ベルリン・フィル・ラウンジ 来日記念号(8) ベルリン・フィル・ラウンジへ戻る

2017年12月28日 (木)

ベルリン・フィル＆ローチケHMV提携サイト

デジタル・コンサートホールでは、年末年始特別キャンペーンとして、12ヵ月チケットをお求めの方に、非売品の特別2枚組DVDをもれなくプレゼントいたします。収録曲は、サー・サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルのマーラー「交響曲第１、４、７番」。これらの映像は、過去に一度もパッケージ販売されたことがなく、一般の店舗ではお求めいただけない特別エディションです（先着1,000名様のみ限定）。

【内容】
デジタル・コンサートホール12ヵ月チケット
非売品特典2枚組DVD「ラトル指揮ベルリン・フィル マーラー交響曲第1、4、7番」（ソプラノ：Ch・シェーファー）
収録：2010（第1番）、2011（第4番）、2016年（第7番）

価格：19,500円（日本への送料込み）
キャンペーン実施期間：2018年1月4日まで

2018年1月4日までに、以下のリンクより12ヵ月チケットをお求めください。お値段は、19,500円。チケットは、ご本人が使うことも、クーポン券としてプレゼント用に使用することも可能です。発送は2017年12月6日より行われます（日本への送料は無料）。

詳細とお求めはこちらから


城所孝吉（ベルリン在住・音楽評論）


　今回、「年末年始キャンペーン」として12ヵ月チケット購入者全員にプレゼントされるのは、マーラーの交響曲３曲を収めた２枚組ＤＶＤ。しかもそのすべてが、過去に一度もリリースされたことのないファン垂涎の内容である。収録は、第１番が２０１０年、第４番（独唱：クリスティーネ・シェーファー）が２０１１年、第６番が２０１６年となっている。
　今から振り返ると、２０１０〜１１年は、ラトルとベルリン・フィルのヴィンテージ・イヤーだったと思う。２００２年に首席指揮者に就任した彼は、最初の２年ほどは快調だったが、その後しばらくヒットが出ず、伸び悩んでいた。指揮者とオケの力がようやく拮抗し、新しい次元に突入したのが、２００８年秋のブラームス「交響曲全曲ツィクルス」。そしてさらに関係が成熟し、ひとつの頂点に達したのが、２０１０〜11年と言える。
　ピーター・セラーズ演出の「マタイ受難曲」や、内田光子とのベートーヴェン「ピアノ協奏曲全曲ツィクルス」も、この時期の演奏だが、やはり中核は、マーラー生誕１５０周年没後１００周年の「交響曲全曲ツィクルス」だろう。とりわけ２０１０年秋から翌年２月までの第１〜４番は、いずれも出色の出来、それどころかラトル時代の最大の成果と呼べるものだった。
　すべてを詳述している字数がないので、ここでは第４番に限って内容をふり返ってみよう。通常この作品は、「平明で明朗な調子の裏に、死のアイロニーや無邪気さの残酷が表現されている」とされる。それは確かに、ユーゲントシュティル芸術が共通して持つ特徴だが、フロイト流の深層心理学を念頭に置いた、うがった解釈と言えなくもない。それに対してラトルの読みには、インテリ風の気取りや、思わせぶりな調子は皆無である。後半２楽章は、むしろ限りない安らぎと幸福感に満ちている。
　第３楽章のアダージョの冒頭では、真の安息が導きだされる。こんなに幸せなことはない、というくらいの至福、そして愛の表現である。しかし、第２主題でオーボエが悲し気なメロディを吹くと、我々は、胸が締め付けられるような気持ちになる。人間は本当に幸せな時、次の瞬間にそれが逃げ去ってしまうのではないかと不安になって、無性に切なくなるものだ。愛や喜びとは、本質的に儚いからである。ラトルが表現しているのは、その刹那。幸福の瞬間を生きることのやるせなさと、それをとどめておきたい人間の願望が、浮き彫りにされている。しかし幸福は消えることなく、天使が登場して不安を拭い去り、全曲は完全な無垢のなかで終息する。シェーファーの独唱が、奇跡のような幸福の成就を、見事に音にしている。
　筆者はこのコンサートを聴いた時、ラトルという指揮者に対する考え方が変わった。何と洞察力に満ちた、瞠目すべき解釈であろうか。今聴き直してみても、その思いはまったく変わらない。この演奏は、「交響曲第４番」の上演史においても、突出した強度と深みを持つものと断言できる。そしてそれが、今ソフトとして陽の目を見たことを、心から感謝せずにはいられない。



