トップ > 音楽CD・DVD > ニュース > クラシック > 交響曲 > ミンコフスキの『幻想交響曲』&『エルミニー』がブリリアントから復活!

ミンコフスキの『幻想交響曲』&『エルミニー』がブリリアントから復活!

2009年6月30日 (火)

惜しくも廃盤となっていた妖しく美しく刺激的な注目盤!
ミンコフスキの『幻想交響曲』&『エルミニー』がブリリアントから復活!


手兵の古楽オケ、ルーブル音楽隊と、グスタフ・マーラー・ユーゲント管の卒業生からなるプロ・オケ(モダン楽器)、マーラー室内管による合同演奏の形を採用。楽器配置は第2ヴァイオリン右側の両翼型ですが、低弦は右側となります。
 演奏は、ミンコフスキのエネルギッシュでいて斬新な音楽作りが全編に横溢したもので、幅広いテンポ設定の中で意外な内声の強調や、パート・バランスの設定がおこなわれていて驚かされることもしばしば。
「断頭台への行進」ではバス・トロンボーンを野卑に響かせるなど、元管楽器奏者ならではのこだわりぶりですし、「ワルプルギスの夜」での絶妙な管の鳴らしっぷり、霊妙な鐘の音色など、ミンコフスキの手練手管が洒脱なまでに発揮される痛快な聴きものとなっています。

 併録の抒情的情景『エルミニー』は、ベルリオーズ20歳時のローマ大賞を逃した出品作。冒頭などに『幻想』でおなじみの「固定楽想(イデー・フィクス)」が登場します。  ミンコフスキは実演で、ベロフのピアノによるリスト編の「固定楽想」の後で『幻想』『エルミニー』を演奏する野心的なプログラムを試みました。
 2002年12月シテ・ド・ラ・ミュジックにおけるライヴ録音である当盤はその最高の成果といえるものです。

【収録情報】
・ベルリオーズ:幻想交響曲 作品14a
 15:46+06:14+19:27+06:23+09:12=57:02(実測値)
 第1楽章、第4楽章での反復実施

・ベルリオーズ:抒情的情景『エルミニー』
 04:11+04:08+01:32+03:14+02:02+01:58+03:16+02:43=23:04

 オレリア・ルゲ(S)
 レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル(ルーヴル宮音楽隊)
 マーラー・チェンバー・オーケストラ
 マルク・ミンコフスキ(指揮)

 録音時期:2002年12月
 録音場所:パリ、シテ・ド・ラ・ミュジク、グランド・サル
 録音方式:デジタル(セッション)
 原盤:ドイツ・グラモフォン
※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。