【連載】未来派野郎Aチーム 第4話

2009年11月25日 (水)

未来派野郎Aチーム


いやはや、毎度お馴染みの未来派野郎が、またまた一ヶ月ぶりに帰って参りましたよ!
今回のテーマはズバリ「ヴォーカル」。
「歌をフィーチャーした、心地良くアンビエントな楽曲」をテーマに我々Aチームがオススメをセレクト致しました。

そして今回、我々が最も注目するアーティストが、 ROSE RECORDSよりの新進気鋭シンガー・ソングライター「aCae(アカエ)」。
今、日本だけに留まらず、世界中からアルバム・リリースが待ち望まれていたアーティストです。
歌心溢れるメロディー・センスと、フォーキーでいて電子的な新世代アンビエント・トラックが見事に絡み合う、 心の底から大切にしたい、奇跡的な一枚です。
「朝」から「夜」、そして「夢」へと進んでいくその流れは、 まるで一冊の美しい小説を読み終わった後のような、そんな感覚に陥ります。

そしてそして今回は特別に、そのaCaeさんにもオススメ盤をセレクトしていただきました!
HMV ONLINEではすでにお馴染みの、schole Records主宰・akira kosemuraさんとのスペシャル対談も併せてお楽しみ下さい!

さぁみんな、この小説の中で集まろう!

(隊長/古屋 雄裕)


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      aCae / THEME I

          [ 2009年11月20日 発売 / 通常価格:¥2,500(tax in) ]

かつてイギリスのメディアから「英国的な感受性を備えた希有な日本人アーティスト」と評され、海外からも高い評価を受けるaCaeがROSE RECORDSより作品をリリース。生音と控えめなエレクロニクス、そして柔らかな歌声によるローファイな質感が、時に甘美でドリーミーな世界へと導きます。「〜について」と題された全ての楽曲がそれぞれに主題を持ち、日常に佇む様々なテーマにそっと光を照らすかのよう。それは、日記を綴るようにパーソナルな視点で描かれつつも、あくまでもポップなサウンドである故に普遍的な響きを持ち合わせています。「everyday music for everyday people」ROSE RECORDSのレーベルコンセプトの1つでもあるこのワードが示すように、曽我部をはじめ、ランタパレードや豊田道倫といったミュージシャンたちが奏でる音楽と同じく、「日常のうた」をリリカルに紡ぐ新たな才能がROSEから世に放たれます。

 aCae selection
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アンビエントというよりはチルアウトです。 深い森の中に迷い込んだようなアルバムですが、どこかしら希望が光が射していて。 にじみ出るビートが腰と胸の奥に刺さります。

(aCae)
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窓から吹き込んできた風のようなサウンドがどこかで見た懐かしい情景を想わせます。 異国の街並のような、でも心のすぐ近くにある、そんな音楽。

(aCae)





 Aチーム selection
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個人的に『癒し=女声』という考えなので、男声に魅力を感じなかったのですが、Benny Singsは別格です。この上ない、極上に柔らかく、優しく、温かい声に、聴いた人全てが彼の【温柔な世界】に包み込まれることでしょう。屋内で聴くのも良いですが、是非屋外で聴いて頂きたい。特に、一際柔らかさを帯びている『New Bed』、まさに雨上がりといった『Make A Rainbow』だけでも、聴けば不思議と癒されてます。



(HMVイオン土浦店 / 三好 浩平)
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名門FLAUから、また一人歌姫の誕生です。PIANAやCOKIYU、MIDORI HIRANOなど、現在のエレクトロニカ界において女性アーティストの存在はまさに不可欠。 CUUSHEにおいては、癒しと和みを共存させるアンビエントなトラックからダークで攻撃的なトラックまで、幅広い音楽性を持って、音楽界に新たな風を巻き起こします。 最近のUAやTUJIKO NORIKOなんかが好きな人は確実にグッ!とくるはず。冬の景色にもピッタリな極寒系アンビエントロニカ。あ、冬の晴れ間にもピッタリかな。


(HMV銀座INZ店 / 古屋 雄裕)
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森の精霊(勝手に命名)ムームの最新作。前作から7人編成になったことに関してはメンバー自身が「昔から顔馴染みのメンバーだから急激に変化したのではない」と発言していたが、新ムームのサウンドは旧ムームに比べて明らかにポジティブでおおらかに変化したと思う。演奏される楽器も様々で更にヴォーカルも昔と違いメンバー皆で歌うようになり(温かみのあるコーラスワークは本当に素晴らしい)、彼らの音楽はより自由なものに進化している。自由でポップ、僕にとって最高の音楽の形です。 因みにボーナストラックの内容が素晴らしいので国内盤がおススメ。

