ハウス・キャンペーン本日午後3時終了!

2005年5月13日 (金)

誕生以来ダンスミュージック／クラブミュージックとして多くの人に愛され続けているスタイル。ハウス・ミュージック。今回のキャンペーンでは世界中で聞かれているハウス・ミュージックを大特集。総数1500タイトルを対象にしたキャンペーンになります。

ハウスが好きな人も、これまであまりハウスを聞いてこなかった人も、ハウス？なにそれ？という人もぜひこの機会をご利用ください。

hmv.co.jpハウスミュージックキャンペーン
・キャンペーン全リスト
・スタイル別お薦め商品
シカゴハウス｜NYハウス｜デトロイトハウス｜西海岸｜フレンチ｜UK
・定番コンピレーション
「Choice」｜「Global Underground」｜「In The House」｜「Jazz In The House」｜「Nite:Life」
・hmv.co.jp選定ハウス名盤集
（一部キャンペーン対象外商品も含まれております）


ハウス…

まず、ハウスミュージックを簡単にご説明。日々進化している音楽なので、一括りにするのは容易ではありませんが、とりあえずの定義を。

1970年代のNYではディスコにより人々が踊り始めます。そこでは人種や性別、階級の壁を越えて音楽とその場所の空気を楽しもうというピースフルな空気があったといいます。ハウスミュージックの魅力はなんといってもそのあたたかさであり人間味であり、大げさに言えば愛のような広い包容力にあると思います。

ディスコはやがてひとつの産業となっていきます。そのなかで当初あったような空気は失われつつありました。そのなかにおいて、David Mancusoの＜Loft＞などその空気を失わずに続けていくものがあり、日常生活で差別を感じる人々などはその場所に集い続けました。

そのなかで、彼らは次第にどこまでも踊り続け、グルーヴに身を任せていたいという欲求から、ビートを途切れることなくレコードをプレイする、つまり現在のDJテクニックの基礎である「つなぐ」という行為を発明します。

そして、ひとりの伝説的なDJが生まれます。＜Paradise Garage＞というパーティを催していたLarry Levanです。Larry Levanがかけていた曲も、ソウルやディスコの類でした。しかし、卓越したセンスと音響装置や照明など音楽が鳴る場所に対する細部までのこだわりにより彼は他のDJとはまったく異なる腕を持っており、人々を別世界へと誘ったと言われています。のちに、彼がかけていたような楽曲が「ガラージ」と呼ばれるようになります。

やがて、ひとりのDJはNYを離れシカゴへと向かいます。Larry Levanの＜Paradise Garage＞に通っていたFrankie Knucklesがその人です。シカゴへと向かったKnucklesはNYで起きていた良い瞬間をシカゴでも再現しようとパーティをはじめます。

彼が行っていたパーティが＜ウェアハウス＞であり、いつしか人々はそこでかかる音楽を「ハウス」と呼ぶようになりました。
これがハウス・ミュージックの誕生です。

ディスコやソウルの発展型であった当時の音は、現在から考えると少し違ったイメージかもしれません。しかし、この後その地シカゴにて打ち込みのビートやベースが大々的に導入され、それがNYやロンドンへと広まっていき、概ね現在のハウスの形となります。

ハウスはパーティのなかから生まれ、そこにいる人々に恍惚や幸せ、時には切なさを与えるものとして育っていきました。


それでは、偉大なるハウスの担い手と名盤の数々を見ていきましょう。

●Larry Levan
…＜Paradise Garage＞を催していた伝説のマエストロ。DJ仕様のシングル12インチロングバージョンを数多く作った男でもあります。彼の何がすごいか、簡単に口では説明できませんが、一番は彼がDJするその場所に溢れる空気だと思います。人々を見も心も裸にし、日々の生活では味わえない音楽による旅を体験させることの出来たDJ。音楽により人々をその次元まで連れて行けたのは、後にも先にもLarry Levanだけだとも言われています。
⇒そんなLarry LevanのDJプレイを疑似体験出来るのが『Live At The Paradise Garage』。なにはなくともこれはマストです。

●Frankie Knuckles
…ゴッドファーザーオブハウス。ハウスの生みの親。NYにてLarry Levanらとともに音楽の洗礼を受け、シカゴに居を移し活動。「ハウス」を誕生させる。NYに戻りDef Mixプロダクションとして数々の作品を世に残す。
⇒『Greatest Hits From Trax』にはKnucklesのシカゴ時代の名曲がたくさん詰まっています。9年ぶりのオリジナル作となった2004年の『New Reality』もマスト。

●Nicky Siano
…Larry Levanも足しげく通っていたというパーティ＜Gallery＞を催していたNicky Siano。変態的なセンスを持ち、3台のターンテーブルを操った最初のDJでもあります。彼もまた、愛に溢れた選曲で人々を幸せに包みました。
⇒そんな彼のガラージクラシックスが詰まった、当時を再現したCD『Gallery』。これもマストです。


⇒続きます⇒