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燃え上がるイタリアン・モダン・ジャズ‐前編

CLUB JAZZ STORE

2007年12月10日 (月)

12月5日からのジャパン・ツアーのため、日本の地に降り立った
Idea 6をはじめとするDeja Vuレーベル御一行。
昨今、異様な盛り上がりをみせるイタリアン・モダン・ジャズ。
その真髄をさぐるべく、Deja Vuオーナーでもあり、Idea 6プロジェクトの仕掛け人でもあるPaolo Scottiと、
世界中のクラブ・ジャズ・ファンを熱狂させるSchemaの顔役、Gerardo Frisina
にお話を伺ってきました。

「イタリアン・モダン・ジャズ特集」。まずはその前編をお楽しみください。

ジャズ。つまりイタリアン・ジャズが今燃え上がっているのです。その歴史は、ムッソリーニ独裁政権が幕を閉じた1943年以降ジャズが根付いたことに始まりを見ます。ハード・バップ、ウエスト・コースト・サウンドといったアメリカのジャズに刺激を受けながら、50年代後半には、本格的な盛り上がりをみせるイタリアのモダン・ジャズ・シーン。60年代には、いよいよその「黄金期」を迎えます。オスカル・ヴァルダンブリーニ(tp)、ジャンニ・バッソ(ts)、フラビオ・アンブロゼッティ(as)、ロマーノ・ムッソリーニ(p)をはじめ、数多くの有能なミュージシャン達が「こだわり」ぬいた独自のサウンドを追求していったのです。

Gianni Basso 中でも、「イタリアン・ジャズの至宝」と呼ばれ、75歳となった現在でも自らのプロジェクト、Idea 6(イディア・6)で活動するジャンニ・バッソと、ディノ・ピアナ(tb)は、往年の欧州ジャズ・ファンだけでなく、クラブ・ジャズ世代の若いリスナー達からも支持を集める名士なのです。50年代末から60年代にかけて活躍したオスカル・ヴァルダンブリーニ(tp)との双頭コンボ、バッソ=ヴァルダンブルーニ楽団は、『Sestetto Basso Valdambrini』、『Exciting 6』など、数多くの名盤を残し、今聴いても新鮮でモダンな輝きを失うことのないそのサウンドは、多くのジャズ〜クラブ・ジャズ・ファンから愛され続けています。

50年代末から70年代にかけてのイタリアン・ジャズ作品には、当時のプレス枚数の少なさも手伝い、希少価値が高く、今も再発の陽の目を見ない「お宝」が多数存在します。したがって、Deja Vuレコードから、モダン・ジャズ・ギャング、ジョルジオ・アゾリーニ、ギル・クッ                                           ピーニ、Schemaから、エラルド・ヴォロンテ、Penta Flowersから、ディノ・ピアナとフランコ・ピアナなどのアルバムが復刻されたということは、コアな欧州ジャズ・コレクター達にとっては、言うまでもなく「大事件」と呼べる出来事であったのですが、それ以上に重要だったのが、昨今未曾有の復刻ブームも追い風となり、「イタリアのジャズって、インテリで小難しいんじゃないの?」と、今まで敬遠気味だったジャズ・リスナー達を招き入れる、良きホスト役ともなり得たことでした。

このようなイタリア「過去の遺産」の発掘に死力を尽くしているのが、今回、Idea 6の面々と来日した、Deja Vuオーナーでもあるパオロ・スコッティであり、ニコラ・コンテと共にSchemaを立ち上げ、イタリア・ニュー・ジャズ・シーンを牽引するジェラルド・フリジーナであるのです。つまりは、パオロが仕掛けたIdea 6というプロジェクトのテーマの中には、バッソやピアナのように60年代のイタリアン・ジャズ・ルネッサンスを体験してきた伝説的プレイヤー達による演奏を、いかにして現行のクラブ・フィールドと結びつけていくかという狙いが潜んでいると考えても見当違いではないはずです。

Dino Piana

また、同じく日本国内でも、須永辰緒、沖野修也、小林径といったトップDJ達が、クラブ・ジャズの次なるスタンダードとして、ヨーロッパ・ジャズの上質な音を夜毎紹介しています。とりわけ、須永辰緒の人気コンピ『夜ジャズ』の第6弾は、新旧イタリアン・ジャズのレアどころを大きくフィーチャーし、大きな話題を呼びました。バッソ=ヴァルダンブリーニ、ディノ&フランコ・ピアナ、クインテット・ロ・グレコといった、その年のクラブ・ジャズ・フロアの最前線を体感できる人気曲をいち早くコンパイルし、「今最も聴かれているリアル・タイム・ジャズ」として、イタリアン・ジャズの旨味をクラブ目線から広めていったのでした。

