2003年彗星のように現れた上原ひろみ待望の新作、日本先行絶賛発売中！

2004年4月4日 (日)

　ＴＶ『情熱大陸』出演、そして、キリン「モルト・スカッシュ」ＣＦ出演と、一気に露出を増やしてスターダムに躍り出たHIROMI(上原ひろみ）がデビュー・アルバム『Another Mind』に続いて、ついに新作を発表。

『Key Talk』から『Brain』にタイトル変更されたされた作品は、ミシェル・ペトルチアーニとの最後のトリオで見せた素晴らしいフォービートでもお馴染みのアンソニー・ジャクソン(b)、トニー・グレイ(ds)マーティン・バリホラ(ds)というメンバーで、2003年12月９～11日にテネシー州ナッシュヴィルの「Sound Kitchen “Big Boy”Studio」で録音された。

　「Telarc Records」からの２作目になる本作は、音質にうるさいこのレ-ベルらしく、数多くのグラミー賞を録音部門で受賞している大物エンジニア、Michael Bishopが起用され、本国ではSACD(Stereo and Surround Sound)というフォーマットで発売される。

　使用マイクロフォンは、「Neumann KU 1000」。基本的には左右＋中央＋サラウンドというミキシングがなされ、従来のピアノ・トリオの定位セッティングとは異なる音場が形成される。

そうした意味では、新進気鋭の上原ひろみの新作が、最新技術を持って録音、マスタリングされたのは、オーディオ・ファンや音質に敏感なジャズファンにとっては朗報だ！

　なお、４月21日、日本先行で発売された。

　演奏はアンソニー・ジャクソン参加の3曲では、Joe Sampleがかつて展開したモダン･ファンクとも言うべき世界が形成され、リリカルなピアノの持ち味も同時に見せている。また、パワー・ピアノだった一作目に加えて、ピアノ本来の音色を響かせたチューンも堪能できる。

　①の演奏は、Herbie Hancockが30年前に展開した音楽への21世紀の回答かもしれない。コンテンポラリ－・ファンクで幕を開ける本作、若いジャズファン、音楽ファンの「回答」が楽しみだ！

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