HMVインタビュー:Glen Scott

2009年3月11日 (水)

無題ドキュメント
Glen Scott
 Glen Scottインタビュー
Interviewed by 二木崇(D-ST.ENT)
「表現しているもの自体の本質こそが僕のオリジナリティーじゃないかな。でも、僕の歌を聴いている人のほうが僕のオリジナリティーについてコメントできると思うよ(笑)」

--- これまでに残した3枚のソロ・アルバムについてコメントしてください。

Glen Scott  『Without Vertigo』(99年)は僕のデビューアルバムだ。 自分の経験を音楽として記録できたことは、若かった自分にとって貴重な体験だった。 当時の共同プロデューサーのマーティン・テレフェとはとてもユニークな関係でね。この時、僕たちは「何でもOK」といった態度で臨んだんだ。 マーティンとは仲も良いし、一緒に色んなことを体験したから兄弟のような存在なんだ。彼と作業をするのは好きだし、 ミュージシャンとしてもプロデューサーとしてもとても尊敬している。 ジェイムス・モリソンやクレイグ・デイヴィッドなどのプロジェクトでよくコラボレイトしているよ。

『The Deafening Silence』(00年)では再度、マーティンと組み、音楽的な姿勢は変えないままレコーディングに臨んだ。とは言えこのアルバムはとても暗いし、自分が落ち込んでいた時の記憶を語っているよ。 その後の 『Soulrider』(02年) は現在の自分へと続く橋のようなアルバムだよ。 ゴスペル、ソウル、ジャズの部分が顕著に表れた、つまり『Without Vertigo』で表現した自分のルーツに近づいた作品だね。

--- 自分のヴォーカル・スタイルはどんな人たちから影響を受けて、出来上がったものですか?また、自分の個性をどう捉えてますか?

Glen Scott 特に影響を受けた人はいないな。 年月と共に、僕は自分の声を自分の感情を表す器官というより、一つの楽器としてとらえるようになったんだ。 その結果、ダニー・ハサウェイ、スティーヴィー、マーヴィン、カーティス・メイフィールド、サム・クックみたいなボーカリストを尊敬するようになった。まあ、彼らは一例に過ぎないけどね。彼らを尊敬しているから、間接的に影響を受けたと言えるかもしれないけどね。 表現しているもの自体の本質こそが僕のオリジナリティーじゃないかな。でも、僕の歌を聴いている人のほうが僕のオリジナリティーについてコメントできると思うよ(笑)。 ちなみに初めて買ったレコードは、パーラメントの『One Nation Under A Groove』だった。その官能的なサウンド、グルーヴにやられたんだ。

--- これまでに参加したセッションはどのくらい?中でも印象深かった作品を5枚ほど挙げてください。

Glen Scott 多数のスタジオセッションに参加したし、覚えていないものもあるんだ。でも僕のサイトを見れば、ディスコグラフィーを調べることが出来るよ。まあ、それも全部じゃないんだけどね(笑)。

ジェイムス・モリソンのデビューアルバム 『Undiscovered』に参加したことは貴重な体験だった。これはライヴで録音したもので、あの時の雰囲気はとても刺激的だった。こんなにクールなアルバムで重要な役割を果たせたことを誇りに思っている。 エリック・ビブというアーティストをプロデュースするためにナッシュビルに行ったこともあるよ。録音はPlatinum Labというスタジオで、『Undiscovered』に劣らないほど熱い雰囲気の中で行われたんだ。ナッシュビルのミュージシャンはまるで“ジェダイ(※スターウォーズの)”のようだよ。 ボニー・レイット、トミー・シムズ (ブルース・スプリングスティーンのべーシスト)らも参加して、アルバムはすばらしい仕上がりだった。

クレイグ・デイヴィッドのアルバムはジェイムス・モリソンと同じような方法で作った。とても楽しかったよ。スタジオでの僕らの関係は最高だったし、リラックスした雰囲気だった。その結果、クールな曲が生まれたし、アルバムも最高の出来だ。このアルバムの中で僕が一番気に入っている曲は「Awkward」だよ。

他には、ヘザー・ノヴァの 『South』に参加したのも楽しかった。彼女の声とヴァイブが好きだし、彼女が作曲したものもユニークだ。よい仕事が出来る相手だし、2003年か2004年にはツアーをしてライヴDVDを作ったね。あとは、 ロン・セクスミスのレコーディング(『Cobblestone Runway』)に参加する機会もあった。これも最高だったなぁ。彼とはマネジャーが同じだった時期もあるので、コラボレーションは当然の結果だったとも言えるね。

--- そうした裏方の経験の中には日本での仕事もあると思うのですが。

Glen Scott  そうだね。 Dakota Star(ダコタスター)という日本のバンドと一緒に仕事をしたことがあるよ。「Stay」という曲に参加した。最近ではBonnie Pinkとも一緒にレコーディングした。スウェーデンのストックホルムにある僕のスタジオ、The Gastationにやって来た時のことだ。彼女の新しいアルバムでオーバーダブした。彼女は好きだし、今後も一緒に仕事をしたいと思っているよ。

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