特集-Producers：冨田恵一

2007年10月1日 (月)

アーティストを支える特色あるプロデューサーにスポットを当てる特集"Producers"。今回は中島美嘉、Misiaなどのヒット曲で手腕を発揮し"冨田ラボ"名義でのアーティスト活動も人気の"冨田恵一"。彼が手がけた関連作品をご紹介します。


	冨田恵一(Keiichi Tomita)

　1962年生まれ。北海道旭川市出身
アーティストとしてデビュー後、1988年頃から作・編曲家としてのキャリアをスタート。その後プロデュース業に進出する。

　2003年には自身のセルフプロジェクトとして"冨田ラボ"を始動。自らの手による楽曲に、シンガーをフィーチャーするという形で同年に松任谷由実、ハナレグミなどを迎えたアルバム『Shipbuilding』を発表。
2006年には同プロジェクト名義のセカンドアルバム『Shiplaunching』をリリースする。この最新アルバムをフィーチャーした豪華アーティスト出演の初ライブ"冨田ラボ CONCERT"も大きな話題となった。

　いかにも音楽家然とした風貌。そして実際手がけた楽曲を聴けばヘヴィーなリスナーも思わず唸ってしまう巧みな意匠がところどころに隠れている冨田ワールド。"J-pop界のマエストロ"などと呼ばれる由縁も聴けば納得。

氏が手がけた楽曲の中でも代表的なシングルヒット楽曲といえばMISIAの『Everything』、そして中島美嘉の『Stars』などでしょう。またキリンジとはデビュー前からのパートナーとして彼等の初期作品では「第三のメンバー」といわれるほどの存在でした。

サウンドプロデュースはもちろん、作編曲も多数手がける氏のサウンドの特徴としては、何よりも流麗なコード(和音)感の活かし方、そして特にこだわっているというドラムサウンドの独特の存在感。

ジャズやプログレッシヴロックといった一見すればポップソングのヒットチャートとは無縁に聴こえる音楽性をも巧みにサウンドに練りこみ、幅広いリスナーを惹きつけるその手腕が、多くのアーティストから支持を受けている大きな理由ようです。

また自らが楽曲の大部分を制作し、楽曲ごとにシンガーや作詞提供者をフィーチャーしたプロジェクト"冨田ラボ"の作品では、これまでにユーミンからハナレグミ、さらにSoulhead、Chemistryまで個性的でヴァラエティ豊かなアーティストをフィーチャーしながらも、随所に"冨田サウンド"を感じさせる作品を披露。その絶妙なプロデューススキルを改めて証明しています。

最近の活動は...

そんな冨田恵一ですが、今後も関連リリース作品が登場！

まず11月7日にリリースされる人気R&BシンガーAIのニューシングル「ONE」をプロデュース！この楽曲は大人気ドラマの続編「医龍 Team Medical Dragon 2」の主題歌！

そしてなんといってもタッグを組む作曲家があのMISIAの「Everything」を手がけた松本俊明！大ヒットタッグということで話題になりそうです。

さらに11月7日には日本人で唯一アメリカのアトランティックレーベルに所属しているシンガーソングライター森大輔の「雨雲」で冨田ラボ名義でコラボレーション。この楽曲では冨田恵一お得意のダイナミックなアレンジが聴けるようです！

また10月10日には冨田恵一が大部分のプロデュースを手がけたピアノデュオ"FUTABA"がデビュー。女性2人によるテクニカルなピアノ連弾という新しいタイプのこのアーティスト、話題を呼びそうです。

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