ジェイ・チョウ台湾コンサート・レポート
2007年11月15日 (木)
3年ぶりのホーム・コンサートに地元は大盛り上がり!!11月10日、台湾の板橋体育場にてジェイ・チョウのワールド・ツアーが幕開、HMVスタッフが現地へ飛び、ライヴ・レポート及び、来年2月に日本武道館公演に向けた日本のファンへのコメントを取材してきました。
ジェイ・チョウの地元台湾でのコンサートは、2004年にスタートした前回のツアー「無與倫比演唱會」(LIVE DVD発売中)以来実に3年ぶり。ガマンの限界に来ている地元ファンの興奮ぶりを象徴するかのように、会場の板橋体育場には徹夜組も出るほどの長い列ができていて、TV各局の中継車もズラリ。コンサートの模様は芸能ニュースのみならず通常のニュースや新聞でも報道されていました。
主演映画を主軸に硬軟、動静の対比で魅せるオープニング
19時半ちょっと過ぎ、コンサートはほぼ定刻にスタート。オープニング映像に続き、中国の兵馬俑を思わせるコスチュームのダンサーが登場。一瞬の静寂の後に聞こえてきたイントロは、ジェイがコン・リーやチョウ・ユンファと主演したチャン・イーモウ監督の映画「満城盡帯黄金甲」(日本では「王妃の紋章」の邦題で来春公開予定)の主題歌「黄金甲」(国内盤未発売)! ヘヴィメタルの要素を取り入れた中国風の楽曲のイメージに合わせ、高貴な紫とロックテイストから成る衣装の背後に扇状に広がる雉の尾羽根を背負って登場したその姿は、さながら不死鳥のよう。
続いて新譜『我很忙:僕はとっても忙しい』から同系統の楽曲「無雙(無双)」(カッコ内は邦題。以下同)で初っ端からロック・コンサートのような勢いで押しまくります。 観衆がノリノリになったところで今度は一転して前方のスクリーンに静かにしっとりと、今春台湾で公開されたジェイ・チョウ初監督作品「不能説的・秘密」(日本公開未定)の映像が流れ、続いて主題歌「不能説的秘密」(サントラ『Secret』に収録)を熱唱。昨年から今年にかけてジェイが取り組んだ全く違うジャンルの2本の映画を上手く対比させた、様式美あふれるオープニングでした。
早くもクライマックス!バラード群に涙の大合唱
狂喜乱舞の観衆を前に、いたって淡々としたトークを経て『Still Fantasy』から甘酸っぱいバラード「退後(後戻り)」。さっそく会場から大合唱が起こり、ジェイも満足そうに時々マイクを客席に向けて皆の歌声に耳を傾けます。
新譜から「甜甜的(スウィート)」、ストリングス・オーケストラ演奏による「心雨(心の雨)」に続いて、今度はせり上がりでスケルトン仕様のピアノを弾きながら登場。「最長的電影(いちばん長い映画)」を歌い上げ、皆が胸キュンになったところでこの季節にぴったりの「楓(Maple)」(『November's Chopin』収録)。涙腺を刺激され、会場はすすり泣きと大合唱でクライマックスに。皆の大合唱が嬉しいらしく、サビの一部のフレーズをあえて歌わずに会場の歌声を聴き、掛け合いを楽しむジェイ。さらに新譜から「蒲公英的約定(タンポポの約束)」、『Still Fantasy』から「白色風車(白い風車)」、「菊花台」と大合唱タイムが続きました。
個性あふれる多彩なゲストの中、ついにあの方が登場!
