『どこに行くの?』 松井良彦監督インタビュー
2008年2月26日 (火)
--- 『追悼のざわめき』から、22年ぶりの新作ですが、ここまでに至る経緯を教えて頂きたいのですが・・・。 松井良彦(以下、松井) えーっとね、『追悼のざわめき』が終わってから、いろんな会社から企画をもらったんですよ。ただその時にやっぱりね、『追悼のざわめき』の流れのお話が多かったんですよね。だけど僕は、あれで一つの形は終えたと思ったんで。 --- そこから、DVD化のお話が? 松井 そうです。それにあたって、「『追悼のざわめき』のDVDをいい成績を出すためにも、新作を作って欲しい」と。ただ、「予算は1000万円で限られてる」と。ただ、「好きなものを撮って下さい」と言われて。
--- はい、拝見させて頂きました。 松井 それで、ああいう形で終わりました。ですから、「どうなるのかな?こいつら」ってことで、タイトルがこれですね。 --- 『どこに行くの?』と・・・。 松井 はい、そうですね。それが、これまでの経緯ですかね。 --- 最新作『どこに行くの?』も含めて、今まで一貫して、原作ものではなく、監督のオリジナル・ストーリーから構築されていますが、原作ものに対して、あまりいい印象はありませんか? 松井 いえいえ、それはないですね。いい原作はあったんですよ。だけどそれは、金がかかると。1000万円じゃ到底無理と。そういう原作が3つ4つあるんですよ。なので、オリジナルで書こうと。 --- いい原作で、製作費も多くあれば、今後はそういった作品も撮られるということですか? 松井 そうですね。その辺のこだわりというか、違いは全くないですね。いい原作があって、それを気に入ってしまったら、そこに気持ちの思い込み、ないしは、こだわりはもうそこで生まれたわけなんでね、それを映画にしたいという。それはもう、これまでとさらに違う松井が出てくるかもしれませんし、これまでと一緒かもしれないし。ただもうそれを「創りたい!」と思ったら創りたいんですよ。
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