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【連載コラム】Akira Kosemura 『細い糸に縋るように』 第60回 細い糸に縋るように Akira Kosemuraへ戻る

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2014年12月16日 (火)

profile

[小瀬村 晶 / AKIRA KOSEMURA]

1985年生まれ、東京出身の作曲家・音楽プロデューサー。
2007年「It's On Everything」でデビュー。同年、音楽レーベル「SCHOLE」を共同設立。
これまでに五枚のオリジナルアルバムを発表、いずれの作品も国内外において高い評価を獲得。
2012年にコンテンポラリーバレエ公演「MANON」(演出/振付:キミホ・ハルバート)の音楽、2014年に映画「最後の命」(監督:松本准平、主演:柳楽優弥)の音楽を担当。
やなぎなぎの楽曲プロデュースや、全日空「ANA LOUNGE」の音楽監修、イケアのテレビCMをはじめとした数々の広告音楽を手掛け、NIKON ASIA、KINFOLK、RADO Switzerlandなど国際企業とのコラボレーションも多数。
これまでに米国最重要音楽メディア「Pitchfork」、豪州最大規模の新聞紙「THE AGE」にてその才能を賞賛されるなど、日本国内に留まらない世界的な活躍が期待される音楽家の一人である。




一回休んだと思ったら、もう師走ですね。
そして記念すべき、かどうかは分かりませんが、きりの良い60回目。

こんばんは、今年最後のコラムです。

さて、今年最後とはいえ、特にこれといって書きたいこともないので、とりあえずノートパソコンを開いて、なんとなく文章を書き込んでいます。こうしているうちに、なにか書きたいことが見つかるといいなぁなんて思っているわけですね。そんな感じで、かれこれ五年半も続けているわけですから、まったくテキトー極まりないコラムだと自分でも思います。多分、いま世の中に連載しているコラムのなかでも、僕のコラムはその最下層に位置するものでしょうね。そして、そんな最下層のコラムを読んでいる皆さんは、本当に筋金入りの物好きな方々ですね・・・。愛しています。
愛しているので、本当はなにかプレゼントでも、クリスマスも近いことですし、差し上げたいところなのですが、あいにくそういうことは出来ませんし、なにより不器用なので、この愛をうまく伝える言葉すら浮かびません。本当に、心から残念です。

そんなわけで、2014年も残すところあと僅かとなってきたわけですが、どうでしょうね。最後なので、少し今年を振り返りましょうか。それ以外、特に思いつきませんし。あ、タイムリーな話題としては、最近、デトックススープというのにハマっていまして、それを毎日食べているのですが・・・。やっぱり年の瀬にするような話ではないですね、はい。カットします。

2014年はですね、まず、ホールでの録音から始まりました。コンピレーションアルバムのための書き下ろし楽曲の録音をしたんですね。友人の選曲家・吉村健さん企画のシリーズ「Quiet Moments」のための楽曲でした。僕はというと、夜明けに向かっていくイメージをピアノソロで表現した「See The Light」という曲を書きました。
その後で、友人の作曲家でピアニストのクエンティン・サージャックの来日ツアーがありました。このツアーをプロデュースしつつ、京都での公演には出演もしました。彼はパリの作曲家で、映画音楽家でもあるのですが、彼がスコアを書いた映画「Bright Days Ahead」は昨年、フランスで40万人以上を動員して大ヒットしたそうです。日本での劇場公開には至らなかったのですが、最近、某大手レンタルショップでDVDレンタルが開始したそう。
昨年から引き続きというところでは、全日空「ANA LOUNGE」の音楽監修を数年前から担当しているので、選曲内容をアップデートしたり、こちらも毎年恒例になってきている、劇団キャラメルボックスの舞台への楽曲提供などもありました。
レーベルのプロデュース方面では、akisaiという音楽と映像の二人組ユニットのファーストアルバムの発表や、さきほども話に挙がったクエンティン・サージャックのソロアルバムと、さらにイギリスのミュージシャン、ダコタ・スイートとの連名でのアルバムを発表しました。さらに[.que]のアルバムや、僕の2010年発表のアルバムがリマスターになって発表されたりもしましたね。
それから六月には、由布院で開催された旅する音楽というイベントに出演しました。イベントの日程がちょうど誕生日と重なっていたので、29歳の誕生日は由布院で過ごしました。温泉、とても気持ち良かった。
CM音楽の分野では、nano・universe, Rado, Kinfolk, Ikea, Sharp, Blendyなどなど、いろいろな映像に音楽を付けさせて頂きました。今年はいつになく、ピアノソロのオーダーが多かったように思いますが、作品毎に違ったアプローチが出来たかなと。
そしてなにより、今年のハイライトな出来事といえば、映画「最後の命」の劇伴音楽ですね。映画音楽を聴いて育った自分としては、やはり映画のお仕事が出来るというのは、まさに心躍る体験でした。そんな初体験の映画劇伴が「最後の命」という、中村文則さん原作の本当にとても素晴らしい作品で、松本准平監督の下、幸せな日々を過ごさせて頂きました。映画からたくさんのインスピレーションを頂いて、大切な、宝物のような音楽がたくさん生まれました。この作品に参加出来たことを、とても幸運に思います。
サントラ発売記念として開催した教会でのコンサートは、これまでの楽曲をピアノトリオ編成用に書き直して発表したのですが、この編曲にはかなりの時間を割いていたので思い入れも強く、とても心に残るコンサートになりました。

