旅団-Interview-

2006年7月19日 (水)

旅団


---LIVEHOUSEやアンダーグラウンドシーンでは注目されている旅団ですが、まだ旅団をご存じない方もいると思います。簡単に自己紹介お願いします。

毛利(ジャンベ):初めまして。旅団と申します。東京都内を中心にライブハウス、クラブ、野外などでツインドラムやジャンベ、コンガ、ディジュリドゥからバイオリン、サックス、ガットギターまで、大体10人前後でライブしています。ジャムセッションと定まった曲との波打ち際で、全天候型となるべく精進しています。

---旅団は現在13人(HP発表)という大所帯になりますが。結成当時から現在の人数に至るまでの経緯を教えていただけますか?

毛利:基になったのは僕と宮城(ドラム)と荒野(ドラム)で数回入ったスタジオセッションです。そこに、僕が旅団以前にやっていたバンドでのライブ活動を通して知り合った連中に声をかけて初期旅団ができました。当初はツインドラムと太鼓など民族楽器中心のベースレスなチルアウトサウンドで、確かその頃は参加者も6〜7人程度だったんですが、いかんせんテンションの抑制が利かない者ばかりでどんどんアッパーな方へシフトしていき、その過程で参加者も増殖していきました。時にはライブのリハから本番の間で増えたこともありましたね。

---今回のアルバムはLIVEセッションの模様を収録した作品となりますが、今回スタジオレコーディングではなく、LIVE録音にこだわった理由を教えてください。

向山(バイオリン):スタジオでもライヴでも、良いところはどちらもあるのですが「今回はライヴ録音だな」と思ったので。
宮城:自主で発売している前作『822』という音源同様、旅団はライブかなと。お客さんがいることでの雰囲気や興奮、発狂を音にしたかったんです。

---今回の作品でROVOやVINCENT ATOMICSの勝井氏、岡部氏が参加されてますが、それに至った流れを教えてください。出会ったきっかけは何ですか?

宮城:ROVOのSAIが出た直後に毛利に薦められて聞いた瞬間に大好きになり、その中で、パーカッシブな岡部さんに興味がわきました。そしたら近所のjazz & soul barに岡部さんが出演していることがわかり、出演の度に通って、お話をさせてもらえるようになり、その内どうにかして共演したいと思い始め、思い切ってお願いしたところ快く受けてくれました。それが05年にやった最初の『Iyaoi Rhythm』です。
向山旅団と勝井さんとの出会いは、去年、sgt.主催の『生命』ってイベントで共演した時になります。その時はもちろんセッションではなく、勝井さんはソロで出演されていました。その時の出演順が、大人数でゴチャゴチャした旅団の次に勝井さんソロで、多勢に物を言わせて挑んだ感じのファーストインパクトでした。バイオリン一本で全員滅多切りにされた素敵なイベントでしたね。
毛利:この2つの出会いがあって、また今年も『Iyaoi Rhythm』をやりたいという話の中で、今度はお二方と…などと夢みたいな妄想話をしていて、思い切って話させていただいたところ快く了承していただいた次第です。

---勝井氏と岡部氏とのセッションはどうでしたか?

大野(ジャンベ):とにかく学びの多い場所でした。「あー、そうやんのか!」っていう発見の場でした。百聞は一見に如かずって言いますけど、「百見は共演に如かず」ですね。
向山:僕はどちらを見て、聴いたら良いのか迷って、結局勝井さんばかり見てしまいました。映像にも残ってしまっているのですが、かなり見てます。見ながら弾いてます。照れるくらい。そのくらい、当事者も目が離せないほどの経験でした。
宮城:まさに夢心地だったね。
中島(ベース):ある意味荒行でした(笑)。
野崎(ギター):何れにしろ今後の長い音楽人生において大きな糧となること間違いありませんね。

---旅団が表現したい音、コンセプトはなんですか?

毛利:僕らのような若造が表現したいというと大変おこがましいのですが、結局音楽を始めとする色んな表現方法から何が出てくるのかと言えば『人間』以外は出てこないと思ってます。勿論これは個人的な意見で、きっとそれぞれがそれぞれでやりたいこと、表現したいことがあると思います。強いて言えばそれを可能な限り自由にやってもらうのがコンセプト…かな。「バンド」って括りだと全体のアイデンティティが強く出ちゃうので、その時のその場でしか出ないものを大事にしています。ただそういうこととは関係なく、聞いてくださる方が自由に、なにがしかでも感じてくださればそれが一番嬉しいです。

---旅団の皆さんがLIVEで心がけていることはありますか?

大野:「頑張りすぎないように、頑張る」。ボアのYoshimiさんの名言です。
神林(サックス):人間が抱える孤独に立ち向かうこと。
野崎:お客さんが音の旅に出る事が出来るように心がけてます。
宮城:何より楽しむ。
中島:生々しさ。精力的に走り続ける事。
向山:っていうより大人数なので、リハーサルで迷惑がかからない様に配慮しています。あと、誰か元気がない子が居る時は、声をかけるようにしています。

---今回の作品の一番の聴きどころはどこですか?

宮城:普段のライブでは見られないM1、M2 の同じ楽器同士のセッション。そこにM3で入ってくる岡部さんのパーカッションフィル。
野崎:africa。
向山:僕の気に入ってる部分は、ガンガン攻めて来るパーカッションセッションにメロディ楽器がこれでもか!ってくらい重なっていくところ。そして、唸るような勝井さんと岡部さんのプレイに、本当に唸ってる観客と旅団メンバー達。これはライヴRECならではですよね。
大野旅団の演奏が、最初は緊張でガチガチだったのに、だんだん馴染んできたというか、お二人からどんどん吸収しながら、僕らの曲が進化していってる感じがします。

---精力的にセッションイベントを企画したり、野外イベントなどに参加されていますが、今後行いたいイベントや、参加したいフェスなどありますか?

大野:フジロック!フジロック!フジロック!フジロック!出たい!出たい!出たい!
宮城:フジロック、ライジングサン、マンドラ、AIR JAM…
中島:野外イベントで全国行脚…
向山:っていうより今一番念頭にあるのはTERRA INCOGNITA 2006の成功ですね!主催は大変です。その上で、参加が出来るのであればどんなフェスティバルでも出たいと思ってます。

---旅団の音を聴いて、その音楽性の幅から個人的にはいろいろな音楽シーン、様々なアーティストと絡めると思うのですが、旅団の皆さんが今後セッションしたいアーティストはいますか?

大野:もう希望言うだけでいいならUA様と。あと舞踏---ダンス方面の方とセッションしてみたいです。僕らの音でどういう舞踏が成り立つのか、興味があります。勅使河原三郎さんとか、トチアキタイヨウさんとか。
宮城:HARVEY MASON、沼澤 尚、ASA-CHANG、DAVE GRUSIN…
中島:Fat Mike。あ、俺が出らんねえか。まいっか(笑)。
向山:まあ数え切れないほど居りますが、言うのは自由ですよね。UA。

ありがとうございました。

一同:ありがとうございました。

旅団
旅団/Iyaoi Rhythm

8月2日発売