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Yorimichi All Stars @HMV ONLINE 196

2008年11月26日 (水)

香里奈

HMVフリーマガジン「the music&movie master」の人気コーナー、「よりみちAll Stars」!!
第6弾の今回、登場してくれたのはCMやドラマ、そして映画にと大活躍の香里奈さんです!!彼女が選んでくれたおすすめ10選とともにお楽しみ下さいませ!!


 いきなりですが、香里奈さんの女優としての自己採点は何点ですか?
えー、ほんといきなりですね(苦笑)。ちょっと待ってくださいね、採点しますから…。
素晴らしい切り返しですね。
上手くいったなという時もあれば、満足できない時もあるので…うーん、難しいですね、自己採点って。
満足しても大満足しないって言っちゃうタイプじゃないですか?
それはありますね。もっとこうすれば良かったとか思える時は、悩むけれど次に向っているような気がします。
そろそろいきましょうか、自己採点。
100点取っちゃうと次に向えなくなっちゃうので、最高点で99点なのかな?
100点とっても言わないんでしょ?
香里奈 言わないですね。「いやもうちょっと」って(笑)
準備段階では100点なんですか?
もちろん台詞覚えとか役作りとか、役者として最低限のことは準備していきますが、家にいるときにはあまり仕事のことは考えないようにしています。じゃないと、なんか歯車が狂ってしまうというか…
仕事のことばかりを考えていたら、逆に仕事がうまくいかなくなるというような危機感?
区別ですね。プライベートに仕事を持ち込みたくないんです。
不安からついつい台本見ちゃうというようなことってないんですか?
もちろんありますよ。不安は予習で解決します。ただ、どんな役作りにしようとか時間がかかることは、それに集中する時間を決めてかからないと、せっかくのプライベートが台無しになっちゃう(笑)
役者って、仕事を離れてもいろいろ葛藤してるんですね。
そうでもないですけど、演じる自分と素の自分は違うから…うーん。
モデルという仕事は、役者に活かされていますか?
もちろんです。モデルをやっていたから役者の仕事をさせていただけていると思っています。モデルで学んできたことが女優として活かされたらいいなと思って、それが自分らしさになればもっと嬉しいです。
モデルと女優。全国の夢見る少女にとっては羨ましくてしかたないでしょうね。
贅沢なことだと思っています。
モデルと女優は共通点はあるだろうけれど、切り離さなきゃいけない瞬間もありますよね。
最初はそれができなくて「ああ、どうしよう…」って感じだったんですけど、そういうのってきっと自分にとってベストなやり方を見つけなければいけないと思うんですよ。そのためには悩むことも必要だと思うし、「違うかな?」と思うことの中から気持ちの切り替え方なんかがわかってくるのかもしれないですね。
スチールと映像ではカメラの狙われ方がまるで違いますもんね。
だけど集中力は変わらないと思います。スチールの1カットごとの瞬間の集中力と、映像の長時間的な集中力の違いだと思います。
『ラブシャッフル』、強烈な個性の役者揃いですが大変ですか?
キャラ、濃いですよねー(笑)。だから自分もそれに負けないように自分のキャラ全開でぶつかっているつもりです。そういう意味では、どんどんお互いがいい意味でライバルになるというか、成長させてくれると思っているし、いろんなタイプの方がいらっしゃるので、すごく勉強になります。
向上心がおありですね。自分に対してまじめな方ですよね。
うーん、どうなんだろ…?
照れてません?
え、いや、少しだけ…。A型なんですけど、あ、A型だからかわからないんですけど…あれ、何かヘン。