今回リリースされたIdea 6のリミックス・アルバム『Remix』を聴いていただければ、一目瞭然、60年代イタリアン・ジャズ黄金期と、最新のクラブ・ジャズ・サウンドが流れる空間                                       
との時間軸に、ズレを感じることがないのに気付いていただけるはずです。ジェラルド・フリジーナ、ニコラ・コンテ、ジャズ・インヴェーダーズ、日本からは、須永辰緒、クオシモードといった顔ぶれが参加し、その上質なモーダル・ジャズを巧みに再構築しています。

このリミックスの大義を仮にイタリア建築に例えるならば、18世紀の新古典主義建築と20世紀のモダニズム建築に挟まれた、歴史主義建築を、次の世代を担う建築家達がネオ・ルネッサンスの理念のもとに肯定し、世に広めていく作業だということが当てはまるかもしれません。 

Fabrizio Bosso

もちろん、バッソやピアナといった老快なジャイアンツだけに、イタリアン・モダン・ジャズの未来が一任されているというわけではありません。ハイ・ファイヴ・クインテットや、スキーマ・セクステットで活躍するファブリッツィオ・ボッソ(tp)、ジャンルカ・ペトレーラ(tb)、ロザリオ・ジュリアーニ(ts)といった気鋭のミュージシャン達が、母国の伝統のスタイルを受け継ぎながら、フレッシュでエネルギッシュなサウンドを生み出し続けているのです。

その他、そのハイ・ファイヴ・クインテットをバックに従えた「伊のマーク・マーフィー」マリオ・ビオンディ、ブルーノート作が人気のステファノ・ディ・バティスタ(as)にパオロ・フレス(tp)、ローマNo.1ピアニストの呼び声高い、アントニオ・ファラオ。さらには、ジェラルド・フリジーナ諸作品には欠かせない、ソウルスタンス名義の活動でもおなじみのクインテット・ロ・グレコ、ウゴ・デ・クレッセンツォ率いるクラブ・ジャズ・ユニット、パイロット・ジャズ、現在ニコラ・コンテのコンボとしても活躍中のLTCなど。

新しい世代のクイエイター達が、バッソやピアナらが築いた「イタリアン・ジャズ・ルネッサンス」を現代に甦らせ、さらに新しい母国のジャズの在り方を模索してゆく。

今まさに、イタリアン・モダン・ジャズは、かつてない盛り上がりをみせながら、理想的な進化を遂げているのです。


 
     
Idea 6のアルバム 
  
  Steppin' Out     Metropoli     Remix  
 
Steppin' Out
   
Metropoli
   
Remix
 
   ▼ HMVレビュー
イタリアン・ジャズの再燃と、イタリアン・ニュー・ジャズの登場で「新しい世代のための新しいジャズ」として世界で大きなムーヴメントになっている状況の中、満を持してリリースされた決定的最新アルバム。ジャンニ・バッソ、ディノ・ピアナらのインタビューやレコーディング・セッションなど、最高級イタリアン・ジャズを現代に伝える歴史的にも大変貴重なDVD付き。
     ▼ HMVレビュー
名コンボ、バッソ=ヴァルダンブリーニ楽団の興奮をもう1度。バッソ、ピアナ、そしてグィド・ピストゥッチという伊ジャズ界の人間国宝を、アンドレア・ポッザ、ルチアーノ・ミラネーゼ、ステファノ・バグノーリといった中堅プレイヤーが盛りたてる。伊モーダル・ジャズの傑作「Metropoli」の再演をはじめ、その歴史の重みと を雄弁に語る、ノスタルジアとフレッシュネスで彩られた大名盤。
     ▼ HMVレビュー
イディア・プロジェクトの仕掛け人、パオロ・スコッティ、さらには、ジェラルド・フリジーナ、ニコラ・コンテ、ジャズ・インベーダーズ、クオシモード、須永辰緒、7サムライといった世界の超豪華リミキサーが、『メトロポリ』、『ステッピン・アウト』収録の楽曲を、「愛情」と「尊敬」の念たっぷりにリミックス。12インチのみの、ジェラルドによる「Windly Coast」ラテン・ミックスも是非!
 
