トップ > 音楽CD・DVD > ニュース > ダンス&ソウル > ハウス/クラブミュージック > Richie Hawtinのレーベル、<M_nus>のパーティレポート!

Richie Hawtinのレーベル、<M_nus>のパーティレポート!

2007年5月10日 (木)

WOMB Mobile Project
CLUB PHAZON M_nus Special - Nothing Much -
Supported by: ZIMA, Red Bull, LUFTHANSA, beatport


ゴールデンウィークを間近に控えた4/28に開催された、ミニマルテクノのイノベーター Richie Hawtinのレーベルである<M_nus>のパーティ CLUB PHAZON M_nus Special - Nothing Much -。

この"Nothing Much" 、パーティと時を同じくしてリリースされた<M_nus>のコンピレーションアルバムにもその名がつけられている。"Nothing Much"とは"Much More" を内に秘めた表現で、"最少の事案" でありながら"最大の表現"というRichie Hawtin の考える"ミニマリズム"、いわゆる "バランスの重要性" を意味している。親日家としても知られるRichie Hawtinが、アーティスト、そして西洋人の目から見た日本の文化を<M_nus>のフィルターを通して表現するという新しい試みを展開し、私たち日本人の日常の中で再認識すべく点があるという事をこのCLUB PHAZON M_nus Special - Nothing Much -や、リリースされたコンピレーションで感じ取って欲しいとの願いが込められているそうだ。そんなパーティの模様をお届け。

Richie Hawtin 1



WOMB Mobile Project
CLUB PHAZON M_nus Special - Nothing Much -

2007.04.28.SAT
@ Laforet Museum Roppongi

21:00-22:45 Troy Pierce [DJ] 
22:45-23:45 Heartthrob [LIVE]
23:45-01:00 Magda [DJ]
01:00-02:00 Gaiser [LIVE]
02:00-03:00 Mathew Jonson [LIVE]
03:00-05:00 Richie Hawtin [DJ]

[VISUAL PERFOMANCE]
Ali.M.Demirel (Magnetmus)





比較的早い21時のスタートにもかかわらず、早い段階から多くの人で埋め尽くされ、オーディエンスの<M_nus>クルーへの期待度をひしひしと感じる。トップバッターを務めるのは今回リリースされたコンピレーションのDisc 2でMixを担当しているTroy Pierce。丁寧なMixでフロアを徐々に盛り上げていく。そして次のHeartthrobはライブを披露。

Troy Pierceheartthrob


次にあらわれたのがRichie Hawtinの妹的存在、Magda。彼女のDJは可憐な姿とはうらはらの極太グルーヴをかましてくれたのがかなり印象に残った。そしてGaiserも最高のライブを披露してくれた。

MagdaGaiser & Mathew Jonson


次に登場したのが<M_nus>の中でも1、2の人気を争うアーティストMathew Jonson!トランシー&アシッドな展開で一気にフロアの温度が上昇!メインフロアでのプレイが終了したToroyやMagdaがラウンジスペースでもプレイ。

Mathew JonsonTroy Pierce & Magda







そしてトリを飾るのは<M_nus>の大将、Richie Hawtin!登場と同時にフロアはピークを迎える。うねるような歓声、そして熱気がフロアを包み込み、一体となったオーディエンスの波がRichieのプレイをさらに盛り立てる!

Richie Hawtin 2



帰ってしまうのも惜しいくらいの余韻と興奮が体の中を駆け巡る。ああ、本当に最高だったよ、Richie!ありがとう!

Richie Hawtin 3


Photo by: STRO!ROBO, MASANORI NARUSE, MARK OXLEY



Nothing Much
Various 『Nothing Much』
レーベルのベスト盤であるDisc1は<M_nus>の姿を知ってもらうため、特別に日本のファンに向けてコンパイル。<M_nus>の世界観を反映した深くエクスペリメンタルでありながらもクールで、フロアで愛されている曲がセレクトされている。無駄を排していながらユーモアがある仕上がりの作品ばかりで、現在ミニマルにおいて主流となっているスタイルを先駆けてリリースして来たこのレーベルの重要性も知ることができる。「Orange」以外は初CD化音源という充実の内容。Disc2では、"現在の<M_nus>"をイメージさせるMixCDを Troy Pierceが担当。最新ヒット曲、未発表曲を交え25曲もの曲を使用し、ミックスによって表情を変える、ミニマルミュージックならではの醍醐味を聴かせ、レーベルの全貌を知るための手助けをしてくれている。間もなく訪れる<M_nus>レーベル10周年に向けて本気で動き出した、テクノ/エレクトロニックミュージック最重要レーベルを知るために聴き逃せない作品である。




 

ハウス/クラブミュージック最新商品・チケット情報