HMVインタビュー:DJ 19

2006年8月18日 (金)

『Resident 003: Phuture Funk』HMV独占発売記念、DJ 19 インタビュー


ハウス・ミュージックの日本第一人者として知られ、海外からも高い評価を集めるDJ 19が、記念すべき20作目となるミックスCDを日本ではHMVが独占で発売します。

『Resident』シリーズはアジアのDJに焦点を当てたシリーズで今回は台湾・中国・香港・シンガーポールでも大々的にリリースされます。しかも台湾ではリリースに合わせ、一万人規模のビッグ野外フェスに出演。

『Resident 003: Phuture Funk』はDJ 19の真骨頂スタイルである「Phuture Funk」をキーワードにしたディスク1に加え、「Chill The Phuture」と名づけたディスク2をセットし、ダンス・ファン以外にもポップ/ロック/ラウンジ・ファンにアピールする有名曲が勢揃い。さらにDJ 19の新曲も多数収録しています。

日本初お披露目となる『Resident 003: Phuture Funk』のHMV独占リリースを記念して、DJ 19ご本人にお話を伺いました。

DJ 19
…倖田來未、globe、S.E.N.Sといった著名アーティストのリミックスだけでなく、これまでにThomas Penton、Steve May、C-Jay、Kriece、Autsin Leedsなど世界各国のアーティストとオリジナル作品を制作し、また海外レーベルにオリジナルとリミックスも提供。プロデューサーとしてもJafrosaxなどを手掛けている。ageHa、Velfarreなどで自身のパーティーPARK」を開催するだけでなく、Fuji Rock Festivalや、海外のビッグ・パーティー、例えばBedrockなどにも出演。19Box、Park Limited Muzik、19Box Limitedという3つのレーベルを運営し、クラブ向けトラックを制作する一方で、ダウンテンポの作品にも力を入れ、様々なレコード会社から毎年チルアウト・コンピレーションをリリースしている。Ambrozia名義でもアルバムを発表し、2ndアルバム『Real 4 Life』(KONAMI)も11/8に発売が決定している。 。



Interview with DJ 19

作品の紹介に入る前に、まずDJ 19 (ナインティーン)の名の由来に付いてお伺いしたいと思います。リスナーの方の中には「変わった名前だなぁ」と思う方も多いと思うのですが(笑)。

DJ 19(以下19):これは、僕がこれまでに一番影響を受けたPaul Hardcastleの「19」って曲のタイトルから来ています。’85年の曲なんですけど、その後、808 StateとかElectribe 101 といった機材に由来する数字を取り入れたユニットがいくつか出て来て、DJ名に付けている人もいなかったし、思い切ってそう名乗ることにしました。匿名的なイメージだけでなく、今になって思うのが、数字は世界各国で認識が可能だし、しかも土地土地によって読み方が異なるから面白いなって

日本国内ではHMV独占販売となる今回の『Resident 003: Phuture Funk』は、DJ 19にとって記念すべき20作目のMix CDに当たり、『19Box Into The Battle Round 1』以来、1年振りにリリースされるMix CDという事になりますね。今回はDisc 1「Funk The Phuture」、Disc 2「Chill The Phuture」と、それぞれテーマがハッキリ分かれ、これまでリリースしてきたMix CDとは一味違う内容となっていますが、こういったカタチで作品を制作したのはどうしてですか?

19:今回のCDは、台湾のEMI系のダンス・レーベルであるI/O Musicというところから発売となります。ここ数年、DJとして台湾に何回か行っているウチに、ラウンジやチルアウトのCDがすごく人気あることに気付いたんですね。それこそ、日本では輸入盤も殆ど入ってこないようなものが普通に国内盤としてリリースされているんです。だから、今回は単にDJ Mixの2枚組より、今まで分けてリリースしてきたDJ Mixとチルアウト・コンピレーションをセットにするいい機会だと思ったんですよ。それで、僕のDJスタイルであるPhuture Funkをキーワードに、2枚を制作しました。

それにしても、Mix CD 20作というのは改めて多いですね。自身のMix CDの歴史をザックリと語って頂けますか?

