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Barakan Beat Playlist (バラカンビート プレイリスト) - January 11th, 2009

2009年1月11日 (日)


      OTONamazu x HMV.co.jp : Barakan Beat Playlist
   Barakan Beat Playlist (バラカンビート プレイリスト)
  バラカン・ビート
  毎週日曜 13:00-14:00 (再放送はアーカイブストリーミングにて)                 OTONamazuウェブサイトへ

  インターネットレディオ「OTONamazu」で放送中の「Barakan Beat」は、 国境やジャンルにこだわらず、ピーターバラカン氏が素敵な音楽を英語のナレーションにのせて紹介する番組。10年の実績のある人気番組です。
  当ページは、その「OTONamazu」と「HMV」によるコラボレーション企画ページ。DJのピーターさんから「ひとこと紹介コメント」をいただいて、Barakan Beatで放送された楽曲を改めてご紹介する「音楽ファン」のためのページです。
 


『魂(ソウル)のゆくえ』新版 ピーター・バラカン著

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  ソウル・ミュージック・ガイドの決定版、待望の復活!
1989年に新潮文庫の1冊として刊行された『魂(ソウル)のゆくえ』は、長年多くの音楽ファンに愛され、また多くの音楽ファンを育ててきた名著ですが、長らく絶版となっていました。その『魂(ソウル)のゆくえ』に大幅な加筆を施し、CDガイドも最新のリリース状況に合わせて一新した上で、装いも新たにお届けする全音楽ファン待望のニュー・ヴァージョン登場です!

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  Jan 11th, 2009
Grammy nominations - Part 3
 
 

Al Green with Anthony Hamilton “You’ve Got The Love I Need” 4.14
Lay It Down Lay It Down/Blue Note TOCP70510所収

  またまたグラミー賞のノミネイションから選曲しました。今回はまずR&Bですが、ベストR&Bアルバム部門では明らかに今のサウンドとは違うアル・グリーンがノミネイトされているのが面白いです。またこの曲は「伝統的R&Bヴォーカル」部門でも候補になっています。
 
 
 

Solomon Burke “We Don’t Need It” 4.58
Like A Fire Like A Fire/P-Vine PCD93126所収

  アル・グリーンよりも「伝統的」な感じがするソロモン・バークは何と「コンテンポラリ・ブルーズ」の部門でノミネイションを受けました。スティーヴ・ジョーダンをプロデューサーに迎えて、全体的には意外なほどポップ寄りのアルバムになっていますが、ノミネイションの雰囲気がわかるケブ・モー作曲のものを聴いていただきます。
 
 
 

Taj Mahal “TV Mama” 3.40
Maestro Maestro/Heads Up HUCD3164所収

  デビュー40周年のタージ・マハールはこのアルバムであの頃のブルーズ・ロック調の雰囲気を再現しています。これもコンテンポラリ・ブルーズ部門でノミネイトされていますが、むしろ今やトラディショナルな香りがしますね。この曲のバックを務めているのはロス・ロボスです。
 
 
 

B.B. King “Sitting On Top Of The World” 3.35
One Kind Favor One Kind Favor/Geffen B0011791-02所収

  Tボーン・バーネットがプロデュースしたBBキングのこの素晴らしい新作はベスト・トラディショナル・ブルーズでノミネイトされています。全曲にドクター・ジョンのピアノがフィーチャーされていて、他にも一流のミュージシャンが起用されています。30年代にミシシピ・シークスが歌って、ハウリン・ウルフのヴァージョンも有名な名曲を聴いていただきます。
 
 
 

Dr. John “We Gettin’ There” 5.10
City That Care Forgot City That Care Forgot/429 Records FTN17703 所収

  ドクター・ジョン自身も、コンテンポラリー・ブルーズ部門でノミネイトされました。ハリケーン・カトリーナ以降のニュー・オーリンズを題材としたこのアルバムで復興の遅いペイスに対する苛立ちを表現しています。
 
 
 

Irma Thomas “This Bitter Earth” 4.43
Simply Grand Simply Grand/Decca 478 1068 所収

  今年のコンテンポラリ・ブルーズ部門は充実しています! アーマ・トマスも同じ部門でノミネイトされています。様々なピアニストと組み合わされた企画のアルバムですが、こちらにもドクター・ジョンが顔を出しています。この曲のピアニストはエリス・マーサリスで、ダイナ・ウォシントンやアリーサ・フランクリンなどのヴァージョンで知られる曲です。
 
 
 

Shelby Lynne “Just A Little Lovin’” 5.20
Just A Little Lovin’ Just A Little Lovin’/Lost Highway B0009789-02 所収

  ぼくは2008年のベスト・アルバムに選んだシェルビー・リンのこれはどういうわけかあまり話題にならず、グラミー賞の色々なノミネイションを受けるという予想も当たりませんでした。ひとつだけ候補になっているのはエンジニアに与えられる音作り賞です。それでも満足します。受賞を祈っています!
 
 
 

Jakob Dylan “Evil Is Alive and Well” 3.53
Seeing ThingsSeeing Things/Sony SICP1903 所収

  最優秀プロデューサー賞の候補の一人がリック・ルービンです。コランビア・レコードのCEOを兼ねる彼はずいぶん広範囲にわたる作品を制作していますが、その中からジェイコブ・ディランのこの弾き語り風の静かな力作から紹介します。
 
 
 

Aretha Franklin “Sweetest Smile and the Funkiest Style” 3.52
Rare & Unreleased Recordings from the Golden Reign of the Queen of SoulRare & Unreleased Recordings from the Golden Reign of the Queen of Soul/Atlantic WPCR12797-9 所収

  グラミー賞にはライナー・ノーツ部門もあります。今年ノミネイトされているなかに、アリーサ・フランクリンの見事な未発表集の解説を書いたデイヴィッド・リッツ(アリーサの自伝の共著者でもあります)とジェリー・ウェクスラー(長年彼女のプロデューサーを務めました)が含まれています。因みにジェリー・ウェクスラーは2008年に91歳で亡くなったのです。
 
 
 

Nina Simone “I Wish I Knew How It Would Feel To Be Free” 3.09
Forever Young, Gifted and BlackForever Young, Gifted and Black/RCA BVCJ37503 所収

  最優秀ヒストリカル・アルバムの候補になっているニーナ・シモーンのボックス・セットは彼女のベストとして初めてレーベルを越えたものです。この曲は60年代後半の作品で、彼女の代表曲のひとつですが、恥ずかしいことにぼくはわりと最近まで全く知らなかった曲です。
 
 
 

Derek Trucks Band “Down In The Flood” 4.57
Already FreeAlready Free/Sony SICP2160 所収

  先ほどのニーナ・シモーンの曲はデレク・トラックス・バンドの「ソングラインズ」で知ったのですが、彼らの新作は間もなく発売されます。今年のグラミー賞関係ありませんが、来年はどうかな….
 
 
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