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押尾コータロー『Nature Spirit』発売インタビュー

2007年12月27日 (木)

無題ドキュメント
  押尾コータローNew Album「Nature Spirit」新春リリース!!
  押尾コータロー インタビュー 1/2

押尾コータロー 都内某所、180cmは超えるスラリとした長身にグレーベンのギターを携えて、「よろしくお願いします」と、穏やかな眼差しで挨拶を交わし登場した、日本のギター界を担う押尾コータロー氏。このたび、メジャー通算6作目となるオリジナル・アルバム「Natuire Spirit」が2008年元旦にリリースされる。その新年を目前に、なんと緊急インタビューが実現。アルバムを通して出会った人々への思い、楽曲作りに去来したもの、ギターへの揺るぎない愛情、さらにNew Ageニュー・エイジ/インストゥルメンタルというジャンルに至るまでじっくりとお話をして頂いた。
新たな年の最始を起点に、
40歳の節目を迎えたと静かにそう語る彼の「Nature Spirit」とは、
そしてその視線の先に、何を見つめているのだろうか…。




(テキスト&インタビュー:山田朋実)



押尾コータロー/Nature Spirit

押尾コータロー/Nature Spirit




NHK正月ドラマスペシャル「ファイブ」のメインテーマや挿入曲、ジェイク・シマブクロとのセッション「In My Life」、他書き下ろし、セルフカヴァー曲を含む全14曲。収録。初回生産限定盤にはハワイでのジェイクとのレコーディング風景、オフショット、現地ライブテイクを収録したDVD2枚組。


―気になった音はついギターで弾いてしまうんです(笑)―

-いつもギター持っていらっしゃいますね。 やっぱりすぐに今ここで弾いてくれとかってお願いされちゃいます?

押尾コータロー
押尾コータロー(以下、押尾):
「そうですね、お願いされる時もあるし、お願いされなくても「そういえばあの時のCMのあの曲さー、みたいな感じで「こんなやつ?」みたいな勝手に弾いたりとか。常に耳がダンボ状態で、どんな音楽も気になったらすぐにどんなメロディになんのかなーとか、電車の発車の時の音楽とか・・・ドソレソ・・・ミ?・・・ん?こうかな?みたいな感じで。」


-押尾さん、絶対音感があるんですか?

押尾:「僕は総体音感なんですけどね。でもつねに頭ン中でつい分析しちゃうんですよね。気になった音はついギターで弾いてしまうんです(笑)。」

-いやいや、みんな羨ましいんですよ、何でも音に出来ちゃうのは。じゃあもう常に頭の中は音楽が鳴ってる感じなんですね。その感覚はもうギター始めた頃からずっと?

押尾:「ギター持つ前からですね。ギター持つ前は中学の頃にブラスバンドに入って、それがまあ音楽の目覚めだったかもしれないけど、ちっちゃいころはもうずっと歌ばっかり歌ってて。そのうちベンチャーズのレコードがいつも鳴ってて、それでインストに目覚めたんですよね。ギターは中学2年くらいからですね。」

-じゃあ、一番最初に、これが自分の原音楽だ!みたいな曲って何だったんですか?

押尾:「歌モノでいうとアリスのチャンピオンを、弾き語りでやったのが最初ですね、インストだと『禁じられた遊び』かな。」


―自然体だったあの頃に戻れるような曲を作ろ、って―

-さて、今回の『Nature Spirit』というタイトルなんですが、このタイトルには何か思い入れとか?

押尾:「今まで色々アルバム作ってきて、今回で6枚目になるんですけど、今まで自分は忙しいって意識なかったんですよ。忙しくて大切な時間を忘れてたって言うか、自分じゃ全然そんなつもりなかったんですけど、常にベストを尽くしてやってて、ぼうーっとする1人の時間すらもったいないって感覚が知らないうちに習慣になってたんですね。それでたまたま公園に行ったとき、緑とかぼんやり見てたらそういう時間を過ごす感覚とかって忘れてたなーって気づいたんです。それでちょっとしばらくお休みもらって旅行とかして、目の前に広がる変わらない大自然見てたら、ほんとに自分の考えて悩みとかってちっぽけだなーっていうか、そういうどこ行っても変わらない自然体の自分て昔はあったよなー、ってふと思ったんですよ。自然体だったあの頃に戻れるような曲を作ろうと。きっとおんなじような思いをしている人がいるじゃないかな、そんな気がして。そういう人たちに聴いてもらいたいな、って思いで『Nature Spirit』ってタイトルにしたんですよ。」

-確かに、今回のアルバムを聞かせて頂いた時に、すごく都会の喧騒とは離れて、自然の音に同化するような心地良さがあって、これまでの押尾さんのアグレッシブなイメージとはちょっと違う気がしました。

押尾:「うーん、僕もそういうのって今まで感じたことなかったし、偉そうに自然にもどれ、みたいなことじゃなくて、忘れてない?みんな、ちょっと働きすぎじゃないの?っていう感覚かな。 そういう時間って失ってるかもってなかなか気づかないでしょ?自分ではちゃんとやってるつもりでいて。僕と同世代の人たちなんてけっこう有給はたまってて全然使ってない人とかね。だから有給使おう、みたいな(笑)。」

-お正月にNHKで放映されるドラマの曲も収録されてますよね。この曲はドラマのために書き下ろされたんですか?