19:そうですね、いつのまにやら(笑)。一番最初は、98年にリリースした『Pure Trance Vol.20-Last Stage』なんですが、その後『Essence』シリーズというのを立ち上げて、Mix CDを定期リリースするという無謀なことをしていました(笑)。当時は、出しても1年に1枚的な感じだったので、どうしても年間ベスト・アルバム的な意味合いを持つ作品になりがちだったんですね。それで現場に即したものを出したいな、と。あとは『Addictive Asia』ってシリーズや、パーティーのCD『Mothership』や『the Ocean』に『ageHaVol.2 -Park Edition-』、レーベル・コンピである『Bedrock』などをリリースしています。

今回の作品のタイトルは『RESIDENT 003-Phuture Funk』ですが、“003”という数字が気になりますね。何か深い意味があるのでしょうか?

19:単純にこの『Resident』ってシリーズの第3弾です。詳しく説明すると、このシリーズはアジアで活躍しているDJをピックアップしていて、他にも今後は香港のDJなどがラインナップされているようです。




*DJ 19/Resident 003: Phuture Funk

Disc 1:FUNK THE PHUTURE
1 Jp Phillippe / Supermunch(Slow Mover Mix)
2 Royksopp / Beautiful Day Without You(Wighnomy & Robag Whruhmes Spekkfakkel Remikks)
3 Goldfrapp / Ride A White Horse(Fk Disco Whores Dub)
4 Clubbervision Presents Tech Amplifier / Phase Lock Loop(Manukan Remix)
5 Jiva Feat. Rula / Timelapse (Moonbeam Present Glockenspiel Mix)
6 Dj 19 & Kriece / Xross Ponit(Virus J Remix)
7 Rhythm Mechanic / Flux(Zimbardo & Zigmund Slezak Remix)
8 C-Jay & Dj 19 / Nether Cutter(Aston Shuffle Dub Mix)
9 Sun & Fyzo / I Am(Virus J Remix)
10 San & Sebastian Moore / High Stakes(Kobbe & Leeds Remix)
11 Bjorn Fogelberg / A Brand New World(Andrew Kelly Remix)
12 Jafrosax / Saxtatic

Disc 2:CHILL THE PHUTURE
1 Alania / Jah Jah Is Coming
2 Erasure / Jaques Cousteau
3 Mystic Diversions / Chilled White Wine
4 Madredeus / Haja O Que Houver (Lux Mix)
5 Sumantri / In A Dream
6 Craig Armstrong / This Love
7 Motercycle / As The Rush Comes(Gabriel & Dresden Chill Out Mix)
8 Valid Evidence / Show Me The Way
9 Mahoroba / Des Moments(Guitar Mix)
10 Chillwaker / Sunday Morning(Future Break Mix)
11 Everything But The Girl / Before Today(Chicane Remix)
12 Ambrozia / Samba Samba Se(Steve May Yurui Mix)
13 Soul Ii Soul / Happiness Dub
14 The Source Feat. Candi Station / You Got The Love (Extended New Voyager Mix)




DJ MixのDisc 1はディープな感あり、アッパーな感あり、随所にトビのあるエレクトロ・サウンドあり、と、間口の広さを持ちながらも、起承転結が織り成された綺麗な流れに纏め上げられていますね。特に意識した事とかはありますか?

19:基本は昔からまったく変わらないんですが、おっしゃる通り、起承転結というかストーリー性が出て、何度聴いても飽きないことを前提としています。僕自身海外でラジオ番組を2つやっているから余計に思うんですが、変な話、お金を出さなくてもMixが手に入る時代になってしまったので、売りものとしてのクオリティを余計に出してやろうと(笑)。

有名無名問わず、まさに選曲重視といったスタイルのDisc 2(チルアウト・サイド)も興味深いですね。こちらの内容についても説明して頂けますか?

19:こちらも仮想的にチルアウトのDJをやっているときの雰囲気をそのままパッケージしてます。国もジャンルも時代も幅広い感じの音源を集めています。個人的にErasureの「Jaques Cousteau」が今年のベスト・トラックなので収録できて感激です。

Disc 2の内容をそのまま反映させているとも言える、パーティー“R”(www.19boxrec.com/r)を現在行っていますね。このパーティーの雰囲気はいかがですか?

19:今までなかった雰囲気が形作れて、非常に楽しいです。というのも、これまでラウンジというとジャズ・テイストが多く、チルアウトにフォーカスしたレギュラー・パーティーってなかったので、DJ達自身も楽しんでやっています。ちなみに、一緒にDJをやっているYu-Ta君と組んだvalid Evidenceの「Show Me The Way」がこのCDで初お目見えしています。ただ、このジャンルに限れば、DJは主役ではないので、来て頂いたお客さんに楽しんで頂けるよう、ウェルカム・ドリンクのサーヴィスや、マジック・ショーにハンドマッサージなど、毎回異なった催しも行っています。

クラブ・ミュージックのレコードを買っている方の中には御存知の方も多いと思うのですが、レーベル主宰者としても世界的な活動を行っていますね。現在は、19box(ジュークボックス)、Park Lmited Muzik、19box Limitedという3つのレーベルを稼働させながら作品をリリースしていますが、それぞれのレーベルの特徴/違いは何でしょうか?