           
           
 
 
   
     
Paolo Scotti & Gerardo Frisina インタビュー 
  
 
Gerardo Frisina(左)/Paolo Scotti(右)
去る12月4日に来日を果たしたDeja Vu御一行様。

Idea 6の面々に加え、Ideaプロジェクトの首謀者でもあり、
同レーベル主宰者でもある、パオロ・スコッティ、
さらには、リミックス・アルバムにも最多の3曲で名を連ねる、
Schema代表、ジェラルド・フリジーナも来日。

インストアDJイベントのためにHMV渋谷店を訪れた
ジェラルド、パオロ両氏にお会いし、
短い時間ながらも貴重なお話を伺うことができました。

Idea 6のこと、クラブ・シーンのこと、
そして、イタリアン・ジャズの現在を語っていただきました。
 

 

-今回の来日において、Idea 6のステージを通じて、日本のジャズ・ファンに伝えたいイタリアのジャズの真髄とは何でしょうか?

Paolo Scotti(以下P:「大きく分けて2つあると言えるかな。1つは、メロディのラインが分かりやすいということ。もう1つは、ジャズの中でもイタリアン・ジャズは、特に聴きやすく、入りやすいものだということ。Idea 6などのアルバムを聴けば、リスナーの皆さんはこの辺のところをすぐに感じることができるはずだよ。」

-現在のイタリアの若いジャズ・リスナー達も自国(イタリア)のこうした素晴らしい伝統的な音に触れる機会は多いのでしょうか?

P:「普段の生活では、そういったイタリアの伝統的なジャズが耳に入ってくるという機会はあまりないな。TVでもラジオでもそんなにかかることはないし...ミラノの方に唯一、素晴らしいイタリアン・ジャズを流しているラジオ放送局があるんだけど...それでもやっぱり、普通の生活にはほとんど浸透していないのが現状だよ。ただ、夏にはジャズのコンサートやフェスティバルが多く開催されているので、もし本当にイタリアのジャズを知りたければ、そこに足を運ぶのベストと言えるかもしれないね。」

-クラブでジャズを聴くといった習慣はほとんどないということなんですか?

P:「イタリアン・ジャズに限って言えば、現時点のクラブでかかるということはまずないよ。ジャズのクラブ自体があまりないんだ。皆ジャズのクラブに対してあまり興味がない感じだね。もしかすると今の複雑な政治状況が影響しているせいかもしれないんだけど。」

-では、ジャズ・ハウスの類のようなものは?

Paolo Scott

P:「そうだね。クラブで流れることもあるよ。けど、そういった分野にいたっては分け目があると思う。コマーシャル・ミュージックでもそうだけど。イタリアには今でも沢山のクラブがあるけれども、私の中で一番良かった時期は、10年前だね。その頃のクラブはとても面白かった。アシッドジャズの波が過ぎた後、Nicola Conteなんかが出てきてね。それと、80年代にイタリアのDJが、クラブで初めてブラジリアン・ミュージックを流し始めたんだ。Claudio Rispoli(aka Moz-art)Daniele BaldelliBeppe Lodaなんかが初めてブラジリアン・ミュージックとジャズ・ミュージックを一緒にかけたDJになるだろうね。昔、あるクラブで、Claudio Rispoli(aka Moz-art)の音でChick Coreaが踊っていたことがあるよ(笑)。」

P:「正確には、初めてブラジリアン・ミュージックがかかったのは1979年。大体1985年頃までかかっていたね。そして、プログレッションの時代が来て、エレクトロニック・ミュージックへと変わっていった。 アフリカン・ミュージック、エレク                                                        トロ・ミュージック、ブラジリアン・ミュージックがミックスしたような感じもあるね。ちなみに、私達は恐らく世界で初めてアシッドジャズをかけていたDJだろうね。実際に流行ったのは10年後だったけど・・・。」

