アナログレコード取り扱いガイド

2024年01月26日 (金) 00:00 - HMV&BOOKS online -

お客さまからいただく、アナログレコードについてのよくあるご質問をまとめました。
《転載》株式会社ナガオカトレーディング
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https://www.nagaoka.co.jp/support/faq.html



音楽にプチプチとノイズが入る
レコード盤の清掃を行って下さい。
レコード盤に埃やチリが付着していたり、静電気を帯びているとノイズの原因となります。
レコードクリーニングスプレーをレコード盤に吹き付け、アルジャントで表面を磨いて清掃を行ってください。

使用製品
クリアトーン(SP-558)
スタットバン(SP-562)
クリーンアップ(SP-601)
アルジャント(CL120)
※埃や油汚れの付着が多い場合、ラベルプロテクター等を使用した洗浄を行ってください。

針先の清掃を行ってください。
針先に汚れが付着しているとノイズが発生する他、レコード盤を痛める原因にもなります。
ハイクリーンを使用して針先の清掃を行ってください。

使用製品
ハイクリーン(AM-801/2)

頻繁に針飛びが発生する
レコード盤の清掃を行って下さい。
レコード盤に埃やチリが付着していると針飛びの原因となります。
レコードクリーニングスプレーをレコード盤に吹き付け、アルジャントで表面を磨いて清掃を行ってください。
※埃や油汚れの付着が多い場合、ラベルプロテクター等を使用した洗浄を行ってください。

使用製品
クリアトーン(SP-558)
スタットバン(SP-562)
クリーンアップ(SP-601)
アルジャント(CL120)
針先の清掃を行ってください。
針先に汚れが付着していると針飛びの原因となる他、レコード盤を痛める原因にもなります。
ハイクリーンを使用して針先の清掃を行ってください。

使用製品
ハイクリーン(AM-801/2)

針先が消耗している可能性があります。
長期間の使用により針先が消耗し削れていると針飛びの原因となる他、レコード盤を痛める原因にもなります。
ダイヤモンド針の場合は約200時間を目安に定期的な針交換を行ってください。
※交換針は、お使いのカートリッジやプレイヤーにより異なります。

アンチスケーティングの調整は適切でしょうか。
アンチスケーティングとは、トーンアームをレコード盤の外周に向かって引っ張る機能です。
こちらの調整が誤っていると針飛びなどの原因となります。
調整方法につきましてはプレーヤーの説明書をご確認ください。
※ポータブルプレーヤー等の簡易型プレーヤーでは、アンチスケーティングの調整はできません。

レコード盤の清掃方法を教えてほしい
清掃方法は複数ございますが、定番の2種類をご案内いたします。

・日頃の清掃(聴く前、片付ける前)
@クリアトーンやスタットバンなどのクリーニングスプレーをレコード盤に吹き付ける。
Aアルジャントで音溝に沿うように汚れを拭き取る。
Bアルジャントに付着した汚れをケース先端のブラシで落とす。
+α 収納前の清掃には防カビ成分を配合しているCREAN UP(型番:SP-601)がお勧めです。

使用製品
クリアトーン(SP-558)
スタットバン(SP-562)
クリーンアップ(SP-601)
アルジャント(CL120)

・汚れが多いレコード盤、中古盤購入直後のレコード盤等の清掃
@ラベルプロテクターでレーベルを保護し、中性洗剤で水洗いする。
A中性洗剤をしっかりと洗い流した後、レコード盤用クリーニングクロスで水分を拭き取ってからプロテクターを外す。
Bクリアトーンウォーターを使い、アルジャントWETで水道水に含まれる不純物を落とす。
Cクリーニングクロスでクリアトーンウォーターを拭き取る。
D45回転でレコード盤を空再生し、レコード針で音溝の汚れを掻き出す。
E上の作業で使用した針先についた汚れをハイクリーンで清掃する。

使用製品
ラベルプロテクター(CLP02)
ハイクリーン(AM-801/2)
クリアトーンウォーターセット(CTW-SET1)
クリアトーンウォーター (SPW01)アルジャントウェット (WCL111)レコード盤用クリーニングクロス (CLV30)がセットになっております。



レコードクリーニングスプレーのそれぞれの違いを教えてほしい
クリアトーン (SP-558)
クリーニング効果と静電気抑制効果を兼ね備えたレコードクリーニングスプレーの定番製品です。
クリアトーン(SP-558)

スタットバン (SP-562)
クリアトーンと同様にクリーニング効果と静電気抑制効果を兼ね備えております。
帯電防止効果がクリアトーンと比較して強くなっておりますので、スタットバンを吹き付けた後の2〜3回の清掃はアルジャントでの乾拭き清掃のみで大丈夫です。
スタットバン(SP-562)

クリーンアップ (SP-601)
クリーニング効果、帯電防止効果に加え、防カビ成分を配合しております。
収納前の清掃での使用に最適です。
クリーンアップ(SP-601)

※いずれのスプレーでも吹き付けた後はアルジャントでの拭き掃除を行ってください。
アルジャント(CL120)

