【訃報】ニコライ・ゲッダさん

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2017年2月10日 (金)

ニコライ・ゲッダさん死去

20世紀後半に世界的に活躍し、クレンペラーやカラヤン、クリュイタンスといった巨匠たちからも重用された名テノール、ニコライ・ゲッダさんがさる2月8日亡くなられました。オペラやオペレッタ、歌曲にシンフォニーまで幅広い分野で美声を披露した往年の名テノールでした。心よりご冥福をお祈りいたします。

【プロフィール】
ニコライ・ゲッダは1925年7月11日、ストックホルムに誕生。父のミハイル・ユスティノフはロシア生まれの歌手でドン・コサック合唱団のバス歌手を務めたのち、1928年にはライプツィヒでロシア正教会の合唱指揮者となった人物。そうした父のもと育ったゲッダは、当初はスウェーデン語とロシア語のバイリンガル環境に置かれ、ライプツィヒに移ってからはドイツ語もそこに加わり、ナチの台頭と共にスウェーデンに戻ると、学校で英語とフランス語とラテン語を学び、卒業後は銀行に勤めながらイタリア語を独学で習得、やがて、ビョルリンクやタルヴェラに教えたこともあるエーマンに歌を習い、26歳でオペラ・デビューして成功を収め、さっそくEMIと契約、カラヤンのロ短調ミサ、ドブロウェンの『ボリス・ゴドゥノフ』全曲を皮切りに、数多くのアルバムを制作することになります。(HMV)

　