押尾:「そうです。『ファイブ』っていう社会人バスケット・ボール・チームの実話を基にしたドラマなんですけど、君塚良一さんの脚本が面白くって一気読みしちゃって。」

-《Rushin’ラッシン》と《My Home Townマイホームタウン》がその曲ですね。

押尾:「そう。主人公がバスケの実業団チームをリストラされて、やっと雇われたのがものすごい弱小チームなんですけど、そこで優勝しないとまたクビになるっていう窮地に立たされながらも必死でチャンスを掴んで行くっていうスポーツ人間ドラマで、《ラッシン》では、夢に向かって突き進んでいこう!《マイホームタウン》でその情熱を支える家族の愛を伝えたかった。他にもアルバムに収録した《Buzzer Beaterブザービーター》も、このドラマのお話しがあってできた曲。《ブザービーター》っていうのは試合終了ブザーが鳴る直前のキラー・シュートの意味で、ゲームが終わる最後の最後まで諦めるなよ、って意味合いで作った曲です。最初のジャーン!ジャーン!!っていうのはドリブルをイメージしてます(笑)」

-このドラマではほかの押尾さんのギター曲も使われてるんですか?

押尾:「そうです、アルバムに入りきらない曲も、ドラマ全編で使われてます。ストーリーも面白いし、ぜひ観て頂きたいです。」


―ジェイクのひたむきさに、すごく愛を感じた―

-今回はジェイク・シマブクロさんも2曲一緒にされていて、オリジナル曲もハワイで作曲されたんですか?

押尾:「ほとんど日本で作曲したんですけど、ハワイではジェイク・シマブクロと一緒にやった2曲をレコーディングしました。」

-そのジェイク・シマブクロさんと一緒にレコーディングされることになったきっかけは押尾さんから?

押尾:「そう、ジェイクの噂は前々からすごいって聞いてて、それで実際にアルバムとか音楽聴いてみて、ほんっとに凄くて、んでDVDとかプレイ見てたらさらにぶっ飛んで、なんかウクレレで凄い人がいるなー、なんか自分と同じ空気感じるなーって。それからずっといっぺん逢いたいって思ってたんです。そしたら情熱大陸のライブで一緒になって。ジェイクと会ったのはそれがきっかけで。」

-ウクレレ・マスターとアコギ・レジェンドの記念すべき出会いですね。

押尾:「そう、それでプログラムを一緒にやることになって。なんかスタッフとかそこにいる人たちの思うことっておんなじで、超絶技巧プレイヤー同士でやってみたらオモシロいだろってなって。それで僕とジェイクと、それからピアニストの小曽根真さんが加わって、初セッションが実現。そこですっかり仲良くなったんです。そのあとジェイクとは僕のラジオ番組のゲストにも来てくれて、その時に彼のプレイもそうなんだけど彼自身の人のよさにも惚れ込んじゃって、今度いつか一緒にレコーディングしたいんだけど、やってくれるかなって聞いてみたら『やるやる!』ってで言ってくれて。『そう、じゃーマネージャーに聞いてみるよ』なんていわれるかと思ったんだけど(笑)2つ返事でOKしてくれたんですよ。」

-じゃあビートルズの『イン・マイ・ライフ』を選んだのもお二人で選曲を?

押尾コータロー

押尾:「<イン・マイ・ライフ>を選んだのは僕なんですけど、ジェイクのアルバム『マイ・ライフ』ってアルバムにこの曲が1曲目に入ってるんですよ。彼は僕より10歳年下で若いんだけど、それでもやっぱり自分のウクレレ人生について色々考えることがあったというか、あったんじゃないかな。確かにこの曲はビートルズの曲の中でも好きな曲のひとつではあったんだけど、ちょうど自分の人生とか音楽人生とかに考えるようになって…いつまで自分の音楽やっていけんのかなーとかってしんみり考えたりね(笑)。一つ一つの事、出会いも全て大切にしていきたいと一層強く思うようになった。だから、この曲二人でやってみようってリクエストしたんです。」

-そのジェイクさんとのレコーディングで苦労したこととかありました?

押尾:「ないです!! まったくナイですねー。でもジェイクが苦労したかも知れないですけど(笑)。」

-え〜そうなんですか?(笑)

押尾:「いや、ジェイクってほんっと、まじめで誠実な人で。例えば、彼が突然、いまボク1箇所間違ったって言うから、どこ?え、そうだっけ?って聞いたら、オシオのこのハーモにクスの部分を自分はこう弾いちゃったから音がぶつかちゃって良くないんじゃない?って。いいよいいよ、これがいいよ、オーケーオーケーって僕が言うと、オシオがいいっていうなら大丈夫かなって、自分のレコーディングみたいにすごくちゃんと取り組んでくれて、なんかそういうジェイクのひたむきさに、すごく愛を感じたんです。」

-じゃあDVDにはそんなハワイでのオフショットやライブ風景が収録ということですよね。

押尾:「そう、初回限定盤のみ!DVDが付いてます(笑)」

-ですよね(笑)押尾ファンにとっては映像付きっていうのは大事なハズせないポイントですから(笑)。

押尾:「ほぉー♪(笑顔)」

-本当です、問い合わせ殺到しますから。どうやって弾いてるの?みたいな研究熱心なギター・フリークも多いですから。映像で動いてるっていうのをかなり期待されてます。。

押尾:「それはかなり嬉しいですよね(笑顔)」



―続く―
 
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