Jackson Browne 6年ぶりスタジオ新作

2008年7月24日 (木)

「メインストリームでは居場所を見つけられない音楽の避難所」

というコンセプトを元に、1999年に自身のレーベル＝Inside Recordingsを設立し、2005年『Solo Acoustic: Vol.1』、08年『Solo Acoustic: Vol.2』というアコースティック・ソロ・ライヴを収録したアルバムをリリースしてきたJackson Browne。

今秋には、いよいよスタジオ・アルバム『Time The Conqueror（邦題:時の征者）』が到着。2002年の『Naked Ride Home』以来のオリジナル・スタジオ作品となる。本作の国内盤には、ボーナス・トラックとして盟友David Lindleyとのライヴ・ヴァージョンによる名曲「Late For The Sky」も収録される予定。

長年、Jacksonのバックを務めているMark Goldenberg（g）、Kevin McCormick（b）、Jeff Young（key,back-vo）、Mauricio “Fritz” Lewak（ds）の他、ゲスト・ヴォーカルにChavonne Morrisと、Alethea Millsを迎え、原点に立ち返ったようなシンプルなバンド・アレンジを聴かせる。

聴き手の心の奥深くにまで届く、ピュアで繊細で人間くさいJacksonの歌詞。一時のサウンド重視／政治的主張期間（80年代半ば以降全般？）を除けば、Jacksonは常に、人生とは？死とは？愛とは？を、メロディに乗せ、訴えかけてきた。

新作『Time The Conqueror』においても、ややプロパガンダ志向の数曲を除いては、キャリアの初期作品に通ずるプライベートなメッセージソングとラブソングで構成されている。また、その詩とじっくり対峙すればするほど、裏側にある辛辣なメッセージや強烈な皮肉なども見えてくる。これこそまさに、Jackson節。

今年の10月9日で還暦を迎えるJackson Browne。世界情勢の目まぐるしい変化や問題点を、鋭い視点で捉えるスタイルは健在。このアルバムのリリースを受けて、9月からワールド・ツアーもスタート。11月には、4年ぶりの来日も決定。

■日本公演スケジュール 【大阪公演】 11月20日（木）厚生年金会館・芸術ホール 【東京公演】 11月22日（土）昭和女子大学・人見記念講堂 11月24日（月・祝）東京厚生年金会館 公演詳細はこちら >>

また、来日公演に合わせるかのように、11月12日には、Jacksonの過去作8タイトルが、紙ジャケット仕様の高音質SHM-CDで限定リイシュー（右列参照）。

記念すべきデビュー・アルバム『Saturate Before Using』から、86年の『Lives In The Balance』まで、「ウエストコースト・ロックの最重要作」、「70年代最高のシンガー・ソングライター」・・・全ての称賛を独り占めにした傑作群が一挙リリース！