押忍!パンク道場

2009年4月9日 (木)

 
『オスパン』


音楽 ロック&ポップス 押忍!パンク道場トップ 押忍!パンク道場 第43回

今回は押忍!パンク道場のお抱えレーベル、DOOM PATROL FOUNDATIONのDr Doom氏による“レジェンド・イズ・バック!!! ”をフィーチャー!しかも道場初の2ページに渡る大特集!!



Text by Dr Doom
DOOM PATROL FOUNDATION

Earth Crisis新作!!! レジェンド・イズ・バック!!! 特集


『Earth Crisis』


『Earth Crisisを知ってるかい?』

まず、Earth Crisisとは、ニュースクール・ハードコアのパイオニアとして、91年にアメリカはニューヨーク州、シラキュースにて結成したバンド。
"ハードコア = ファストなサウンド" というのが当たり前だった時代、その既成概念を根底からぶち壊し、思いっきりスロー、かつ超ヘヴィーでメタリックな音で全世界に衝撃を与えたレジェンドなんです。

一方、精神面では、アニマル・ライツ (註 : それぞれの動物が持つ権利を尊重するという考え方) を支持し、ヴィーガニズム (註 : 純菜食主義)、ストレート・エッジ (註 : タバコ、ドラッグを使用しない/酒を飲まない/快楽のためのセックスをしない、という思想) というライフスタイルや思想を打ち出した厳格な面も持ってます。これは彼らを語る上で音楽性と同次元で重要なんで覚えといてください。

約10年間の活動で、4枚のフル・アルバムを残し、01年には解散しちゃってた彼らがなんと復活しました!! そして5枚目のアルバムとなる 『To The Death』を完成させたんです!!! 冷たく機械的なギター・リフ、正確無比なリズム隊、鬼気迫るヴォーカリゼーションが十二分に詰まった、まさにEARTH CRISIS節がこの作品で聴けます。ブルータルな音を欲しているハードコア/メタル・ファンは絶対的に必聴!!! そして往年のファンは確実に惚れ直すはず!!!


押忍!今回のマスト・ハヴ!
Earth Crisis『To The Death』
通常税込価格: ¥2,100 カートに入れる

血の滴る屈強なアートワークは、Trivium、Chiodos、Mastodonの作品で有名なPaul Romanoによるもの。セルフ・プロデュースでレコーディングされ、ミックス、マスタリング作業は、Dark Tranquillity、August Burns Red、Heaven Shall Burnの作品でお馴染みのTue Madsenが担当。間違いなくバンド史上最もヘヴィーなアルバムに仕上がってます。

<国内盤リリース 2009年04月22日>




2009年、これがハードコア/メタル・シーンで最重要な作品となるのは間違いないでしょう。それでは、Earth Crisisのディスコグラフィー、同じく90年代に活躍していたバンド、現役バリバリのヤングたちののディスク・レビューなどを羅列してくので、チェックたのんますYO!

 
Earth CrisisディスコグラフィーをチェックYO!

Earth Crisisを知らない人にレジェンドの軌跡を辿って欲しいってのと、知ってる人には復習の意味を込めて彼らのディスコグラフィーを! 一時、解散するまでの10年間がいかに濃密なものであったか。とくとご覧あれ〜!!! あ、この他にもライヴ盤やDVDなどもあるんで各自チェックよろしくっす。

『All Out War』
すべてはここから。名曲 "All Out War" のシングルです。2曲目の "Ecocide" も隠れた名曲で3rdアルバム『Breed The Killers』にリレコーディング・バージョンが収録されてます。

『Firestorm』
"All Out War" もそりゃ名曲に決まってますけど、Earth Crisisがシーンに最も衝撃をもたらしたのは "Firestorm"。このシングルを聴かずにEarth Crisisは語れない!!!

『Destroy The Machines 』
【現在HMVでは廃盤】
このデビュー・フルでバンドの方向性が完全に定まった感があります。冒頭曲 "Forced March" のイントロにEarth Crisisのアイデンティティーが集約されてる気がしてなりません。

『Gomorrah's Season Ends』
前作と基本的に同じ路線で、よりダークで重苦しい方向に押し進めた2ndアルバム。ギターの音色には無機質、機械的という形容詞がハマりすぎてて、まさにEarth Crisis節。

『Breed The Killers』
ROADRUNNER RECORDSデビューの3rdアルバム (これは08年I SCREAMリマスター盤)。ややダークさが後退したこの作品をベスト・アルバムに挙げる人も少なくない。

『Slither』
【HMVでは現在廃盤】
VICTORY RECORDSに出戻ってからの4thアルバム。ラウド・ロック調のリフ、ラップ・ヴォーカルを導入したのが原因で賛否両論を醸す。しかし聴き込むと実は名曲多し。

『Last Of The Sane』
【HMVでは現在廃盤】
Slayer、Led Zeppelin、Black Sabbath、Dead Kennedys、Misfitsなど、ハード・ロック、メタル、パンクのバンドをカヴァーした企画盤。ベタな曲ばかりなので誰でも楽しめるはず。

『1991-2001 Forever True 』
【HMVでは現在廃盤】
解散後にリリースされたベスト・アルバムだが、権利上の問題でROADRUNNERリリースの『Breed The Killers』の曲はなし。かなり選曲が良いので入門編にはかなりバッチシ!!!


 
90'sハードコアのレジェンドが残した音源をチェックYO!

