Botchのライヴ映像がDVD化！！

2006年11月24日 (金)

カオティックHC、いやハードコア界全体の伝説的存在、Botchのあまり残されていない貴重な映像がDVD化！！

現在のDillinger Escape PlanやConverge、Shai HuludやIsis等にみられる激情的でカオスな音を鳴らすバンドの先駆者存在であり、また、複雑に音が絡み合うマス・ロックをハードコア・サウンドにブチ込んでかき鳴らしていた、90年代当時では最も画期的で、熱狂の渦を生み出したバンドでもあります！！

Botchは93年、シアトルの高校生だったメンバー4人が結成し、その時に誓いあったのは「解散するまで1度もメンバー・チェンジをしない」ということ。
98年には1stアルバム『American Nervoso』をリリースし、その後カオティック/ハードコア/マス・コアといったジャンルの基礎を作り上げ、Dillinger Escape PlanやConverge、Coalesce といったバンドと共演。
98年にはCave Inとのスプリット等も発表し、もはやこのシーンには欠かせられない存在に。

しかし、00年以降にはメンバーが言うところの作曲のスランプが深刻化し、個々が思うように次の方向性がみつけられない苦しい時期に突入。
そんな中、ギターのデイヴ・クヌードソンがサイド・プロジェクトとしてMinus The Bearを結成し、その人気と活躍は周知の通り。そして遂には02年、Minus The Bearの活動に専念するために脱退を表明。また、ブライアンはThese Arms Are Snakesでの活動へと。
バンドはもちろん、結成当時の掟にのっとりそのまま解散という結末に。。。

解散を惜しむ声は今だ多く聞かれ、遺作としてリリースした作品『Anthology Of Dead Ends』を聴いて、やはりBotchというバンドの影響力といものがいかに多大であったか感じられます。

そんな彼らのあまり残されていない、貴重なライヴ映像と、それにまつわるメンバーのコメント・ショット等が収録されたDVD作品『061502』がリリースというのは、もはやちょっとした事件です！！
本作は2002年6月15日、Blood Brothers等をサポートとして迎えた解散ライヴ全編（14曲）に加え、彼らの唯一のプロモーション・ヴィデオと2000年絶頂期のライヴ映像（5曲）を収録。全ての音はマット・ベイルズ（ex-Minus The Bear、現在はプロデューサー業に専念）によって行われ、映像の編集はRed Sparowesのジョシュ・グレアムが担当。

とにかく観どころ満載すぎるこの作品ですが、特に、Minus　The Bearの来日でも目撃できた、ギターをタテに構えてピロピロ弾きまくるデイヴのBotchでのギター・プレイが相当ヤバい！ここまでギターを振り乱しながら細かく正確に弾く人いないですよ！まさに超ハードコア。

さらにそのライヴの音源が収録されたCDもセットの2枚組みになっていますので、彼らの偉大な功績を称えつつ、どっぷりとBotchのライヴ模様に浸かって下さい！！

●オススメ・リリース

Converge「No Heroes」

もう聴きましたか？コンヴァージの新作…進化しながらも全てコンヴァージ色に染め上げてしまうこのパワーとセンス。今んとこかなうバンドはいないんじゃないでしょうか！今作は割りとシンプルなので、ひたすら聴くのをやめられなくなってしまいますよ。

Every Time I Die「Shit Happens 」

出てきた当初から他の若手とは一線を画していたEverytime～。ハードコアにロッケンロールとカオティックを混ぜ込んでいるあたりが頼もしい。若手らしく格好はエモ風。このバンドは今後も目が離せないバンドになりそうです！早めにチェックお願いします！