ハードフロア インタビュー

2005年11月8日 (火)

HMV15周年企画、HMVのみでの限定Mix CD。なんと次はHardfloorとのコラボレーション。

アシッドテクノのパイオニアにして現在も活動活発な御大。HMV版「アシッド体験」は限定発売!

Oliver BondzioとRamon Zenkerのご両人に話を伺いました。


Interview with Hardfloor


Hardfloor=Oliver Bondzio(右)とRamon Zenker(左)

今年の4月にリリースされたアルバム『Four Out Of Five Aliens Recommend This』は、Hardfloorとしての前作『So What』から比較的間隔が空いていたと思うのですが?

Hardfloor(以下H):一番大きな理由は僕等が契約していた<UCMG>って会社が2002年に倒産したからなんだ。2002年に新曲に取り掛かっていたんだけど、<UCMG>が倒産してからいくつかのレーベルに新曲を持ち寄ったんだ。でも、彼らは彼らなりのHardfloorのイメージを持っていて、それは僕達が目指す方向ではなかった。でもA&Rをつけてレコード会社で面倒見てもらうってそんな仕事のやり方は今までしてこなかったから、2003年についに自分達のレーベルHardfloor(www.hardfloor.de)を立ち上げたんだ。アルバムの前に何枚かの12”を出してレ-ベルを成長させたかったから、このアルバム『Four Out Of Five Aliens Recommend This』が2005年にでるまでに少し時間がかかったってわけ。

『Four Out Of Five Aliens Recommend This』のジャケットにはとてもキュートなイラストが描かれています。これまでのアルバムジャケットからするとイメージが変わったように思いましたが、そのことに何か意味はありますか?

H:『Best of Hardfloor』でもコミックスタイルのカバーにしたんだけど、凄く気に入っててね。 僕達は大の漫画ファンなんだよ。だからもう一回コミックめいたカバーにしたかったんだ。最初は “Futurama”-ってTVのコミックシリーズからタイトルを取って“4 Out of 4 Aliens...”にしようかと思ったんだけどね...。で僕らの友人(www.sellout-industries.org)があのUFOの漫画っぽいカバーを考えてくれたんだよ。


TB-303


やはりHardfloorといえば、ブヨブヨウニョウニョとうねりまくるTB303の音がまず思い浮かびます。Hardfllorにとっての「TB303」という機材はどのような存在なのでしょうか?

Oliver Bondzio(以下OB):303で作られた最初のレコードを聞いたとき、僕自身がプロデューサーになろうって決心したんだ。だから今でも303のマシーンやこの音を使ったレコードを見たり、聞いたりすると、ビリビリッて衝撃みたいなものが走る瞬間があるんだよ。

ちなみに、現在TB 303は何台持っていらっしゃいますか?

H:え〜っと、、、僕ら二人で合計10台くらい?いくつかは改造したものだけどね。

ここ数年のアシッドリヴァイヴァルについて、お二人はどのように受け止めていますか?

H:凄い感謝している。だからこそアルバムを出したんだ。今じゃ303で作られたレコードなんて 一杯あるけど、僕らは少しでも303の普及に貢献したと思っているよ。でも正直最近はもっとソウルフルでOld-Schoolなスタイルが好きなんだけどね。


左から、93年の名盤『TB Resuscitation』|同じく94年の名盤『Respect』|本文でも話題にのぼった『Home Run』(96年)


日本でのライブやその他の出来事で、何か印象に残っていることってありますか?

H:うーん、日本に行くことはいつも面白いし、凄いなって感心しちゃうね。いつか本が書けちゃうくらい面白いエピソードがあるんだけど、一番心に残っているのは、Rolandの工場に行って、TB 303/TR 808/TR909を発明したキクモトさんって人にあったことだよ。それに、日本でのショーはいつも僕らにとってスペシャルな思い出だね。

Hardfloorとしてのリミックスワークの中で、印象に残っている出来事やエピソードはありますか?