19:19boxはクオリティ・ハウスをリリースするメイン・レーベルで、Park Lmited Muzikはもう少しテクノ寄りでDJライクな作品をリリースしています。19box Limitedは、19boxのエクスクルーシヴな限定盤を出すときに使っています

海外での作品に対する評価も毎回高いですよね。好評を得ている事に対しての率直な感想を聞かせて頂けますか?

19:素直に嬉しいです。毎日世界中からデモが送られてきたり、コンタクトがあるなんてレーベルを立ち上げた当初は考えもしませんでした。しかも、他のレーベルみたいに毎週のようにリリースしているわけではないのに、逆になんでこんなに来るんだろうって不思議に思います(笑)。実は、ウチのウェブサイト(www.19boxrec.com)の半数以上の人が日本以外からのアクセスなんです。

DJとして海外のイヴェントにも頻繁に出演していますが、海外と日本でのイヴェントに違いを感じる部分とかはありますか?

19:国によって欲している音が微妙に違ってたりすることはありますが、基本はそんなに変わらないと思います。日本人以上にハシャぐ率は高いかもしれませんが(笑)。

レーベル運営、イヴェント・オーガナイズ、DJ、楽曲制作、プロデュース、海外のラジオへのMix提供等々、多忙ですよね。普段の生活の仕方はどんな感じなのでしょうか?

19:うーん、無茶苦茶ですよ。なんでこんなんにいろんなことやってるんだろうって。なので結局、朝方みのさん見てから寝ています(笑)。

作品とはまったく関係ありませんが、差し支えなければプライベートでハマっている事などを、教えて頂きたいと思います。

19:ずっと漫画というか劇画と、ノンフィクション系の本ばかり読んでいます。あとは、料理ですかね。ホントは卓球部を作って、スタッフでたまにやろうと言ってるんですが、実現していません(笑)。

今後のスケジュールについて、お聞かせ下さい。

19: 11月8日にAmbrozia名義での2ndアルバム『real 4 life』(KONAMI)が出ます。あと、Jafrosaxというプロジェクト用に、僕とNoel Sangerのプロデュースで「Blow Ur Mind」という曲を提供しました。また、年明けには、インドネシアとシンガポールでそれぞれ19boxのCDが出ます。Disc 1は僕が手掛け、Disc 2は、それぞれの国のDJがMixしています。他にもたくさんありますが、詳しくはwww.19boxrec.comをご覧下さい

最後にリスナーの方々にメッセージをお願いします。

19:聴く人からすれば対極に位置する2枚を纏めてみました。でも、聴くことによって、それがどこかで一致してくるハズです。そうしたら、ジャンルに限定せず、もっと幅広く音楽を聴いてミュージック・ライフを楽しんで下さい。

ありがとうございました。今後の活躍にも大いに期待しています。

19:こちらこそ、有り難うございました。


協力:Sound Syndicate Inc./IO Music




*DJ 19関連作


左から:『Addictive Asia Gate 3』(05)、『Addictive Asia Gate 2』(04)、『Addictive Asia』(04)、『Aosis Resort』(04)、『Ageha Vol.02 Mixed By Dj 19 - Park Edition 』(03)


左から『Essence Phase Three - Fusion Of Beauty & Dirty 』(04)、『Essence Phase 2 Twisted & Sexy Grooves』(04)、『Dj 19 Plays Jmo Perspective Service』(00)、『Chill Out Essence』(00)、『Trance Essence Edge 3』(00)


左から:『Trance Essence Edge 2』(00)、『Warp Essence Edge #3』(99)、『Trance Essence』(99)、『Warp Essence Edge #2』(99)、『Warp Essence Edge #1』(99)


左から:Trancentral Station『Tears 』(01)、『Dj 19 Presents Ambrozia / Velvet & Velvet Mode Collection 』(05)、Jafrosax『New Standard Of The Future』(06)、Jafrosax『Jafrosax: 2nd Remix』(06)、Jafrosax『Jafrosax: 2』(05)



左から:Jafrosax『Jafrosax Remix』(04)、Jafrosax『Jafrosax 』(06)





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