レコード盤にカビが生えてしまった。
状態によっては完全に除去することは不可能となりますが、下記の方法で清掃は可能です。
ラベルプロテクター、クリアトーンウォーターセットを使用した水洗いと、45回転で空再生してレコード針で音溝のカビを掻き出す清掃を数回行ってください。
過度な清掃はレコード盤自体を痛める原因となりますのでご注意ください。
しかしながら、少しでもカビが残っていると再発しますので、一度発生すると完全に除去することは困難となります。
クリーンアップ (SP-601)には防カビ成分が含まれていますので、こちらの使用とともに保管場所の湿度管理などを行うなどして、日頃からカビが発生しないような保管方法をしていただきますようお願いいたします。
※クリーンアップ (SP-601)に配合されております成分は防カビ成分となりますので、一度発生したカビを除去する成分ではございません。
また、一度カビが発生したレコード盤を収納していたジャケットカバーや内袋にはカビが発生しています。清掃したレコード盤を再度そのジャケットや内袋に入れると、レコード盤にカビが再度付着しますので絶対に入れないでください。
内袋の交換の際は、「スタットディスクファイル50枚入り (RS-LP2)」を販売しておりますので、こちらをご利用ください。
スタットディスクファイル50枚入り (RS-LP2)

プレーヤーに適合する針の型番が知りたい
お持ちのプレーヤー、カートリッジ、純正針の針番号から特定が可能です。
ナガオカ様フォームよりプレーヤー、カートリッジ、純正針の針番号をお知らせください。弊社で確認を行い、ご案内させていただきます。
https://www.nagaoka.co.jp/support/inquiry.html

ヘッドシェル、カートリッジ、交換針がどの部分のことか分からない
「ヘッドシェル」とは、トーンアームに差し込まれているカートリッジ、針が取り付けられている部品です。
こちらはトーンアームに差し込み、指でロックナットを回して固定するもので、工具なしで脱着が可能です。
こちらが取り外し可能のプレーヤーであれば、ヘッドシェル付きのカートリッジをドライバーによるネジ固定、ペンチでのリード線配線などを行わず簡単に交換可能です。
※一部、ヘッドシェルとトーンアームが一体型となっているプレーヤーもございます。

「カートリッジ」とは、交換針が取り付けられているプラスチック、もしくは金属製のハコ型の部品です。
この中に針、カートリッジの振動で発電、振動を電気信号に変換する機構が内蔵されており、交換針を差し込んで使用します。
大きく分けてMM(ムービング・マグネット)型、MC(ムービング・コイル)型などの種類がございます。
ヘッドシェルにマイナスネジ2本で固定、リード線4本で接続されています。この設置方法はカートリッジが取り外せない一部の製品などを除き共通となっておりますので、音質などでお好みのカートリッジを選び、交換することができます。
※一部、下からネジを差す構造のカートリッジや、ボルトが一体化しているカートリッジなどがあり、構造上固定できないためヘッドシェルの交換が必要となる場合がございますのでご注意ください。

「交換針」とは、針、カンチレバーが取り付けられているプラスチック部品(ノブ)のことです。
針が取り付けられたカンチレバー(銀色の金属製の棒)とダンパーゴムで固定、一体となっている「ノブ」と呼ばれるプラスチックの枠のような部品を「交換針」と呼称しております。
こちらはカートリッジに差し込まれており、工具を必要とせず抜き差しで脱着可能です。針交換の際はこちらを取り外し交換します。
どの部分から外せばよいかわからない場合、新たにご購入いただきました交換針をご覧いただきますと、どこからが外れる部分かお分かりになるかと存じます。

※カンチレバー(銀色の金属製の棒)を引っ張って外して交換するものではございませんのでご注意ください。
※MC(ムービング・コイル)型などの一部カートリッジの場合、カンチレバーとカートリッジがコイルで接続され、一体化しておりますので交換針の脱着はできません。

また、一部のプレイヤーではロネット針と呼ばれる交換針を使用しているプレーヤーやカートリッジもございます。
こちらは、Y字部分をネジで固定し使用するものです。

針先のクリーニングは必要か、どのようにクリーニングすればいいか
ナガオカのハイクリーン (AM-801/2)を使用して清掃を行ってください。
レコード針先にはレコード盤の音溝についていた汚れが付着します。この汚れを放置すると針の寿命を短くするほか、レコード盤を損傷する原因となりますので、定期的に清掃を行ってください。
ハイクリーン (AM-801/2)を使用し、刷毛で針先の汚れをを優しく拭き取り、洗浄液で刷毛についた汚れを落としてください。

ハイクリーン(AM-801/2)

針先がレコード盤に与える圧力はを1㎤に換算すると数トンにもなり、摩擦熱で針先は針先は800度近い高温(ナガオカ社調べ)になります。
これにより針先にホコリやチリが焼き付くのを防ぐため、針先は常に綺麗な状態を維持してください。

レコード針の寿命はどれくらいか
ご使用環境による前後はございますが、目安として以下の通りです。

・ダイヤモンド針:約200時間
・サファイア針:約15時間

レコード針は使用により徐々に削れ、摩耗します。
消耗したレコード針の使用されますと、音飛びやトレース不良が発生する他、レコード盤を損傷する原因となりますので、定期的な針交換を推奨いたします。

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