エモの歴史的名盤が最新リマスターで！！

2009年7月30日 (木)

今秋、再結成ライヴ・ツアーを行なうことが発表されているエモ・シーンの確立に欠かせない重要バンド、Sunny Day Real Estate。
エモの歴史的名作でもある、94年に発表したデビュー・アルバム『Diary』と、95年に発表したセカンド・アルバム『LP2』がリマスター盤として再発が決定！！
今作はもちろん過去に2タイトルをリリースしたSUB POPからのリリースとなっており、いづれも最新デジタル・リマスタリング＋それぞれ2曲づつボーナス・トラック追加収録！さらに、ブックレットと最新ライナーノーツも封入予定！
今もなお輝きを失うことのないく輝き続けるエモ界どころかロック界の大名盤であるこの2作品。溢れる出る感情と甘美なメロディはまさにエモの原点そのもの。当時泣いたリスナーから、当時を知らない若い世代の方にも聴いて欲しい名作です！！

ボーナス・トラック追加収録/最新リマスター

1stアルバム

Diary

オリジナル・リリースは94年、グランジが終焉の時を迎えようとしているそんな時にひっそりと世に出た本作。
シアトル出身といえどハード・ロックとパンクを掛け合わせただけの即席グランジとは対極にあるような「うた」を大事にしたそのスタイルは当時のシーンではやはり特殊な存在であった。結果的にグランジ時代の最後のサブ・ポップからのリリースという事と後にデイヴ・グロールがFoo Fightersのリズム隊にここのメンバーをフック・アップした事もあり、その事ばかりが話題を独占、彼らの音楽が正当に評価されるのは皮肉にもバンド解散後になるのであった。そう、エモの始祖バンドとして。
ネットや口コミでその名前はじわじわと浸透していき、バンドは後押されるカタチで再結成へ。しかしまたもやタイミングとレコード会社のサポートに恵まれず再度解散の道を歩む事に...

2ndアルバム

LP2

『Diary』でそのポテンシャルを見せつけた彼等がその翌年にリリースした2nd。（カバーが全面ピンクなので”The Pink Album”としても知られる）
しかし『LP2』のレコーディング直後、バンドは内的崩壊に向かった。Enigkは再生派キリスト教信者に、リズムセクションのNate Mendel とWilliam GoldsmithはDave GrohlとFoo Fightersを結成。あたかも約束された未来を自ら壊していくかのようにバンドは蠢いた。ファンにとって悲劇的な結末であると同時にあまりに時期尚早な終焉を迎えた。冒頭に響き渡るギターから唐突なエンディングまで、溢れかえるエモーションが存分に描き出され、壮大なバンドサウンドは繊細な音の展開、不安定かつ衝動的な盛り上がりから轟音ギターへと目まぐるしく移り変わるが、全編を通して切ないまでの儚さと憂いをたたえている。