というわけで、今年を振り返ろうと思ったら、けっこういろいろありました。さらに、まだ形になっていないところでいうと、目下制作中の、四年掛かりのオリジナルアルバムがここにきてようやく、本当にようやく・・・全体像が見えてきて、長い時間を掛けて育んできたものが、今年、ようやく結実してきたというのは、とても大きな収穫でした。
さらには、一年掛けてプロデュースしてきた[.que]のアルバムもまさに今週が佳境だったりと、いやはや、振り返ってみると意外に、思いのほか、ちゃんと生きていたようです・・・。自分の感覚では、劇場で映画ばかり観ていたように思っていたのですが、人並みにちゃんと働いていたんですね。

そんなこんなで、2015年、30代に突入する年。
あんなに遠かった30歳を目前に控え、そろそろちゃんと大人になれるように日々精進・・・はしつつも、やはり趣味の映画鑑賞に、いままで以上に情熱を傾けていきたい、と心から決意する29歳の黄昏。
冗談はさておき。

来年も、変わらず自分が愛せる音楽を作り続けられるように、一日一日を大切に生きていけたらと思っています。

それでは、筋金入りの者好きな読者の皆様へ。

良いお年を。
また来年、お会いしましょう。



  映画「最後の命」公式サイト
  「最後の命 EMBERS」スペシャルサイト
  http://www.akirakosemura.com/
  http://www.scholecultures.net/





Akira Kosemura 最新作

Akira Kosemura 『最後の命 EMBERS』  [2014年10月08日 発売]

劇場映画「最後の命」のオリジナル・サウンドトラックを発表します。
本作品は、芥川賞作家・中村文則の同名小説を新進気鋭の映画監督・松本准平が映画化、主演に柳楽優弥、共演に矢野聖人、比留川游、そして滝藤賢一、りりィ他が出演した純文学作品。
柳楽優弥演じる主人公・桂人を始めとした登場人物の心の機微を、ピアノと弦楽四重奏によって細やかさに、そして丁寧に掬い取った非常に繊細な映画音楽です。
監督から伝えられた「彼らを肯定する。」という決意の言葉を頼りに作曲されたという本作は、かすかな希望と救いを感じさせる、静けさのなかに熱を帯びた小瀬村晶特有の胸を打つ音楽が随所に散りばめられた、ミニマルで且つ豊潤な作品に仕上がっています。

映画「最後の命」は11月8日より新宿バルト9他、全国ロードショー。



Akira Kosemura 今月のオススメ

Paniyolo 『Christmas Album』  [2012年11月01日 発売]

SCHOLE 冬のリリースはこれまでに『I'm home』(2009)、『ひとてま』(2012)の2作品をリリースしているギター弾き、Paniyoloのクリスマスカバーアルバム。冬の大定番の今作、Paniyoloの温もり溢れるギターの音色がシンプルで心地よいギターアンサンブルとなって、大切な空間にそっと灯りをともします。 過去のSCHOLE作品で数多くのギター演奏を担当してきたPaniyoloですが、リミキサーとして参加したFlica、ghost and tapeの作品では他楽曲へ自らの色を溶け込ませるセンスの良さと、そのアレンジ力が好評を博し、日本の童謡楽曲など、これまで様々なカバー楽曲を披露してきました。前作『ひとてま』で確立したPaniyoloの定番スタイルとも言うべき、素朴でささやかにつま弾かれるギター演奏で「レット・イット・スノウ」、「サンタが町にやってくる」、「ジングルベル」、「赤鼻のトナカイ」などの親しみやすい楽曲を、ゆっくりと静かに奏でていきます。 アートワークは絵描きと音楽家の2つの顔を持ち、自身もSCHOLEより作品をリリースしている武澤 佳徳(Yoshinori Takezawa)が担当。 メロディの美しさそのままに、シンプルに洗練されたアレンジが、落ち着いた雰囲気を演出。 そっと優しく、わくわくを届けてくれる、Paniyoloのクリスマスアルバム。



次回へ続く…。






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