Ramon Zenker:僕はNew Orderの「Blue Monday」のオリジナルテープを復活させたときが一番強烈だった。このトラックは、僕がまだ若かった頃に僕をこの世界に導いてくれたトラックなんだ。テープを聞いたときは、本当に鳥肌が立った。あとは、面白かったのは電気グルーヴの人生(*1)のミックスをした時かな。あれは僕らが日本人のボーカルが入ったトラックをリミックスした初めてのときだったんだけど、日本語だから全くもって何を歌っているのかさっぱりわからなかったよ。

OB:僕はRobert Armaniの「Circus Bells」かな…。とても特別だった。このトラックは僕がプロデューサーとしてのキャリアを始めたばっかりのときのリミックスで、Saskia(Miss Djax)が僕にやってくれないかって聞いてきたんだ。嬉しくて、もう少しでちびりそうだった。

お二人は別ユニットやソロとしてさまざまな活動をされていますが、そんなお二人にとってHardfloorとはどのような存在なのでしょうか?

H:Hardfloorとして、僕らは世界中をツアーで回ってきた。だからそう言う意味でHardfloorは僕らにとって 特別なプロジェクトって言えるかな。 Hardfloorのアルバムを出してからちょっと休みを取ったときでも、一緒にまだ仕事してるんだ。例えば、Dadamnphreaknoizphunkっていうプロジェクトでも一緒にやっているんだ。2006年の4月にリリースされるアルバムなんだけどね…。


左から『Best Of Hardfloor』(97年)|2000年の『So What ?!』|最新作2005年の『Four Out Of Five Aliens Recommend This』


これはOliverさんに質問なのですが、『Homerun』というアルバムをリリースされているように野球が大好きというイメージがあったのですが…、今でも野球はお好きですか?お好きなチームや選手がいたら教えてください。

OB:もう野球はやっていないよ。でも他のスポーツはやっている。1983年から1990年までは野球をやっていたけどね…。最近シカゴのホワイトソックスがワールドシリーズで優勝したって聞いたけど、Randy Johnson(*2)はまだ活躍しているんだって? Dwight Gooden(*3)には何が起きたんだろう?

今作の『HMV 15th Anniversary Our Acid Experience』は、HMV JAPAN 15周年のテーマである“Back To The 90's”で選曲をお願いしました。そのなかで今回選曲された10曲はどのようなものなのでしょうか?

OB:全部のトラックが僕のDJセットでの超ヘビーローテーションで、今でもかけてるトラックばかりなんだ。選曲したトラックのアーティストが全て友達だし、もうずっとビジネスパートナーとして、友人として付き合ってきたやつらなんだ。

今回「Back To The 90's」というテーマがありますが、90年代とはお二人にとってどんな時代であったといえますか?

H:90年代は、テクノが世界中で確立した年代だったと思う。特に90年代の初期はほとんど全てのレコードがフレッシュで全く聞いたことのないような新しい音に感じられた。 全てのシーンからの信じられないような創造性のおかげで、僕等はシーンの中で確立したと思っているよ。


ありがとうございました!


HMVだけの限定発売、アシッドサウンド炸裂の『Our Acid Experience』は11月18日発売予定!


(*1)…ここでの「人生」とは、電気グルーヴによる企画コンピレーション『Drill King Anthology』に収録されている瀧勝(ピエール瀧)によるもの。その『Drill King Anthology』にHardfloor Mixも収録されている。
(*2)…現ニューヨーク・ヤンキースの選手。過去サイ・ヤング賞(最優秀投手賞)を5度獲得しており、現役の中でも屈指の投手。
(*3)…1984年に新人王、85年にサイ・ヤング賞を獲得した名選手。現役時代に麻薬の使用で出場停止になったほか、引退後も酒気帯び運転や女性への暴行で逮捕歴がある。


HMV15周年記念限定CD、クラブ系は他にも3枚あります。詳しくはこちら

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ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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Our Acid Experience: Hmv 15thanniversary

CD

Our Acid Experience: Hmv 15thanniversary

Hardfloor

価格(税込) : ¥2,075

発売日:2005年11月18日

  • 販売終了

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