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-お好きなレーベルは山ほどあるかと思いますが、次に挙げる10のレーベルのジャズ作品の中で、Mitsu the Beatsさんのフェイヴァリットをそれぞれ教えていただけますか?
-Milestone
「Joe Henderson『Multiple』ですね。このアルバムの曲のほとんどは、アフロっぽいビートで超かっこいいですね」
-CTI
「CTIだと・・・めちゃめちゃありますね(笑)。・・・だったら基本的なところで、Freddie Hubbard『Red Clay』で。あれは全曲いいです」
-Cadet
「Argo/Cadet時代のAhmad Jamalは、全部好きですね」
-MPS
「Monty Alexanderの『Rass』。これは、むしろジャズ好きより、ヒップホップ好きの定番と言えるでしょうね。このアルバムは、僕の好きな「ジャズ」というキーワードのド真ん中です。ローズの調べに酔いしれます」
-Verve
「Bill Evans全般です。ほとんど掘ったと思います」
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Joe Henderson 『Multiple』 (Milestone)
90年代に入り、再評価熱の高まったJoe Henderson。今も多くのDJ達がスピンす る呪術的なアフロ・チューン「Tress-Cun-Deo-La」を収録した73年Milestone盤。 Jack DeJohnette (ds)、James Blood Ulmer(g)、Larry Willis(p)らと繰り 広げられるブラック・マジック・セッションは、フロアでの破壊力も十分。ロック・ビート でありながら後期コルトレーンを継承するかのようなHendersonのソロも素晴らしい。
Freddie Hubbard 『Red Clay』 (CTI)
Jazz Messengersへの参加や、John Coltrane、Eric Dolphy、Herbie Hanco- ckのVSOPグループなどで数多くの名演を支えてきたトランペッター、Freddie Hubb- ardの70年CTI人気盤。ネタとしてもおなじみのタイトル曲は、Jack WilkinsからSoil & Pimp Sessionまで、多くのアーティスト達にカヴァーされ続けている大名曲。 Hancockのエレピも凄まじい。同じCTI作品では、『Sky Dive』、『Polar AC』なども 推薦したい。
Ahmad Jamal 『Happy Moods』 (Argo/Cadet)
Miles Davisのグループ加入の誘いを、「オレは地元シカゴの街を離れたくないんだ よ」と断ったエピソードを持つAhmad Jamal。60年、Argoに吹き込まれた『Happy Moods』は、Jamalトリオ最盛期の演奏を捉えたアルバム。絶妙な間のタッチから繰 り出される美しいシングル・トーンがJamalの真骨頂。本盤は、同年録音作『Listen To The Ahmad Jamal Quintet』をカップリングした徳用盤。
Bill Evans 『At The Montreux Jazz Festival』 (Verve)
モントルー・ジャズ・フェスティヴァル会場のすぐ近く、スイス・レマン湖のほとりに建つ古 城。本作は「お城のエヴァンス」としてファンに親しまれる、Bill Evansの名ライヴ盤。「Riverside4部作」を踏襲する形で挑んだ、当時まだ無名のEddie Gomez(b)、 Jack DeJohnette (ds)、2人の若き才との緊密なインタープレイにも注目。ピアノ・ネ タ古典「Nardis」等、Verve作品の中でも、一際「掘り氏」らに需要の高い名演だ。
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