休暇を取る2007/08年のシーズンのあと、2008/09年シーズンで第7番『夜の歌』、第8番『千人の交響曲』、2009/10年シーズンで第9番、第10番(クック版の予定)、『大地の歌』が演奏・録音されて、ジンマンにとって75歳の時に完結することになっています(ちなみにこの年まで首席指揮者としての契約を延長)。
 少年時代、ワルター&ウィーン・フィルによる交響曲第5番の『アダージェット』SP盤でマーラーに目覚め、ミトロプーロス&ニューヨーク・フィルの第6番、ホーレンシュタイン&ロンドン響の第3番、クレンペラー&フィルハーモニアの第2番をナマで体験し、自らも繰り返し指揮して『最近ようやくマーラーの音楽を理解できるようになった』と語るジンマン畢生の演奏といえる充実した出来になること間違いなし。

【空間性を生かした見事な録音】
今回のマーラー・シリーズも、ベートーヴェンの交響曲全集以来(より正確にはその直前の英デッカへのオネゲル・アルバム以来)、一貫して録音を担当するクリス・ヘイゼル=サイモン・イーデンの名コンビが音響効果抜群のトーンハレに鳴り響く名門オーケストラのサウンドを見事に再現。『ホール、オーケストラ、スタッフ、レコード会社とすべてに理想的な状況の中で、長年温めつづけた私のファンタジーが飛翔するのです』と自身を持って語るジンマン。巷に溢れるマーラーとは一線を画す、決定的なシリーズの登場です。(BMG JAPAN)

グスタフ・マーラー(1860-1911):
・交響曲第2番ハ短調『復活』[マーラー協会版決定稿]

ユリアーネ・バンゼ(ソプラノ)
アンナ・ラーション(アルト)
スイス室内合唱団

チューリヒ・トーンハレ管弦楽団
デイヴィッド・ジンマン(指揮)

SACD Hybrid
Stereo/Multichannel

※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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交響曲第2番『復活』 ジンマン&チューリヒ・トーンハレ管(ハイブリッドSACD)

SACD 輸入盤

交響曲第2番『復活』 ジンマン&チューリヒ・トーンハレ管(ハイブリッドSACD)

マーラー(1860-1911)

ユーザー評価 : 4点 (10件のレビュー) ★★★★☆

価格(税込) : ¥2,849
会員価格(税込) : ¥2,621

発売日:2007年04月13日

  • 販売終了

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交響曲第1番『巨人』(花の章付き) ジンマン&チューリヒ・トーンハレ管弦楽団

SACD 輸入盤

交響曲第1番『巨人』(花の章付き) ジンマン&チューリヒ・トーンハレ管弦楽団

マーラー(1860-1911)

ユーザー評価 : 4.5点 (13件のレビュー) ★★★★★

価格(税込) : ¥1,804
会員価格(税込) : ¥1,660

発売日:2007年01月23日

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