(HMV銀座INZ店 / 鈴木 俊介)
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年々と着実に存在を世界的なものへと広げ高い人気を集めているアルゼンチン音響系の中心的存在、歌姫の今作品は、音響の面々の参加はなく、彼女が中心になり、自宅録音作でリズムに執着しミニマルテイストで幻想的で浮遊感ありとても気持ちよく不思議な感覚で魅力たっぷりの内容。




(HMV銀座INZ店 / 小原 優男)
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先ごろ新作『NUMBER NINE』をリリースしたRiow Araiと、Tujiko Norikoによるコラボアルバム。ビートの魔術師的な色合いを潜めたエレクトロニカ寄りのTrackに、Tujiko Norikoのヴォーカルが合わさり描き出す世界は全て灰色。とりわけ、あのあがた森魚もカヴァーしたというアルバム冒頭の「あともう一回だけ」は、死にたくなるほどの切なさと無常観、神々しさを持った、メンタルが弱っている時に聴くと涙が止まらないという、ある意味危険度の高い1曲でもある。その他、四つ打ち曲「僕らはもう空を飛ばなくていい」もオススメ。音はモチロン、その歌詞世界にも注目していただきたい作品。
(HMV / 村崎 真佑)
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とにかく、無機質で透明感のある歌声が印象的で、もしかしたら女声に魅力を感じ始めたのは、彼女が最初かもしれません。坂本龍一のドリーミーなトラックにミステリアスな声が丁度良く絡み合っています。歌声ありきのトラック、またはトラックありきの歌声。聴き終わった後、『今まで夢を見ていたんじゃないか?』と思ってしまう程に自然体。本当は彼女のクロニック・ラヴを押したかったのですが、残念な事に廃盤になってしまったのでこちらを。


(HMVイオン土浦店 / 三好 浩平)
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断言します。ここ10年くらいで一番の衝撃だったかも知れません。Tord Gustavsenに関しては、すでにECMからトリオ名義でアルバムも出すほどの実力者。Bill EvansやKeith Jarrett直系でリスナーを癒しのピアノ・ワールドに誘います。そこに乗ってくるのは、ノルウェーのシンガーソングライター、Siri Gjaere。もともとROCK系の音楽を奏でる彼女が、アンビエントなピアノの上に、色っぽくて艶っぽい、大人の魅力タップリな歌声を披露してくれます。本気でオススメの超名盤です。


(HMV銀座INZ店 / 古屋 雄裕)
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注目のアルゼンチン音響派の一人。ギター、パーカッションなどの生楽器と電子音を絡めたサウンドは特徴的と言えるが、この人が凄いのは単に電子音が生楽器に調和するという事ではなく、電子音を含むすべての音から土の匂いを感じさせるところである(黒人音楽などでいう泥臭さとはちょっと違う)。ここ何十年かの間に生まれた技術を使って作られた音なのに、そのもっと昔の人が聴いてもすんなり受け入れられるのではないかと思う。また彼女の歌は人の感情表現のようなものとは別物で、とても淡々として「自然」が歌っているよう。ブレがなく心地が良い。

(HMV銀座INZ店 / 鈴木 俊介)
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アイスランドは、数多くの素晴らしいアーティストが揃っている国。まるで、その国に居るような感覚になり、風景を音で描いたようなとても美しい独創的サウンドで、今作品はアイスランド語で歌い、全て音色で表現し、喜びに満ち溢れた魅力たっぷりの幸せにしてくれるサウンドは、心の奥を響かせる。アルバム全体を通して是非聴いて欲しい。きっと光が射す向こう側が見えるはず。



(HMV銀座INZ店 / 小原 優男)
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結成10周年(おめでとうございます)を迎えたSCLLの2008年作。エレクトロニカというよりはポストロック的な印象の強いバンドではあるが、今作におけるヴォーカルの響き方・空間のすき間具合など、チルな気分に浸るのにも十分な仕上がり。決して媚びないメロディーとその歌声は、孤高な存在たらしめている大きな要因の1つと言えるだろう。これまでよりもシンプルに一層削ぎ落とされた、クラシカルなピアノをメインとしたアレンジも美しい。 聴くコトにより、周りの景色が劇的に変化する1枚。


(HMV / 村崎 真佑)


※次回更新は12/25予定です。お楽しみに!




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