Gerardo Frisina(以下G:「70年代後半から80年代前半にかけて、クラブにおいて音楽の革命があったと思うんだ。音楽の革命というのは、コマーシャルなミュージックに対しての意味でね。アシッドジャズ現象が起きていたけど、その遥か10年前にイタリアのDJがすでに同じようなことを試みていた。Airto MoreiraFlora Purimから、インディアン・ミュージックまで様々なものがかかっていたよ。10万人規模のとてもでかいパーティーで、ここから色々なことが始まったと言えるよ。また、1979〜82年頃には、Fela Kutiをかけていたしね。アフリカン・ミュージックを初めてかけたのも私達だ。Fela KutiKing Sunny Adeは、私達がかけ始めたその10年後に流行ったんだよ。もう1つ言えば、その頃私達は、全く異なるBPMの曲を繋いでいた。たとえば45と35とか。当時はまだ誰もやってなかったんだよね。」

-イタリアのジャズは、アメリカからのハード・バップやモード・ジャズの影響を受けながらも、他国にはないエモーショナルでものすごく豊かな感性に溢れているものだと思うのですが。

P:「確かにイタリアン・ジャズは、アメリカのジャズの影響を多少なりとも受けているかもね。その昔、Oscar Valdambriniが、アメリカ人の作曲家に編曲を頼んだことで、アメリカ風なアレンジに仕上がり、その曲から影響を受けた人もいると思う。しかし演奏の仕方や、人への伝え方、といった部分は異なるので、アメリカのジャズに似てるようで似ていないと言えるかな。また、メロディーの構成に関しても、イタリアン・ジャズの方が、よりフランクに感じる。たまに、イタリアン・ジャズの雰囲気を強く出そうとしている曲や、アメリカのジャズに似せようとする曲などがあるけれども、よく聴けば、どれがイタリアン・ジャズか一発で分かるよ。」

-イタリアン・ジャズ「黄金期」と、現在のクラブ・ジャズ・シーン。この2つに共通する点があるとしたら、それは何だと思いますか?

P:「とにかく今も昔も変わらないのは、演奏者が、ジャズを演奏する情熱を持ち続けているということ。そして、若いタレントが次々に出てくる状況であるということ。つまり、今の若い人達が、60年代〜70年代に活躍した人達の影響を大いに受け、さらに、その頃の時代の人達もまた、先代が築いたものに影響を受けているという繋がりがあるという部分じゃないかな。」

-Idea 6『Remix』についてお伺いします。彼らの音源を使ってリミックス・アルバムを制作するという考えは当初からお持ちだったのですか?

Gerardo Frisina / Paolo Scott

P:「最初からあったというわけではないよ。Nicola Conteのリミックスを手掛けた後に、使えるヴォーカルやトラックがいくつか残っていたので、そのタイミングで初めて制作を考えたんだ。」

-Gerardoは、過去に様々なクラシック音源をリミックス、リワークしていますが、今回Idea 6の音源を扱う際、最も注意を払った部分はどこでしょう?

G:「オリジナルに敬意を払うという意味も込めて、エフェクトをなるべく原曲と同じような感じに処理したところかな。エレクトロ・ミュージックやテクノのような激しい変化を避けて、極力、オリジナルの雰囲気に近づけようとしたよ。で、「ジャズ」か「クラブ・ジャズ」のどちらかに偏ったものではなく、中立的な音を作ろうという意識があったんだ。」


-リミックスを終えた楽曲を、Ganni Basso(ジャンニ・バッソ)やDino Piana(ディノ・ピアナ)らメンバーに最初に聴かせた時、彼らはどのような感想をのべていましたか?

P:「残念ながら時間がなくて、まだ全員には聴いてもらってはいないんだけど、ジャンニとディノには聴かせていて、「とてもいいね」と気に入ってくれたんだ。」

-彼らは、クラブ・ジャズやその他のクラブ・カルチャーにも比較的関心や理解があるのでしょうか?

P:「メンバー全員が、クラブ・ミュージックに詳しいというわけではないよ。ただ、ジャンニが言うには、「ジャズはあくまでジャズ」であり、クラブ・ジャズとは全く別なものとして捉えているようだね。」

-Gerardoにお伺いします。「Windly Coast」では、原曲はとてもスインギーなジャズでしたが、ブラジル音楽やラテン・ミュージックの要素が多く詰まった素晴らしいリミックスに仕上げています。どのようなところからインスピレーションを持ち込んだのでしょうか?
 

G:「音楽的に言えば、純粋なブラジリアン・ミュージックからのインスピレーション。オリジナルを聴いた時に、曲のニュアンスがブラジリアン・ミュージックか、ラテン向きだとすぐ思ったんだ。」

-Schemaからのアルバム『Ad Lib』をリリースした2001年当時と比べ、ジャズ・シーンはどのように変化してきていると思いますか?

