Stevie Wonder新たなマスターピース誕生

2005年5月13日 (金)

待ちに待ったスティーヴィーのニューアルバム！

この日をどれほど待ち望んだことでしょう！遂に遂に、音楽史上最高・最強のアーティストStevie Wonderが今世紀初となるニューアルバム「Time To Love」を完成しました！めでたい！！！

スティーヴィー新作をこれまで何度となくご紹介しては、延期の憂き目にあってきました。そこでワタクシ調べてみました。一番最初にこのダンス＆ソウルのページでご紹介したのは2003年初頭のこと。そこから流れに流れ、発売決定か？！と何度かお知らせしながらも発売延期・未定に...。あの日から2年あまり！当初は「8年ぶりの新作！」としていたのが、遂にとうとう「10年ぶりのオリジナル・アルバム」と表記しなければならなくなりました！

延期の理由...

しかし、この新作リリース延期には実は理由があったのです。
当初、ニューアルバムのリリースは2004年夏のリリースを予定しておりましたが、彼の親友であり、同じ障害を持つアーティストRay Charlesが他界、さらに追い討ちをかけるように元妻だったSyreetaまで癌で亡くなり、スティーヴィーはすっかりアルバム・リリースのモチベーションが下がってしまい、一旦新作の発売を白紙に戻してしまいました。

スティーヴィー新作リリース決定！

ところが転機が訪れます。2004年、レーベルのヘッドであったケダー・マッセンバーグ(Erykah BaduやD'Angeloを発掘・プロデュースで有名）が退任、エレクトラ･レコーズの黒人女性CEO、シルヴィア･ローンが新たに就任、元々彼女と繋がりの深いスティーヴィーは、2005年年明け早々LAで会談し、全米リリースを2005年5月3日と設定したのです！！！

さらなる延期

しかし、しかしなのです！ワタクシも一体何度謝ればいいのでしょう！5月3日リリースであったはずの本作、またまた延期となってしまいました。詳細は不明ですが、オフィシャルでは6月中旬から下旬とのこと...（hmv.co.jpでは正式な発売日が決定するまでに6月22日（輸入21日)に設定しなおします）。日本盤も輸入も同時期にリリースされる予定です。母の日のプレゼントや誕生日プレゼントにしようと楽しみにしていた方、結構いらっしゃるのではないでしょうか。本当に重ね重ね申し訳ありませんッ！もうお願いだからこれを最後の延期にして欲しいものですね...。

完全復活！

Michael McDonaldやRod Stewartなど数々のアーティストへのアルバム客演参加や、MTVミュージック･アワード、Ray Charlesのトリビュート･コンサートなどでパフォーマンス、ビルボード･センチュリー･アワード受賞、はたまたEminemシングル･ビデオの批判、最近ではあのグラミー賞でスマトラ島沖津波の被災者救済の為に特別企画ステージのため出演。スティーヴィーをはじめ、Bono、Alicia Keys、Brian WilsonらとBeatlesの"Across The Universe"を演奏し大きな話題を振りまくなど、新作へ向けこれ以上ないほど精力的に活躍中！

新作発売に向け

そしてオフィシャル･サイトで遂にリードシングル"So What The Fuss"の試聴開始（http://www.stevie-wonder.com/）！一体どんな曲を最初にぶつけてくるかと思ったら、意外や意外、カッチョイイブリブリ・ファンク・チューン！しかもあのPrinceがギターで（冒頭で殿下らしき声も）、En Vogueがバックコーラスで参加デス！既に全米のアーバン局やアダルト・アーバン局を中心にヘヴィ・オンエア中。

全米ではTime To Love～Peace Train～と名づけられた列車を西はオレゴンから東はニューヨークまで約1ヶ月に渡って走らせるキャンペーンを、さらにリリース後にはNYのセントラル･パークで巨大イヴェントを予定（観たい！）など、壮大な年間プランが予定されているそうな！

21世紀初の音楽史に残るマスターピース！プロデューサー及びゲスト陣に誰が参加するか今から楽しみです！

■　輸入盤「Time To Love」はこちら
■　新作からのリード･シングル「From The Bottom Of My Heart」はこちら

●スティーヴィーおさらいコーナー：60年代 | 70年代 | 80年代 | 90年代以降

●国内盤旧譜再発＆ベスト新編集盤

Stevie Wonderプロフィール

国や性別、人種を超え、世界中の人々から愛される音楽を作り続けてきた生きる伝説スティーヴィー･ワンダー。　1950年5月13日、ミシガン州サギノウで生まれ。生まれてすぐ保育器内の過量酸素が原因で失明。 1961年、モータウン社長ベリー・ゴーディの前で初めて歌と演奏を披露。ゴーディはその場でスティーヴィと契約。デビューは12歳のときで、4枚目のシングル「フィンガーティップス」が全米チャートを制覇。

70年、20歳になったスティーヴィーはアルバムをセルフ・プロデュースする権利を獲得。70年の『涙をとどけて』以降、多重録音などサウンド的な冒険を大々的に繰り広げるようになっていった。71年の『青春の軌跡』でさえ、ヴォーカル以外はたったひとりで、しかもわずか4週間で完成。

　そうした数々の実験は、続く『心の詩』(72年)で実を結びはじめ、さらによく3部作とたとえられる『トーキング・ブック』、『インナーヴィジョンズ』、『ファースト・フィナーレ』でひとつの頂点を迎える。

大作となった76年の『キー・オブ・ライフ』では、3部作を引き継ぎながらよりポップな展開をみせ、全米アルバム・チャートで初登場1位を記録。その後も通算14週にわたって首位の座を守る。

しかし80年代、MTV時代になると、スティーヴィーは極めてイマジネイティヴな、美しいラヴ・バラードに真価を発揮するようになった。アパルトヘイト反対やチャリティ活動にさらに精力的に取り組むようにもなる。

89年にはロックの殿堂入り。91年にはスパイク・リー映画のサウンドトラック盤『ジャングル・フィーヴァー』を発表。99年には日本の缶コーヒー「FIRE」のCMに出演するなど日本でも知名度は抜群。03年から04年にかけては来日公演も果たしている。

■　R&B/Soul名盤100選