まずはジェイのコンサート・ゲストには欠かせない南拳媽媽の宇豪が、ジェイとピアノ対決。映画「不能説的・秘密」さながらの火花散る演奏に続いて、今度はバグ・パイプ奏者アダム・スナイダー氏が「麦芽糖(Maltose)」(『November's Chopin』に収録)のフレーズを演奏。淡い紫のチェックのスーツに身を包んだジェイが登場して「麦芽糖(Maltose)」、新譜のメイン楽曲「牛仔很忙(カウボーイはとっても忙しい)」(おおスザンナMix Ver.)といったウキウキ・ソングに続いて、遠方のスタンドで見守るお母さまの正面となる位置に移動して「聽媽媽的話(ママの言うことを聞いて)」(『Still Fantasy』収録)。お母さまはじっとジェイを見つめ、時折頷きながら聴き入っていらっしゃいました。
この曲の演出がニクイ!歌詞に出てくるチョウ ユンファとジャッキー・チュンの香港2大スターが次々にスクリーンに登場し、ジャッキーはなんと!サビのワン・フレーズを歌いました! またジェイが楽曲提供したこともある台湾若手アーティストのウィルバー・パンがステージに登場して、ジェイと一緒にパフォーマンス。このコラボ、なんだか新鮮ですごくイイです。ウィルは自身の楽曲「玩酷」と、女性歌手弦子との大ヒットデュエット曲「不得不愛」の2曲も披露。「不得不愛」は昨年のNHKテレビ中国語会話のテーマソングにもなっていたので、ご存じの方も多いかも。
ウィルのパフォーマンスの後、ダンサー紹介映像を経て、中国風カサブランカ・ダンディとでも言いたい衣装にて「本草綱目」(『Still Fantasy』収録)。今度は『戦神MARS』の主題歌でもおなじみのアラン・コーが登場!CD収録バージョンとは違ったアレンジが実にカッコイイ!この骨太コラボも聴き応えがあり大成功!さらにジェイはふたりのチビッコ・ダンサーを従え、中国独楽にも挑戦。
そしてステージが暗転し、二胡の独奏と中国風衣装のダンサー登場で、たおやかな中国風の雰囲気に包まれたところで、この日のハイライトと言える「千里之外(遥か彼方)」が始まりました。
ジェイの1年越しの願いが叶い、大御所歌手費玉清氏とのコラボが実現したこの曲ですが、『Still Fantasy』のレコーディング以来ふたりが一緒に歌うことはなく、この日ついに同台が実現しました。費先生のパートとなるサビの部分になると、費先生はこの日最大の歓声の中、朗々と歌いながらステージの頂点にせり上がりで登場。日本で例えるなら宇多田ヒカルのコンサートに、(故人ですが)美空ひばりが登場したのを想像してみて。費先生のものすごいオーラと、ジェイの強烈な個性がぶつかり合い、その壮絶な競演に鳥肌が立ちました。おまけに、歌の後で費先生が披露したジェイの歌い方のモノマネがあまりにもお上手で、会場は大爆笑、ジェイは苦笑。
また、一風変わったゲストとしては、ジェイの楽曲を多数作詞している朋友でもある作詞家の方文山と黄俊郎がそれぞれ客席から(無理やり?)ステージに引っ張り上げられ、テレながら舞台裏に逃げ帰る一幕も。
感動とサプライズ満載のエンディング
新譜に収録の「青花瓷」を経て、「夜的第七章(夜の第七章)」、「夜曲(Nocturne)」といった『Still Fantasy』と『November's Chopin』の各TOP収録曲、ラテン・アレンジが冴える「迷迭香(ローズマリー)」の後、ジェイはギターを持って静かに登場し、新譜収録の「彩虹(虹)」を弾き語り。
そして最後の曲はなんと、イーソン・チャンへの提供楽曲「淘汰」(『認了巴』(国内盤未発売)に収録)。これには驚きました。この楽曲はジェイの他アーティストへの提供楽曲の中でも出色の出来で、ジェイ本人が歌うのを聴いてみたいと思っていたファンも少なくないはず。こんな重大な場面で聴くことができるとは、この現場に居合わせた人は本当に運がよかったと言えましょう。
アンコールはガツンと来ました。ジェイがドラムを叩きながら登場し、「陽光宅男(明るいオタク)」をノリノリで。この曲は新譜に収録の新曲ながら、「電車男」を思わせる出来たてほやほやのMVがTVでヘビロテされてたので、会場のノリは絶好調。
これでは終わらぬサプライズ。今度は古筝(中国の琴)を爪弾きながら再登場。ドラムも古筝も今回のために1ヶ月ほど特訓したようです。そして旋律はいつしか「髪如雪(Snow-like Hair)」(『November's Chopin』に収録)に。またまた大合唱。
そして大トリは、これぞジェイ式中国風と言うべき「霍元甲」(『Still Fantasy』収録)と「雙截棍(ヌンチャク)」(『Initial J』に収録)で締めくくり。
来年の日本武道館に向けて、ジェイが課題曲を発表!
