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「TAO」 第3回 :ゲスト→木村文洋 

2011年4月27日 (水)

木村文洋


INTERVIEW and TEXT and PHOTO: 長澤玲美


映像担当故、映像に絡めてのインタビューまたは記事を展開していくことが"仕事"なのだと思うのだが、心惹かれるものは映像だけではなく、音楽も本も、絵も・・・なのである。でもそれは、どんな方にでも起こりうる、普通の状況だと思う。

音楽家、作家、美術家、写真家・・・といろいろな肩書きをお持ちの方に、新作のプロモーションを兼ねてのものだけで終わるのではなく、今まで歩んで来られたそれぞれの"道"についてのお話しをお伺いしたい・・・という気持ちを込め、「TAO」とした企画。


第3回は、初めての長篇監督作品『へばの』を撮られた木村文洋監督をゲストにお迎えした。映画監督ということだから、通常の監督インタビューと同じテイストでお話しをさせて頂こうとも思ったが・・・木村監督は、本作が初めての監督作品であり、彼についてのプロフィールのようなものも、現時点ではほぼ、存在しない。 だから、どのような経緯で映画を撮られたのか・・・のお話しも伺いながら、『へばの』について語って頂こうと思った。


中野ブロードウェイ「レコミンツ」で映画DVDを販売、「映画芸術」でライター、またトークショーの司会などをされている、加瀬修一さんと知り合ったことをきっかけに実現した、今回のインタビュー。レイトショーが連日行なわれていたポレポレ東中野にて。





2011年4月27日 新着情報!


緊急東京上映決定!

へばの』英語字幕版上映+USTREAM 同時配信

2011年5月15日(日)モーニング&レイトショー上映

◎モーニングショー
【開場】 10時30分 【開映】 11時00分〜 【座談会】 12時45分〜
【会場】 光塾 COMMON CONTACT 並木町(東京都渋谷区渋谷3-27-15 光和ビルB1)

※上映終了後に休憩をはさみ、その場で、参加を希望される方々と、監督・スタッフにより、座談会を1時間程度行いたいと思います。参加は無料です。

◎レイトショー
【開場】 20時50分 【開映】 21時10分〜
【会場】 オーディトリウム渋谷(東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS 2F)

【各回入場料】 予約:1,000円 / 当日:1,200円

【ご予約・お問い合わせ】 E-mail:teamjudas@ss.lomo.jp

※各回共、映画上映と同時にUSTREAM 配信を行います。 www.ustream.tv/channel/hebano-goodbye
※経費を差し引いた収益の全額を被災地の義援金として寄付、もしくは物資を購入して届ける予定です。送付先、届け先に関しましては現在検討中、終了後に会計収支とともにをHP上で報告します。


大阪・シアターセブンにて上映!

「緊急上映 福島第一レベル7の現在から【原発映画特集】」

2011年4月30日(土)〜5月13日(金)

※『へばの』は、5月2日(月)・4日(水)・6日(金)・8日(日)・13日(金)計5回上映


山梨・シアターホトリにて上映!

2011年6月9日(木)〜12日(日)計7回上映

※監督とゲストによるトークイベントあり


『へばの』 オフィシャルサイト:http://teamjudas.lomo.jp/



木村文洋 プロフィール

へばの』 監督・脚本。1979年 青森県生まれ。

大学在学中より映画制作を開始、同時に京都国際学生映画祭の運営に携わり、 国内外の映画の上映を行なう。2003年、井土紀州監督『ラザロ-LAZARUS-』の第1部「蒼ざめたる馬」篇の企画を立ち上げ、スタッフとして参加。 2007年上京後、『ラザロ-LAZARUS-』上映スタッフとして活動する傍ら、「誰がユダを殺した」・「子宮」という仮タイトルだった『へばの』の製作をスタートする。本作が長篇初監督となる。


木村文洋監督がリスペクトする作品

ジャック・ドワイヨン: 『ラ・ピラート』
安川奈緒: 『Melophobia』
Blankey Jet City: 『BANG!』
大江健三郎: 個人的な体験

  
左から:映画:ジャック・ドワイヨン 『ラ・ピラート』: 最初から最後まで、大好きです。
詩:安川奈緒 『MELOPHOBIA』: 映画、音楽、世界・・・すべてのものを追い抜いて遥か彼方で大爆発してしまった言葉。近年最大の衝撃。
音楽:Blankey Jet City 『BANG!』: 解散の時のライヴにいたけれど、なにがなんだか分からなかった。浅井健一が演奏中にニヤッと笑う顔に、どんな映画でも感じられない物凄い悲しさと、背筋が凍るような感動との両方を感じました。一生消せない、傷のようなもの。
小説:大江健三郎 『個人的な体験』: 24歳の頃、塾で働きシナリオを書いていました。子どもの顔を見、駅で帰りの電車を待ちながらこの本を読み、どこへも向かえない自分の将来が怖く、鳥(バード)の言う「多元的な宇宙」という言葉を呟いていました。レモンの匂いがする嘔吐。この頃考えていたシナリオは形になりませんでしたが、それでも今『へばの』は、鳥(バード)と僕との「もう一つの宇宙」・・・と続いていないか、と思う時があります。(談)




「TAO」 番外編 : ゲスト→松江哲明監督
「TAO」 第2回 :ゲスト→都築響一
「TAO」 第1回 :ゲスト→EGO-WRAPPIN'
「TAO」 企画前夜:ゲスト→吉田豪