【連載】未来派野郎Aチーム 第2話

2009年9月25日 (金)

未来派野郎Aチーム


さてさて、今月も未来派野郎Aチームの出番がやって参りました!

今回は、Fjordneことフジモト・シュンイチロウと、ミーティア気象台など様々なバンドで活躍するドラマーのモリ・ユーシが結成した新ユニット・starkeのデビューアルバムのリリースを記念し、
『弦楽器とアンビエント・ミュージック』をテーマに、我々Aチームがとっておきの作品をセレクト。

そもそも、弦楽器自体はクラシック・ミュージックがルーツとなっており、 本来のクラシック・ミュージック自体がヨーロッパの貴族や王族にとっては、 その生活に密接に溶け込んでいたものであって、 つまりは「環境音楽」という意味自体の元になっているのではないか、とも考えられます。

今回の特集では、クラシックにアンビエント、そしてダンス・ミュージックなど、 幅広い音楽的要素を含んだ作品をご用意致しました。
「音楽にジャンル分けなんて必要無いのでは無いか」と改めて考えさせてくれる、 そんな機会になるのではないかと思います!

それではごゆっくり堪能あれ!

(隊長/古屋 雄裕)


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      Starke / Letter From Yesterday

          [ 2009年9月15日 発売 / 一般価格:¥2,510(tax in) ]

マレーシアのmu-nestレーベルより、Fjordneことフジモト・シュンイチロウと、 ミーティア気象台など様々なバンドで活躍するドラマーのモリ・ユーシが結成した新ユニット・starkeのデビューアルバムがリリース。アコースティックギター/キーボード/ドラムなどの生音のアンサンブルの隙間に、やわらかなエレクトロニクスやフィールドレコーディングをふわりと詰め込んだ、好感度満点のドリーミーなエレクトロニカ・サウンド。 no.9を彷彿とさせる柔らかな電子音がとても心地の良いエレクトロニカ・トラックや、fhenominaのヴォーカル・fuyuを迎えたアンビエント調の美しいトラック、そして清々しいインスト・ポストロック〜フォークトロニカなど、どれも耳にすっと馴染む、やさしくてキャッチーなメロディーが溶け込んでいます。 ジャケットのアートワークはFlicaことeuseng setoが担当。

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2009年9月9日に発売された、no.9の9曲入りNewアルバム『http://9-9-9-9-9.com』。 今作は、今までのコンセプト・世界観である「自然」や「感情」に加えて、「現代的」な要素、そして「ヒューマニズム」に焦点を当てた作品とのこと。クラシカルな音像、流れるようなピアノ、緻密なビートなど、よりモダンに洗練された仕上がり。2nd『蟲の響』に収録の「Bug beats」もリメイクtrackとして収録。さらに、CDだけでもWebだけでも完成しない連動型のアルバムとして新たな試みもアリ。 かねてより映像との親和性が高い作品をリリースし続けるno.9が、革命的な一作を投じます。
(HMV / 村崎 真佑)
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『テクノ界のモーツァルト』ととも称されるAphex Twinに、ニューヨークの若手アンサンブルAlarm Will Soundが挑む!全曲Aphex Twinの楽曲で構成されており、恐ろしい程の完成度でリスナーを、刺激してくれます。ストリングスを中心に管楽器、打楽器などで全て演奏されており、アンビエントでありながら、攻撃的。攻撃的でありながらも、アンビエント。いかにAphex Twinが天才であるかという事を再認識させられる上、リスナーを異次元マインドトリップに誘います。


(HMV銀座INZ店 / 古屋 雄裕)
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ヨーロッパ、アメリカ、そして日本のCLUB JAZZシーンで人気を誇るJazzanovaのStefan LeiseringとAxel Reinemerによるフォークユニット。 『実はフォーク=エレクトロニカ(アンビエント)なのではないか?』と思わせる程、暖かく、心地よいアコースティックサウンドは、あの藤原ヒロシも大絶賛。アンビエントまたはフォークへ新境地を開くのにもってこいの一枚。



(HMVイオン土浦店 / 三好 浩平)
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“ウクレレの神様"と呼ばれる日系二世であるオオタさんのウクレレ一本で紡ぐハワイアンのスタンダード集。 冒頭の曲が流れ出すと、たちまちハワイの心地よい乾いた風を感じることができる。
弦の張り、その指使い。目の前には美しい夕焼けに染まるハワイが思い出される美しい作品。
あぁ、ハワイ。