香里奈 そういうところを見ると、男は誰でもクラッときます。
そうですか…。はい(笑)
それで、A型で?
モノを創ることが好きなんですがいろいろ気になることが多くて、スチール撮影でも、「このカメラマンさんのライティングはこうなんだ」とか、「このメイクとこの洋服だったら、きっとこういうポーズがいいんじゃないかな」とか、自分を含めて、その現場の中で起きていることにすごく関心を持つんです。ドラマだと、「私がこの役だったら、こういう感じで台詞を言うかも」って、研究するのが好きなのかもしれない(笑)
自分の役割を越えたところで仕事を客観視しているんですね。すごく熱い部分と冷静な部分を持ち合わせているような気がします。
3歳から15年間ぐらいクラシックバレエを習っていて、小さい頃から発表会なんかで舞台に立っていたんですが、そのたびに結果を受け入れながら、「次はこうしよう、ああしよう」って思ってましたね。誰かに注意されるんじゃなくて、どこかで自分のことを冷静に見ていたもうひとりの自分がいて、それが私を次へ向わせていたのかもしれない。ま、性格なんでしょうけど(笑)
ほんとは受け入れたくない時もあったんでしょ?
んー、正直いうと、ちょっと…(笑)
またそういうところにクラっとしてしまいます。
もちろん落ち込んだり悔しい思いはしますけど、それを「ワーッ」って吐き出してしばらくすると、次に行くしかない!って思えて、現場に向えるんです
立派な人だ。男はみんな、落ち込む自分に酔いしれて、間違った意味のナルシストになっていくものですよ。
そういうところが男性の個性に何かを付け加えるのかもしれませんね。
また大人びた発言を、って十分大人ですよね。失礼しました。
いえいえ、まだまだです。
ドラマでの成長って、どんなものなんですか?
常にそういうことを思っているわけではないんですが、すべて撮影が終わったときに、クランクインからクランクアップまでのことを思い返すと、気持ちの変化や共演者との距離のとりかたなんかが少しずつ変わっていったことがわかるような気がするんです。ドラマの中での自分の役割と、他の共演者にとっての自分の役割みたいなものが、時間が経つにつれて理解できていくみたいな。
話を聞いていて気持ちいいです。声も好きです。このままお酒、飲みたい気分です。
私も焼酎飲みたいです。
またクラッとしますよ。
お酒でですか?
参りました。


 

香里奈

よりみち編集者・栗山圭介の『香里奈評』

特別な言葉を発するでもなく大袈裟な手振りをつけるでもなく、ただ淡々と質問に応える彼女に誠実さを感じる。それがなんとも心地よい。質問する側とされる側。それをとりもつ「仕事」という架け橋。質問と解答は如実にメディアに反映され、そこに流れる活字により被写体のパーソナリティは滲み出す。彼女は、質問と解答という無機質なやりとりをテニスのラリーのように変えた。特別なテクニックやギャグで方向転換を図るのではなく、相手が弾いたラケットめがけてボールを打ち返す。右左に打ち分けるのではなく、その場所に確実に届けてくれるのである。質問に対する真摯な解答は心地よいリズムをつくり、やがてインタビューの枠からはみ出て会話へと変わってゆく。人と話す。気持ちを伝える。人の気持ちを知る。それにまた自分の気持ちを乗せる。インタビューから会話や対話になっていく瞬間がスローモーションで映し出される。やわらかくて穏やかで温かい、香里奈というひと。美しすぎてクールな雰囲気を漂わせる分、その落差は大きかったが、こういう落差ならば大歓迎だ。こうして好き勝手に書いている僕の言葉から、香里奈というひとの素敵さを少しでも感じて頂ければ、本当にうれしいことである。



香里奈
香里奈さん プロフィール

香里奈●モデル、女優。1984年愛知県生まれ。2000年からRayの専属モデルとして活躍。’01年 TVドラマデビュー、’05年に『深呼吸の必要』で映画初出演&初主演を果たし、その後も数多くのドラマや映画に出演。モデル、女優という枠を越え、ウェディングドレスのプロデュースをするなど幅広い分野で活躍している。現在話題のTBS系連ドラ『ラブシャッフル』(金曜・22時)に出演中。また、ファーストフォトエッセイ『I can.』(幻冬舎)が好評発売中。3月7日から全国東宝系で公開される『映画ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史』では声優にも初挑戦!!

公式携帯コンテンツ『ClickStationDX』

香里奈公式ホームページ『karina-karina.com』 

Photographer/Pey Inada
yorimichi editor/keisuke kuriyama

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