hitomi インタビュー

2009年6月17日 (水)

interview

hitomi

2008年、年の瀬。クリスマスを目前に控えた12月23日。hitomiがママになった。90年代に『fine』のモデルとしてデビュー以来、男性からも、女性 からも支持が厚い hitomi。特にその生き方に憧れを感じる女性も多いのでは?そんなhitomiが、ママになって初めてのCDをリリースする。その制作は実に妊娠期間中の事だっ たという。自分の中に一つの生命が宿っているという事実。それはきっとこのアルバム制作に大きく影響を与えたのではないだろうか?実際、このアルバムには、とても身近 で日常的な幸せが溢れている。とても自然で温かい感情がいっぱい詰まったアルバムなのだ。もちろんポジティブなメッセージ、hitomiならではの元気なロックサウンドも全 開!すごく「自分らしく元気を出せる」アルバムだ。
今回そんなアルバムをリリースするhitomiにインタビューをさせていただいた。hitomiが制作期間中=妊娠期間中に何を感じ、その思いをどうカタチにしてきたのか?そして 今のhitomiは何を思うのか?hitomiのメッセージを是非ゆっくりと堪能してください!!!

物質的じゃない部分で残っていって欲しいものを、メッセージとして残していきたいし、あきらめないでいたい

--- まずは、ご出産おめでとうございます。

ありがとうございます。

--- お子さんができる前と、今とで、自分自身で変わったと感じる事はありますか?

子供ができる前は、どこか自分中心に考えてたところがあったりして、本当に自分の事ばかり考えて生きていたんだなと感じるんですけど、子供ができてからっていうのは 、娘中心というわけではないですけど、まず彼女があってっていうのがあるんで。常に誰かを意識しているっていう感覚は出産前にはなかったかもしれないですね。

---- 子供ができて、自分の好きな仕事を続けるかどうかっていうのは女性にとって大きなテーマだと思います。両立する事に大変な部分も多いと思いますが、それでもhitomi さんが歌う事を続けることを選んだのは、どういった気持ちからですか?

今、自分の目の前に広がっている社会を見てもそうですが、どこか大人である私達がまだまだあきらめちゃいけないことがたくさんあったりとか、私自身、そういう部分で メッセージし続けたい何かがあるというか…どこか自分の役割としてまだまだ発信したい事があるからですね。

--- 具体的にメッセージしたい事って言うのは?

どんどん便利な世の中になっていって、どこか人間くさい部分であったりとか。『愛』っていうと大きなくくりになっちゃいますけど、失って欲しくない「愛」だったりと か、「ぬくもり」だったりとか、「やさしさ」だったりとか。物質的じゃない部分で残っていって欲しいものを、メッセージとして残していきたいし、あきらめないでいたい です。

--- その思いっていうのは、子供ができるより前からですか?

小さいときからずっとあった部分ではあると思うのですが、いつしか「ちっぽけな自分かこうやって発信し続けていても変わらないのかな」と思う瞬間もあったりして。妊 娠して出産したのは大きなきっかけではありますね。やっぱりこの子のためにもあきらめちゃいけないっていうのはあるし、hitomiとしての役割っていうのはやっぱりあるか なって思います。

--- アルバム収録の『Just You』『Fight for Your Run☆』『Hello-Good bye !』あたりは、「自分らしく生きて行こう」っていうメッセージも感じますが。

『Just You』はすごく身近な人と一緒にいる幸せを描いたんですけど、『Fight for Your Run☆』『Hello-Good bye !』は今を生きる姿勢、現実にある人の感覚を描いたり しています。

--- すごく前向きですよね。

そうですね。『Hello-Good bye !』は、「愛」ってなんだろうって考えたときに、身近な人をまず大切にする思いだったりとか、そういった事なのかなって思うんです。『 Just You』は温かい中で作ってますけど、『Hello-Good bye !』は、忘れて欲しくない事の一つとして「人を大切に思う心」、「人情」そういうのを失って欲しくないなという 現代に対しての思いですかね。