日本のシンガーTOP30　- 第30位　　

2005年11月11日 (金)

2005年、10周年を迎えたこの方！

1995年5月にシングル「Precious Junk」でデビュー以来、2005年でデビュー10周年を迎えた平井堅が、日本のシンガー第30位。

2000年にリリースされた8thシングル「楽園」で大ブレイクを果たし、その後リリ−スされた3rdアルバム『The Changing Same』でオリコン初登場1位を記録する大ヒットを記録。

その後も、社会現象にもなった「大きな古時計」のヒットや、MTV UNPLUGGED LIVEに男性ソロボーカリストとしては日本人で初めて参加、大ヒット映画『世界の中心で愛をさけぶ』の主題歌「瞳をとじて」の大ヒットなど、数々の話題を振り撒く。

そんな平井堅も2005年でデビュー10周年。それを記念して待望のベストアルバム『歌バカ:Ken Hirai...』を2005年11月23日にリリースするなど、大きな話題をさらい続けています！

苦難の時代を乗り越えてブレイク。

その日本人離れした端正な顔立ちに身長183cmというステージ映えする容姿に加えて類稀なるスター性を携えたシンガー平井堅。しかしながら彼のキャリアも、順風満帆だったとは言いがたい。

平井堅のデビューのきっかけは、1992年のSony Music Entertainment Audition 〜Breath〜に応募、7,500人の中からファイナリストに選ばれ受賞したことから始まった。

1993年からSony Recordsと契約し、作詞・作曲活動をスタートする。そして、1995年5月デビューシングル「Precious Junk」（フジテレビ系ドラマ「王様のレストラン」主題歌）をリリース。6月に2ndシングル「片方ずつのイヤフォン」発売、7月にデビューアルバム『Un-Balanced』が発売される。

しかしながら、当時の彼の状況はあまり良い状況ともいえなかった。歌唱力などは定評がありながら、彼だけの独自のスタイルというものがまだまだ模索段階であり、セールス的にも伸び悩んでいた。

しかしながらこの当時のアルバムはクオリティの高い作品も多く、この時代が好きという方もいらっしゃることでしょう。しかしながら、そこからさらに深いところを追求した彼のスタイルはその後、大きく花開く。

平井堅が平井堅としてのスタイルを確立。

1998年5月、7thシングル「Love Love Love」発売された頃から一部のファンの間で人気が急上昇していき、問い合わせが殺到するようになる。そして2000年1月、8thシングル「楽園」が発売。

FMでのオンエアがきっかけとなりロングセラー化し大ブレイクし、男性R&B界に大旋風を巻き起こす。 続けて5月、9thシングル「Why」発売。オリコン初登場8位を記録する。6月にはN.Y アポロシアター「アマチュアナイト」に日本人初のゲスト出演という名誉ある役割を果たす。この年の6月に3rdアルバム『The Changing Same』を発売。1年以上、チャート上位にランクインし続けた。

独自のファルセット歌唱法

平井堅の第一の魅力は、やはりその表情豊かな声質とテクニックに裏づけされた歌唱力にあるだろう。元の地声が細い上に、ファルセットの音域が非常に広く、高音から徐々に音程を下げていき地声に繋げるテクニックは抜群で、この歌い方は彼のどの曲にも多用されている。

そして、安定したビブラートによるリスナーへの安心感に加え、発声法が優れていることから、彼の声には超音波が含まれているという。彼の声に癒しを感じる所以は、これらの原因からきているようだ。ちなみに女性シンガーでは、ファルセットの音域の広さ、ビブラートの上手さ、発声の仕方でMisiaがずば抜けており、地声の音域の広さ、ビブラート、フェイクは宇多田ヒカルが最も優れていることが科学的に実証されている。

また2002年の「大きな古時計」のヒットや、「Ring」、大ヒット映画『世界の中心で愛をさけぶ』の主題歌「瞳をとじて」、本人主演CMソング「思いがかさなるその前に」のヒットなど、ヒット街道を驀進。10周年を迎えた2005年も、前述のベストアルバム『歌バカ:Ken Hirai...』、ライブ映像『Ken Hirai Films 8: 10th Anniversary Tour 2005: Final』など、リリースラッシュです。