こんな素晴らしいステージが来年、日本でも見られる!
今回のライブで印象的だった大合唱を2月16日の武道館公演でも是非実現したいところです。台湾コンサートのようにバラード全曲大合唱とまではいかなくても、皆で同じ曲を練習すれば大合唱は実現するはず。これから練習する日本ファンのために、まずはどの曲から練習するのがよいか、ジェイにオススメ楽曲を聞いてみました。
ジェイ:「日本武道館の公演では、日本の皆さんと一緒に歌えるように、何曲か日本語の楽曲を演奏することを考えているところです。加えて、もし日本の皆さんが僕の歌を練習してくださるのだとしたら、まずは「千里之外(遥か彼方)」をオススメします」
皆さん、ジェイから課題曲が発表になりましたよ! 「千里之外(遥か彼方)」は『Still Fantasy』に収録されています。武道館公演まであと4ヶ月ありますので、参加される方はこの1曲だけでもジェイと一緒に歌えるように、頑張って練習してください。
また、武道館公演について「日本のアーティストにとっても武道館公演は目標だと聞いています。28歳の僕がそこでコンサートができるとは思ってもいませんでした。皆さん長いこと応援してくださって、とても感謝しています。このコンサートを僕はとても大事に思っていて、日本語の楽曲や日本の楽器の演奏など、特別な演出も考えていますので、皆さん、どうぞよろしくお願いします。」
左から、ウィルバー・パン、ジェイ・チョウ、南拳媽媽のLaraと宇豪
■■■ジェイ・チョウ関連情報■■■
【ジェイ・チョウ日本武道館公演詳細】
■コンサート名:「周杰倫世界巡迴2008日本演唱會 Jay Chou World Tour 2008 in Japan」
■日時:2008年2月16日(土) 開場16:00 / 開演17:00
■会場:日本武道館
■料金:全席指定 ¥8,500
韓国最新商品・チケット情報
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。
国内盤間もなく発売!
僕はとっても忙しい/我很忙〜JAY CHOU ON THE RUN
Jay Chou
価格(税込) :
¥3,520
会員価格(税込) :
¥3,238
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販売終了
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武道館コンサートの前におさらいを!
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Secret/不能説的・秘密
ユーザー評価 : 5点 (3件のレビュー)
価格(税込) : ¥3,300
会員価格(税込) : ¥3,036
まとめ買い価格(税込) : ¥2,805発売日:2007年11月28日
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販売終了
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「Still Fantasy/依然范特西」
Jay Chou
ユーザー評価 : 4.5点 (19件のレビュー)
価格(税込) : ¥3,520
会員価格(税込) : ¥3,238発売日:2006年10月11日
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販売終了
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限定盤
November's Chopin
Jay Chou
ユーザー評価 : 5点 (43件のレビュー)
価格(税込) : ¥3,300
会員価格(税込) : ¥3,036発売日:2006年01月18日
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販売終了
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Initial J: Jay Chou Greatest Hits+theme Songs From 頭文字d The Movie
Jay Chou
ユーザー評価 : 5点 (31件のレビュー)
価格(税込) : ¥2,640
会員価格(税込) : ¥2,429
まとめ買い価格(税込) : ¥2,244発売日:2005年08月31日
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販売終了
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2004年台湾でのコンサートDVD
Incomparable Concert Live
Jay Chou
価格(税込) :
¥5,170
まとめ買い価格(税込) :
¥4,291
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販売終了
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