(HMV / 緑川 信宏)
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ドイツ・マンハイム市の委託によって開催されたマンハイム市政400年を記念して行われたコンサートの映像作品(音声のみのCDも付属)。室内楽団との共演ではあるが、ここでは和声的な要素はほぼ皆無で、それまでの坂本龍 一とAlva Notoの共作以上にノイズ的で非音楽的な音世界を作り出している。暗闇で物音にじっと耳を澄ますように、全篇通して非常に静かな音が続くが、穏やかな印象では無くむしろ聴けば聴くほど得体の知れないほどの巨大なうねりの様なものを感じさせられる。中でも7曲目「Silence」は圧巻。付属の楽譜にはPlay Silenceと書かれているが、聴き手も“Silence”を聴くことで楽しめる作品だと思う。
(HMV銀座INZ店 / 鈴木 俊介)
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World Standerdこと鈴木惣一朗とMoose Hill・伊藤ゴローによる、顔を合わせずメールとデータのやりとりのみで制作された、まるで交換日記のようなコラボアルバム。たおやかな伊藤ゴローのギター・アルペジオを軸に、一部の無駄もなく配置された電子音/ピアノ/その他のインストゥルメントが溶け合い、無限の空間の拡がりと静けさを感じさせる。タイトルにある「優美なる沈黙」とは正に言いえて妙。
個人的な楽しみ方として、虫の音をMixさせるコトで、より一層のアンビエンスを獲得。

(HMV / 村崎 真佑)
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ミニマル・テクノ界ではすでにカリスマとなりつつある、John Tejadaとのインスト・ポストロック・ユニット、I'm not a gunでも活躍中のTakeshi Nishimotoのギターソロアルバムです。東ベルリンの教会で録音された、ギター一本での演奏はとにかく圧巻の一言。教会に響き渡るギターの音色、そして音の広がりから感じ取れる、壮大で荘厳な独特な空気。ぜひ部屋を暗くして、目を閉じて無心で聴いて頂きたい、そんな一枚となっております。クラシック・ミュージック経由の大傑作アンビエント・アルバムです。

(HMV銀座INZ店 / 古屋 雄裕)
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2008年カンヌ国際映画祭「ある視点」部門 審査委員賞を受賞した、小泉今日子 出演『トウキョウソナタ』の音楽を担当した橋本和昌の4作目。収録されているほとんどの楽器を自身で演奏し制作。聴き始めると広がる幸福感 【EUPHORIAM】漂う世界は、聴き終わった途端、自然とリピートをかけてしまう程クセになります。個人的に平穏な日々のBGMとしては欠かせない一枚。



(HMVイオン土浦店 / 三好 浩平)
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KossやKuni名義でも作品をリリースしている、日本が誇る世界水準の才能、北海道は札幌在住のKuniyuki Takahashiこと高橋クニユキ氏の2nd。本作はハウスをベースとしていますが、ジャズ、アンビエント、アフロなど、彼の多種多様な音楽的バックグラウンドと、音楽への愛情を内包した壮大な作品。Track1、2、3、8、10において効果的な処理が施されたギターがフィーチャーされています。
イントロからアルバムの最後まで、ドップリと彼のディープな世界へ引き込まれます。僕にとってはチルサウンド。

(HMV / 緑川 信宏)
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ホワーンとしたサウンドのアンビエントらしいアンビエントからしたら、アメリカのフォークミュージックで聴けるような明るくくっきりしたアコースティックギターの指弾きサウンドをベースに展開される本作は決してアンビエントらしくはない。しかし繰り返されるアコギのフレーズにじわりじわりと他の音が重なっていきながらゆっくりと曲が展開していく高揚感は、アンビエントやミニマルミュージックに通じるものがある。音楽的にはアメリカらしい雰囲気だが、個人的にはクラフトワークの「Europe Endless」や「Autobahn」などに近いグルーヴを感じる部分がある。ついでに新作『The Visitor』もお勧めです。
(HMV銀座INZ店 / 鈴木 俊介)


※次回更新は10/26予定です。お楽しみに!




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