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-例えば、クレジット買いみたいなことをする時に、この人は絶対はずせない、というようなプレイヤーや、プロデューサー/アレンジャーなどはいますか?
「昔は、David Axelrodは、見たら必ず買うようにしていたんですけど、最近は、プロデューサー/アレンジャーのKeith Mansfield(イギリスの作曲/編曲家)のクレジットが入っているものは、全部買うようにしていますね。展開とかがすごいなぁ、と思って。」 「Kenny Barronがうしろでピアノ弾いてるやつは、結構買ってました。最後の方はあまり面白くなくなっちゃって、買わなくなりましたけど」 「あ、あと、カナダのジャズ・ギター・プレイヤーの、Ed Bickertが演っているものも、一時期ハマって全部買ってましたね。リーダー・アルバムが、何枚かあって。Concordとかから出ていて。こっちであまり売っていないんですけど。サイドで参加している作品も結構あったかな。Paul Desmondのバックでよく演っていたんですよ。コード感がものすごくかっこいいんですよ。リーダーより、バックの方がかっこいいじゃんみたいな。」
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James Moody 『Feelin'It Together』
徹底して主役を引き立たせる、サポート的な役回りを果たすBarronのピアノ。Dizzy Gillespie、Yusef Lateef、Stanley Turrentineらのバンドで活躍し、一貫して4ビ ートのジャズ路線を歩んできた「燻し銀」。本作は、James Moodyの73年Muse盤で、 まさに名脇役の本領ともいえる好アシストを聴かせる。リーダー作を次々と発表した80 年代を経て、90年代ヴァーヴ・レーベル契約以降も、絶頂期ともいえる活躍をみせている。
Ed Bickert 『Ed Bickert』
75年、トリオによるライブ録音。カナダを代表するギタリストの一人として多くのレコー ディングに参加。主役ソリスト達の伴奏において、シンプルながらも多彩なコードワーク、 そして鮮やかなテクニックを持ち合わせた魅力的なバッキングを聴かせてくれる。54年 頃から精力的に演奏活動を開始し、70〜90年代までは地元カナダの有名なビッグバン ド、Boss Brassに所属、80年代にはConcordと契約し多くのリーダー作を吹き込んで いる。現在は音楽活動から退き、地元カナダで隠居生活を送っている。
Paul Desmond 『Pure Desmond』
Jim Hallからの紹介でEdを知り、その卓越したギター・プレイを即座に気に入ったDesmondが、彼を自らのバックに招聘した、74年9月に録音された初共演録音盤。 フュージョン全盛のこの時代に、Edをはじめ、ベースにRon Carter、ドラムにConnie Cayといった「でしゃばり過ぎない」ピアノレス・カルテットを迎えているという点にも注目 したい。Desmondの淀みないフレージングをたっぷりと堪能できる。
Singers Unlimited 『A Capella』
50年代に活躍したグループ、Hi-Lo'sのメンバーだったGene Pueringと、Don Shelt- onの2人に、Bonnie Hermanと、Len Dresslarを加えて、67年にシカゴで結成され た無伴奏コーラス・グループ、Singers Unlimited。マルチ・トラック・レコーディングに よる多彩なハーモニーは、美しいばかり。本作は、MPSからの71年盤。
Chet Baker 『Sings』
トランペッターだったChetが、歌うようになったのは50年代はじめのこと。そして、歌手 としての名声を確立したのが56年の本作。おなじみのスタンダードばかりが並ぶものの、Chetが耳元でソフトに囁くように歌えば、まさに「専売特許」といってもいい、唯一無二 のアンニュイで、ロマンティックな世界が成立する。
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