めくるめくトイ・ピアノの世界
2007年5月17日 (木)
例えばそれは、アメリのような世界??
誰もが一度は触れたであろう小さなおもちゃのピアノ。
あの音色を聴くとフシギとおとぎの世界へ迷い込んだような、童心にかえったような微笑ましい気持ちになります。現実と夢の世界が混在したようなトリッキー感覚になることも・・・そんなおもちゃ箱サウンドに魅せられた様々なアーティストの作品をご紹介。
アメリでおなじみ
ヤン・ティールセンYann Tiersen
『La Valse Des Monstres』
アメリ現象を起こしたフランスの大ヒット映画『アメリ』を観た人なら、劇中の音楽のかわいさに魅せられた方も多いのでは?
ヤン・ティールセンが初めてアルバムを出したのは1995年、アメリ映画製作年から6年も前のこと。その頃はまさか彼の音楽が6年後に世界中のスクリーンで流れるなんて彼も思いもしなかったかも。トイ・ピアノ、アコーディオンにオルガン、おもちゃシンバル等々、まるでチビッ子がお気に入りの楽器をオモチャ箱から持ち寄ってきたかのようなアンサンブルによる『La valse des mosnstres』〜"モンスターのワルツ"。モンスターと言っても、ここでいうのはきっと、子供たちが空想したり粘土で作ったりする愛すべき"イキモノ"のイメージでしょう。
トイ・アヴァン・ポップの"元祖"
パスカル・コムラードPascal Comelade
『Dances Et Chants De Syldavie』
おもちゃとフランスのミュゼットやシャンソン風ヴォーカルを融合させたヤン・ティールセンに先じて、すでに'80年代後半からトイ・ピアノやトイ・ギター、その他雑多なオモチャの楽器とアコースティック楽器を用いてノスタルジックなサウンドで人気を集めていたパスカル・コムラード。現代のサティと呼ばれることも。フランスをはじめカリスマ的人気を持ち、パスカルズのグループ名の元にもなりました。まさにその期待を裏切らない"フレンチ・トイ・アヴァン・ポップ"なるジャンルのオーソリティ。コムラードのトイ・サウンドはティールセンよりもっとリアルなクレイアニメのような世界。一見愛らしくキュートでありながら、そのあまりにあどけなさゆえのちょっぴり皮肉の毒の部分も含んでいる??アメリ、というより『グリム童話』に近い世界観かも。
トイ・アヴァンのルーツを手繰ればそこはケージと合流する・・・
パスカル・コムラードPascal Comelade
『Back To Schizo 1975-1983 』
フレンチ・トイ・アヴァン=ポップの元祖パスカル・コムラードの‘トイポップ’サウンドを確立する以前の75年から83年に制作された貴重な自主制作盤からのコムラード自身による初期作品集。電気オルガンやアナログ・シンセによる実験的なミニマル・ミュージックを制作していた70年代から、トイ・ピアノやアコースティック・ピアノを導入し始めた80年代初頭までのトイ・サウンド紀元前の世界。なんと、デイヴィッド・カニンガム、ギャヴィン・ブライヤーズ、リシャール・ピナス(エルドン)らが参加しています。どーりで・・・一見可愛いサウンドの中に奇才チックな危ういフェティシズム感あると思った!
パスカル・コムラード初期メンバー
Pierre Bastienピエール・バスティアン
『Les Premieres Machines 1968-1988 』
ピエール・バスティアン初期製作機械集:1968-1988
ターンテーブルのモーターで、「メカノ」(ボルトやナットで自由に組み合わせられる穴の開いた金属板やシャフト、滑車などからなる知育玩具)パーツと、弦楽器やコラやサンザといったアフリカの民族楽器を組み合わせて、「メカニウム」と称する自動演奏装置を制作したパスカル・コムラード。機械仕掛けのぎこちないたどたどしさ、調子はずれで滑稽な機械独特の"肉感"のリズム・・・このマカフシギさはすでに遊びゴコロからアディクティブな実験に執着するバスティアンのカゲキでマニアックな機械じかけの世界!
現代音楽の巨匠のプリペアード・ピアノによるトリッキーなサウンド
ジョン・ケージJohn Cage
『(4 Hands)le Sacre Du Printemps / 3 Dances / 4 Organs: Tilson Thomas, Etc(P) 』より
《2台のプリペアド・ピアノのための3つのダンス》
ジョン・ケージJohn Cageといえば、きのこ好きで4:33の沈黙(?)作品と、プリペアド・ピアノ。プリペアド・ピアノとは、ピアノの弦の部分に木片などの異物をはさんで音を狂わせたジョン・ケージ考案によるリメイク・ピアノのことです。
まるでアフリカの民族楽器コラを思わせるような響き、そしてこの躍動感溢れるミニマルな音は"旋律"というよりビート感覚です。同じピアノとは思えない何ともいえないノイジーなグルーヴ感はちょっぴり衝撃的でもあり・・・。トイ感覚で聴けば、ムズカシそうな現代音楽もたちまち楽しい!軽々ジャンル横断♪
他にもまだまだおもちゃ感覚のあれこれ♪
アート・オブ・ピアノ(DVD)
《アート・オブ・ピアノの特集記事》
世界唯一のトイ・ピアノ奏者マーガレット・レンタン
マーガレット・レンタンその他の作品
《ダウンロードでサクっとゲット!》
ストリートオルガンが奏でるディズニーの世界
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。
featured item
輸入盤
La Valse Des Monstres
Yann Tiersen (ヤン・ティルセン)
価格(税込) :
¥3,457
会員価格(税込) :
¥3,009
-
販売終了
%%header%%
%%message%%
featured item
輸入盤
Dances Et Chants De Syldavie
Pascal Comelade
価格(税込) :
¥3,960
会員価格(税込) :
¥3,643
-
販売終了
%%header%%
%%message%%
%%header%%
%%message%%
featured item
輸入盤
Les Premieres Machines 1968-1988
Pierre Bastien
価格(税込) :
¥2,739
会員価格(税込) :
¥2,384
まとめ買い価格(税込) :
¥2,384
メーカー取り寄せ
%%header%%
%%message%%
featured item
輸入盤
(4 Hands)le Sacre Du Printemps / 3 Dances / 4 Organs: Tilson Thomas, Etc(P)
Stravinsky / Cage / Reich
価格(税込) :
¥1,980
会員価格(税込) :
¥1,723
-
販売終了
%%header%%
%%message%%