Gerardo Frisina / Paolo Scott

G:「音楽の流行自体は、ごくパーソナルな部分でも移り変わってゆくことはあるけど・・・。私はほんの一部しか好きではないけれど、(イタリアの)若い人達の間で流行っているのはミニマルなテクノであり、今のイタリアのジャズ・シーンに限れば、ある意味危機的な状況にあると言えるかもしれない。それは、ジャズを演奏する若い人達の多くが、古いスタイルをただ真似ているだけということにも起因しているんだ。」

P:「このことは、何のジャンルにでも、どこの土地にでも当てはまることだと思うよ。もしかしたら、日本でも同じ状況なのかもしれないよね(笑)。」

-須永辰緒さん、小林径さん、Quasimodeなど、日本のクラブ・ジャズ・クリエイター達と時間を共にする機会が多くありますよね?
              

P:須永辰緒氏に関しては、彼の方からDMR(ダンス・ミュージック・レコード)の小川充氏を通してコンタクトを取ってきたんだ。彼のコンピレーションを聴いた時、音的なモノだけでなく、スタイルやコンパイル方法にも感銘を受けた。そこから親交が始まり、小林径氏を紹介してもらったんだ。Quasimodeは、また別の経緯で、彼らのアルバムを聴く機会があって、これも音やスタイルに大きな感銘を受けた。そこから、彼らのプロデューサーとメールでコンタクトを取るようになって、親交を深めていったんだ。」

  -最後に、お二人の今後のスケジュールを教えて下さい。  

P:「フランス、オーストラリアで近々Idea 6としてのライヴがあるよ。アルバムの方も来年の秋頃に出せれば、という感じかな。」

G:「私は、ニュー・アルバムの準備として、今から制作に入るよ。可能であれば来年末にはリリースしたいと思っている。」

     
Gerardo Frisina DJイベント@HMV渋谷 
  
 
Gerardo Frisina

パーカッシヴでエキゾチックなラテン・ジャズやアフロ・キューバン、
ブラジルものを中心としたジェラルドの選曲。

鳴り響くコンガ、ヴィブラフォン、フルート、
ティンバレス、ビリンバウ、スキャット・・・。
クラブ・ジャズ・フィールドには欠かせない「賑々しさ」を持つ
カラフルなキラー・チューンを「贅沢」にミックス。

『Hi Note』や『Latin Kick』といった自身のアルバム、
そのサウンドのルーツをこれでもかと覗き見た1時間。

「ジャズで踊らずに、何で踊る?」
やはり、ジェラルドは世界一のクラブ・ジャズDJだ!    
Note Book A Journey In Sound The Remix

ジェラルドによるリミックス&リワーク集。さらには、3曲の新曲、12インチのみリリースだった楽曲、Afro Artからの本人名義楽曲も収録。Sun Ra、Idea 6、ウルグアイのパーカッショニスト、Jorge Grafによるアフロ・ラテン・ディスコなどの強力リワークを網羅。Lo Greco兄弟も全トラックのリズム・セクションで参加。
 
 
 
 
Latin Kick

全曲オリジナルの2005年3作目。硬質なクラブ・ジャズ・サウンドは健在ながらも、今作ではさらに生バンドによる迫力のグルーヴと、タイトルどおりのラテン・フレイヴァーが増量。これまで12インチのみのリリースだった、Sahib Shihabにインスパイアされた必殺曲「Latin Seeds」を収録。全編フロア仕様のラテン・ジャズ・グルーヴ満載! 
 
 
 
Hi Note


2004年の2ndアルバム。同じSchemaのNicola Conte作品に較べるとはるかに「ジャズ」色は濃い。お得意のスパイシーなラテン・エッセンスも分量よく塗した、完全無欠の生音クラブ・ジャズ・アルバムの金字塔。
 
 
 
 
Lucky Soul CD

生音と打ち込みのバランスが絶妙な2001年の初アルバム。数曲で、イタリアの女性ジャズ〜ボッサ・シンガー、Barbara Casiniや、ヴァイブ奏者、Andrea Dulbeccoを迎えている。スキャット全開のブラジリアン・ダンサー「Hellen Samba」はクラシック!