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ベルリン・フィル・ラウンジ第129号:ダイレクトカット録音とは? ベルリン・フィル・ラウンジへ戻る

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2016年12月30日 (金)

ベルリン・フィル&ローチケHMV提携サイト
 特典DVDをもれなくプレゼント!DCH年末年始キャンペーン


12ヵ月チケットを買うと、ラトル&ベルリン・フィルの非売品2枚組DVDが付いてくる!
 デジタル・コンサートホール(DCH)では、年末年始キャンペーンとして、12ヵ月チケットをお求めの方に、非売品の特別2枚組DVDをもれなくプレゼントいたします。収録曲は、サー・サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルによるフランス音楽選集。ベルリオーズ「幻想交響曲」、ドビュッシー《海》、ラヴェル《ダフニスとクロエ》第2組曲等の演奏が、約3時間20分にわたってお楽しみいただけます。当アルバムは、一般の店舗ではお求めいただけない限定エディションです(先着1,000名様のみ)。
 キャンペーンご利用方法:2016年1月4日までに、DCHウェブサイトで12ヵ月チケット(149ユーロ。2016年12月5日現在約17,500円)をお求めください。チケットは、ご本人が使うことも、クーポン券としてプレゼント用に使用することも可能です。数に限りがありますので、お早めにお求めください。

【デジタル・コンサートホール年末年始キャンペーン内容】
@特典2枚組DVD
DVD1
[1:39:00]
ドビュッシー:《牧神の午後への前奏曲》
ラヴェル:《ダフニスとクロエ》第2組曲
ルーセル:《くもの饗宴》より交響的断章
ドビュッシー:《海》
ブーレーズ:《ノタシオン》
DVD2[1:39:09]
ドビュッシー:《イベリア》
フォーレ:《ペレアスとメリザンド》
ベルリオーズ:幻想交響曲
ボーナス映像:サー・サイモン・ラトルによる解説(英語)

指揮:サー・サイモン・ラトル
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

2009、2011、2013、2014、2015、2016年収録

Aデジタル・コンサートホール12ヵ月チケット
12ヵ月チケットは、デジタル・コンサートホールのライブ中継からアーカイブ、スペシャル映像に至るすべての映像を、12ヵ月間自由にご覧になれるパスです。年間約50回の定期ライブ放送、現時点で400本を超えるアーカイブ映像を、存分にお楽しみいただけます。

※購入に当たってのご注意
年末年始キャンペーンは、2017年1月4日に終了します。プレゼントは、先着1000名様が対象となります(売り切れの際はご容赦ください)。学生等の割引は適用されません。当DVDは、このキャンペーンのみに添付されるもので、一般CDショップでは販売されません。

特典2枚組DVD付き12ヵ月チケットの購入はこちらから

 ダイレクトカット方式によるブラームス交響曲全集がLPでリリース


ラトル&ベルリン・フィルの最新のブラームスは、「究極の生音」
 ベルリン・フィル・レコーディングスが、サー・サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルによる「ブラームス交響曲全集」を発売しました。当盤は、2014年9月にベルリンのフィルハーモニーで行われたライヴ・コンサートを、ダイレクト・カット方式により録音したLPレコードです。ビニール盤のみの発売で、CD化の予定はありません。
 通常CD制作では、マスター作成にあたり、数十本のマイクの音をデジタル化&ミックスする作業、複数のテイクをつなぎ合わせる作業(編集)が行われます。今回のダイレクトカット録音では、そうした工程は一切省かれ、ひと組のステレオ・マイク(ゼンバイザーMKH800Twin)で拾われた音が、直接カッティング・マシーンに送られ、リアルタイムでラッカー盤に刻み込まれます。そのすべてのプロセスが、完全にアナログ。シンプルな方法ながら、正真正銘の「生音」を録った究極のアナログ録音と言えます。
 今日では、ダイレクトカット録音が行われることはほとんどありません。ベルリン・フィルも、最後にこの方式で収録を行ったのは、70年前。その際最大の難関となるのは、ライブ演奏を直接盤に刻み込まなければならない点です。編集ができないため、技術的なミスが生じた場合、失敗がありのままに刻印されてしまいます。特に大編成のオーケストラ作品ではリスクが高く、ライブではほぼ実現不可能と言われていました。今回の録音が実現したのは、まさに世界最高峰のベルリン・フィルだからこそと言えるでしょう(ゲネプロと2回の演奏会から、最も良いテイク=ラッカー盤を楽章ごとに選択)。
 機材にも注目が集まります。収録で使用されたのは、LPレコード制作の金字塔と呼ばれるノイマンのカッティングレースVMS-80。制作を担当したのは、ドイツを代表するトーンマイスター、ライナー・マイヤール氏(ドイツ・グラモフォンの黄金時代の録音技師として有名)が主宰するエミール・ベルリナー・スタジオです。重さ400キロのカッティング・マシーンが500メートル先のフィルハーモニーに運び込まれ、音声スタジオ「第4スタジオ」で収録が行われました。
 さて、肝心の音質は……。ひと言で言えば、ライヴの自然な雰囲気に溢れ、プレゼンスと定位が大変明確なサウンド。ワンポイント録音らしく、弦の対抗配置がヴィヴィッドに再現され、まるでベルリン・フィルハーモニーの特等席でオーケストラを目の前にしているような感覚が得られます。そのナチュラルさ、ピュアさ、またダイナミック・レンジの広さは、驚異的と言えるでしょう。当LPは、ベルリン・フィルのメンバーのただならぬ緊張感、そして録音チームの強い意気込みが刻み込まれた一大企画です。全世界で1833セット(ブラームスの生年と同じ数)の完全限定プレス。日本盤は、そのうちの500セットとなります。