Earth Crisisの偉業を振り返ったならば! その他の90'sハードコア・レジェンドも目ざとくチェックしないとダメに決まってるでしょう。来月頭にアメリカはシカゴで行われる90'sハードコア復活祭、Burning Fightブック・リリース・ショウ (http://www.burningfightbook.com/) にもリンクさせるセレクトにしてみました。中には今でも現役だったり、80年代後半結成の方々もいらっしゃいますが、細かいことは気にしないでくださいYO!


Unbroken
『Death Of True Spirit』
Earth Crisisと並び、最も重要、かつ最も大きな影響力を誇るバンド。これは2枚のアルバムをくっつけた編集盤です。ベーシストのRob Moranは現在Narrowsに在籍してます。

Path Of Resistance
『Death Of True Spirit』
Earth Crisisのメンバーによるサイド・プロジェクト。トリプル・ヴォーカルが交互に畳み掛けるストレートなハードコアで、この作品は06年リリースの2ndアルバムです。

Undertow
『Everything』
シアトルのストレート・エッジ・レジェンドのディスコグラフィー。カリスマ・ヴォーカルのJohn Pettiboneは、メタルコア・バンド、Himsa (08年に解散) に在籍してました。

Mouthpiece
『Can't Kill What's Inside』
Turning Pointの後を継いだニュー・ジャージー・レジェンドの全音源集です。メロディックなオールドスクールがたまりません。解散後、ヴォーカルのTim McMahonはHands Tiedを結成。

Outspoken
『Spotlight』
ハンティントン・ビーチ・レジェンドの全音源集。後期『The Current』EPあたりの、いい具合のメタリックさ加減、そして哀愁漂うメロディーとベース・ラインが涙を誘います。

108
『New Beat From A ...』
DEATHWISH INCより、クリシュナ・ハードコア・レジェンドの復活作にして最新アルバム。混沌としたヘヴィー・リフが鳴り響くダークでメタリックなハードコアです。

Mean Season
『Memory & I Still Suffer...』
現役時代に所属していたNEW AGE RECORDSの中では、Unbrokenよりもメタル・インフルエンスの強いバンド。これはINDECISION RECORDSからのディスコグラフィーです。

Vision Of Disorder
『Dead In New York DVD』
当時のNYHCの中で異端であった彼らの復活ライヴを収録したDVD。09年の秋には新作をリリースするようなので、そちらも楽しみで仕方ないです。

Madball
『Infiltrate The System』
80年代後半から現在まで、NYHCシーンに君臨し続ける彼らの目下最新作。ドラマーにex-THROWDOWNのメンバーが加入したところで来年くらいには新作ですかね??

Subzero
『Suffering of Man』
"惜しまれつつ解散" ってのはまさに彼らに使うべき言葉。去る09年2月のBlack n' Blue Fest 2009のステージを最後に解散してしまった、NYHCレジェンドによる2ndアルバムです。

Merauder
『Master Killers: Complete Anthology』
08年に再来日ツアーを果たした彼らの、3枚のアルバムをまとめて、さらにボーナスを加えたオトク盤。4thアルバム『God Is I』は来年頭くらいのリリースになるそうです。

All Out War
『Assassins In The House...』
ニューヨークの元祖極悪メタリック・ハードコアによる最新、4thアルバム。現在はVICTORY RECORDSを離れちゃってるようで、どこへ移籍するのか楽しみです。

Hatebreed
『For The Lions』
90年代ハードコアで最もブレイクしたバンドじゃないですかね? ルーツをさらけ出すべく、メタル/パンク/ハードコアのレジェンドたちにリスペクトを送ったカヴァー・アルバムです。

Converge
『No Heroes』
Hatebreedと同じく、現役にして今まさにピークを迎えている彼らの最新音源。ハードコアというジャンルの既成枠を、作品毎に広げている物凄いバンドです。

25 Ta Life
『Forever True Represent』
ヴォーカルのRick Ta Life自身のレーベル、BACK TA BASICより、新曲、レア・トラックなど全23曲を収録した編集盤。09年4月、残念ながら解散しちゃった模様です。

Lifetime
『Lifetime』
ニュージャージーのメロディック・ハードコア元祖による復活アルバム。味わい深いメロディー溢れる新たな名盤で、個人的には『Hello Bastards』と並ぶ傑作です。

Ignite
『Our Darkest Days LIVE』
07年のジャパン・ツアーで圧巻のパフォーマンスを炸裂させたIgniteのライヴ・アルバム。今夏にはDVDのリリースが予定されているらしく、そろそろ新作の準備ですかね...?!

Shai Hulud
『Misanthropy Pure』
今年1月のPump Up The Volume Fest 09にて再来日を果たした叙情ハードコアのカリスマによる最新作。緻密な楽曲展開と号泣メロディーの合わせ技一本で最高傑作!

Refused
『Refused Are Fucking...』
スウェーデンのカリスマ・ストレート・エッジの映像作品。なお、ラスト・アルバム『The Shape Of Punk To Come』は現在でも世界中で語り継がれている、影響力莫大な名作です。

Coalesce
『There Is Nothing New Under The Sun』
99年にリリースしたLed ZeppelinカヴァーEPにボーナスを加えた再発盤です。ボーナスに収録されてるUndertowカヴァーが熱すぎます。復活後の現在、RELAPSE RECORDSに所属。


 

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