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バルビローリ&フェリアーの『大地の歌』

2003年5月19日 (月)

初登場! バルビローリ&フェリアーの『大地の歌』

英国のヒストリカル系レーベルAPRから驚きのリリースです。なんとあのバルビローリ指揮で『大地の歌』が残っていたのです。しかもフェリアーの歌唱です。
 とは言うものの、1952年の収録としては音質は悪く、さらに第1楽章冒頭7小節が欠落しているという瑕もあるので、あくまでもマーラー・マニア向けのCDとなってしまうのですが...。

 ちなみに、フェリアーの『大地』はこれが4種目の録音となります。これまでの3種はすべてワルターとの共演(1948年ニューヨーク・フィル[AS DISC]、1952年ウィーン・フィル[STUDIO DECCANAXOS]、1952年ウィーン・フィル[LIVE TAHRA])だったので、まったく異なる芸風を持つバルビローリとの共演は非常に興味深いところです。

 相方のテノールはこの作品のスペシャリストでもあるリチャード・ルイスが務めています。
 ルイスの『大地の歌』の録音は、ライヴを含めると今回が実に7種類目で、彼がこの作品についていかに国際的な信用を得ていたかがわかります。内訳は、1952年の当アルバムのほか、1959年にライナー&シカゴ響(RCA スタジオ録音)、1960年にワルター&ニューヨーク・フィル(M&A ライヴ録音)、同じく1960年にマゼール&フェニーチェ座(GC ライヴ録音)、1966年にオーマンディ&フィラデルフィア(SONY スタジオ録音)、1967年にセル&クリーヴランド(ARKADIA ライヴ録音)、1970年に同じくセル&クリーヴランド(CO ライヴ録音)といったもので、第1楽章と第5楽章ではヘルデンテノール、第3楽章ではリリック・テノールの資質が求められるという難曲に対してルイスがただならぬ適性をみせていたことが窺われます。

 なお、組み合わせは、やはり初出となるブラームスの『アルト・ラプソディ』の録音で、こちらはエーリク・トゥクセン指揮オスロ・フィル&合唱団との1949年の収録。素晴らしい演奏です。


マーラー:交響曲『大地の歌』
指揮:サー・ジョン・バルビローリ[1899-1970 イギリス]
管弦楽:ハレ管弦楽団
アルト:カスリーン・フェリアー(A)[1912-1953 イギリス]
テノール:リチャード・ルイス(T)[1914-1990 イギリス]
1952年、マンチェスターでのライヴ録音

ブラームス:『アルト・ラプソディ』OP.53
指揮:エーリク・トゥクセン
管弦楽:オスロ・フィルハーモニー管弦楽団
男声合唱:オスロ・フィルハーモニー合唱団
アルト:カスリーン・フェリアー(A)
1949年、オスロでのライヴ録音


※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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