「ベルリン・フィルは、現地では現代音楽を頻繁に演奏しています。自主レーベルのレパートリーも、そうした“ベルリンでの現実”を反映しているべきだと思うのです」


 日本のファンには、ベルリン・フィルがあえてアメリカの現代作曲家を録音したことは、意外に思われます。アダムズは、2016/17年シーズンに、ベルリン・フィルの「アーティスト・イン・レジデンス」に作曲家として初めて迎えられました。ここでは、ベルリン・フィルの団員（メディア代表）ふたりが、録音に踏み切った理由を、日本のファンのために特別に説明しています。


 とは言うものの、「ジョン・アダムズ自体のイメージが湧かない」という音楽ファンも多いはず。そこでエディションから特に魅力あるタイトルを、ハイレゾ音源で無料紹介！株式会社インターネットイニシアティブ（ＩＩＪ）のハイレゾ配信ポータル「ＰｒｉｍｅＳｅａｔ」を利用すると、ベルリン・フィルの演奏が、ＣＤの数倍の解像度の超高音質（PCM 192KHz / 24bit）でお楽しみいただけます。今号から12月末まで約１週間ごとに新しい音源がアップ。毎週チェックすると、アダムズ・ワールドが俯瞰できます。ぜひトライしてください！
※ご利用には、パソコンが必要です。特別な装備は不要ですが、DACを使用すると、さらに高音質でお楽しみいただけます。

第７回無料ハイレゾ・ストリーム（12月21日）
ジョン・アダムズ
《シティ・ノワール》より
第２楽章〈この曲は君のために〉 ［8:32]
グスターボ・ボゥダメル（指揮）
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
試聴する

第８回無料ハイレゾ・ストリーム（12月28日）
ジョン・アダムズ
《ハルモニーレーレ（和声学）》より
第１部 ［18:50]
ジョン・アダムズ（指揮）
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
試聴する


利用方法詳細はこちらから



 ベルリン・フィル・レコーディングスでは、今秋発売される下記の3タイトルをご購入のお客様に、抽選で豪華賞品があたるキャンペーンを実施いたします。

�@シューベルト：交響曲全集/ アーノンクール＆ベルリン・フィル（9月20日発売）
�Aシベリウス：交響曲全集/ ラトル＆ベルリン・フィル（11月23日発売）
�Bジョン・アダムズ・エディション（11月23日発売）

【応募先】
〒112-0005 東京都文京区水道2-9-2 音羽YF ビル3F
（株）キングインターナショナル ベルリン・フィル2017 特典係

【応募期間】
2017年12月末日

【キャンペーン概要】
この秋冬に発売されるベルリン・フィルの新譜3タイトルすべてをご購入の方から、抽選で豪華賞品が当たるプレゼント・キャンペーン。
�@�Aに封入されている応募券を、�Bに封入されている応募ハガキに貼付の上、ご応募ください。

【抽選賞品】
ベルリン・フィル最新写真集（2017年）20名様
ベルリン・フィル ロゴ入り特製ボールペン（ドイツ・ラミー社製・クロム加工光沢仕上げ）3名様

* 当選の発表は賞品の発送をもってかえさせていただきます。
* 株式会社キングインターナショナルは、本プレゼントの応募を通じてお客様からご提供いただきました個人情報を、本プレゼントの運営に関すること以外の目的で使用することはありません。