アーティストとしては
現在までに 2 枚のオリジナル・フル・アルバム、そして 1枚のベストをリリース。1st アルバムの表題曲でもある"It's you, It's me"は、大ヒットを記録。ミックスCD も『San Francisco Sessions : Soundtrack to the Soul Music』に引き続き、『House of OM』をリリースし好評を博している。
Interview with Kaskade
○今日、デジタル・ダウンロードの影響もありCD全体のセールスが落ち込んでいると同時に、クラブ・ミュージック・シーンにおけるMix CDのセールスも一時と比較するといま一つ芳しくありませんが、あなたの手掛けたMix CD『House Of Om』は近年では稀とも言える大ヒットを記録しました。同時に、“良い作品はやはり良く、結果的に好セールスに結びつく”、という当たり前の事を再認識させてくれたようにも思います。星の数程存在するハウス系Mix CDの中においてこの作品が他とは一線を画す好評を博した。その要因は何であったと思われますか?
Kaskade(以下K):DJ、そしてアーティストとしての自分のスタイルが他の人達とは違い、そのスタイルが多くの人に受け入れられたということかな?僕が興味を持っているのは、単に惹きつけられるリズムや面白いサウンド・デザインだけでなくダンス・ミュージックそのもので、『House Of Om』ではリスナーの心に残る何かをMixを通じて作ろうと思ったんだ。
○ベスト・アルバム『Here & Now』の発売当初の盛り上がり方も、『House Of Om』同様に凄まじいものでした。これまで12インチでしか聴く事の出来なかった楽曲やコンピレーション・アルバムにのみ収録されていた楽曲。隠れた名曲とも言える“Still Still Still”も収録されましたね。まさに、Kaskadeのこれまでの集大成といった内容でしたが、結果、このベスト・アルバムは『House Of Om』でノックアウトさせられたリスナーに第2の衝撃を与えると共に、世間に“アーティスト”Kaskadeの存在感を存分に知らしめることになりました。素晴らしいプランだったと思いますが、この結果をどの様に受けとめられますか?
○オリジナル・アルバムとしては2004年の『In The Moment』以来となる新作のリリースですが、『House Of Om』、『Here & Now』の大ヒットにより、世間、特にここ日本においての貴方に対する注目度はこれまでに以上に高いものに変化しています。世間の期待にプレッシャーを感じたりはしていないでしょうか?
*Kaskade/Love Mysterious
1. Stars Align
2. Be Still
3. In This Life
4. All You
5. Sorry
6. Distance
7. X
8. Fake
9. Sometimes
10. Never Ending
11. 4 Am
12. Arrival(日本盤ボーナストラック)
○「アンダーグラウンドなイメージも随分と払拭されてきた感のあるハウス・ミュージックではあるが、勿論、まだまだポップ・ミュージックとのコミュニティーの大きさの差は否めない。しかしながら、そのシーンを追従し、ここ日本においても遂には肩を並べるまでに広がりを見せる日が来るのもそう遠くないのではないか。このOm Records発、『House Of Om』を聴いていると、そんな期待感を持たせてくれるのだ」これは、あなたのMix CD『House Of Om』の日本国内盤のライナー・ノーツの最後の部分です。この文を読んでいかに思われますか?
Latrice Barnett/Illuminate Jay-J "Keep On Rising"やAndy Caldwell作品などに参加していた女性ヴォーカルLatriceことLatrice Barnettのデビューアルバム。注目すべきはそのプロデューサー陣。日本でも爽やかなハウスの創り手として大人気のKaskade、そしてJay-Jがプロデュース参加。Sadeのフロントアクトも務めるという実力派。Kaskade全面プロデュースによる艶やかで爽やかなトラックに透き通るようなLatriceのヴォーカルがのる極上サウンドに仕上がっています。 "Make My Heart"
<OM>
…アメリカ西海岸を代表するレーベル。西海岸特有のセクシーでアップリフティングなハウスからジャズ系のクロスオーバースタイル、そしてヒップホップまでをリリース。『Sounds of Om』、『Om Lounge』、『San Francisco Sessions』、『House Of Om』など人気シリーズも多い。
<OM>作品、アーティストアルバム編。左から:1. Andy Caldwellの『Universal Truth』/2. Colette『Hypnotized』/3. レーベルオーナーでもあるChris SmithことDJ Fluidを中心としたAfro Mysticの『Morphology』/4. Mark Farina『Air Farina』
<OM>作品、人気Mix CD『House Of Om』シリーズ。左から:1. Fred Everythingによるの『House Of Om』/2. Groove Junkiesによる『House Of Om』/3. Kaskadeによる『House Of Om』/4. Dj Sneakによる『House Of Om』
Blue 6/Beautiful Tomorrow 発売からずっと売れている驚異の1枚。NYをベースとするプロデューサー/ソングライター、Jay Denesを中心とした話題のプロジェクト、Blue 6の注目のデビュー・アルバム。ギターのMark Anthony James、ベースのDave Boonshoftに、6人の女性ヴォーカルが加わったそのサウンドは、R&B、JazzにDubを融合させたまさにダンス・ミュージックの現在形と言えるもので、NYのクラブ・シーンの息吹きをも伝えてくれる。セクシーでスタイリッシュ、アダルティでエロティックなハウスミュージック。 "Pure""Very Good Friends"
人気のMiguel Migs
Miguel Migs/Colorful You カルフォルニア、サンタ・クルーズ出身、西海岸エリアの人気ハウスDJ/プロデューサー、Miguel Migs。<Naked Music>や<OM>、<NRK>などから発表する関連作はいずれもヒット。今作は<Naked Music>からのアルバムで、Miguel Migsらしいグルーヴが満載の1枚。Blue 6とともに高い人気。 "The Night""Days Of Color"
Miguel Migs作品。左から:1. 2005年のMix CD『Get Salted: Vol.1』/2. 名作Mix CD、2002年の『Nude Tempo 001』/3. 2004年のMix CD『Nite: Life 020』/4. 2000年のMix CD『Nite Life 03』