ブラームス:交響曲全集
サイモン・ラトル指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
収録:2014年9月18〜26日(ライヴ)
品番:KKC-1062
価格:¥89,000+税 
6LP 180g重量盤完全限定生産(CDリリースなし)
付属品:布張りケースおよび布張りハードカバー・ブック、手書きシリアルナンバー入り
日本のためにベルリン・フィル・レコーディングスにより特別に作成された日独版布張りハードカバー・ブック
(注:日本盤にはインターナショナル版の英独ハードカバー・ブックと日本語版との両方が封入されています)
録音技師ライナー・マイヤール氏の直筆サイン入り品質保証書
生写真2枚(ラトルとベルリン・フィル、収録に使用されたノイマンのカッティング・マシーンVMS-80)


 ダイレクトカット録音とは?


ホールで今行われている演奏をリアルタイムで原盤に刻み込む驚きの制作方法!
 読者は「ダイレクトカット」という言葉をご存じだろうか。これはアナログ・レコードの録音方法で、マイクで拾った音をそのままカッティング・マシーンにつなぎ、リアルタイムで盤面に刻み込んでゆく方式である。昔の演奏家が蓄音機のラッパの前で録音している写真があるが、それと原理的にはまったく同じ。今回、サイモン・ラトルとベルリン・フィルは、この方式でブラームスの交響曲全曲を録音し、それがベルリン・フィル・レコーディングスにより6枚組のLPとして発売された。
 とはいうものの、もちろんオーケストラの前にラッパ型蓄音機を置いて録音したわけではなく、次のような方式が取られた。まずラトルの後方1メートル、高さ4・5メールの位置に、ひと組のステレオ・マイクが吊られる。その左右2チャンネルの音声が、2本のケーブルでスタジオに送られ、プリアンプで増幅。これがカッティング・マシーンの左右ステレオ針につながれて、ラッカー盤(何も記録されてないツルツルのレコード)に直接刻み込まれるのである。出来上がったラッカー盤から鋳型を取り、最終的にLPがプレスされる。音とは物理的には空気の振動だが、ここではそれがマイクによってとらえられ、電気的な波へと変換される。それがアンプの熱でダイレクトに盤面に刻まれるという、非常にシンプルでストレートな方法である。
 ……などと書くと、読者は狐につままれたような気分かもしれない。これは通常のCD制作のプロセスと比較すると、分かりやすい。今日オーケストラの録音では、普通40本程度のマイクが使われる。その40チャンネルの音声が、まずコンピューターに送られてデジタル信号に変換されるが、最終的に使われる音声は、40チャンネルを左右ステレオにミックスダウンしたものである。いわゆるスタジオ録音、またはパッチ(修正)セッション付きのライヴ録音では、一回こっきりではなく、何度も繰り返し録り直される。演奏は大抵の場合、100パーセント完璧ではないので、たくさんテイクを録り貯めし、後で一番良い素材を継ぎ接ぎして「編集」するのである。CDの演奏は、そうした間違いや合奏のズレを排除して作られた、ある意味で人工的なものと言える。
 これに対しダイレクトカットでは、今この瞬間行われている一回限りの演奏を、デジタル化も編集も介在せず、そのまま盤面に刻み込んでゆく。「究極の生音」と言われるのは、そのためである。ダイレクトカットが面白いのは、今この瞬間行われている一回限りの演奏を、デジタル化も編集も介在せず、そのまま盤面に刻み込んでゆくから。「究極の生音」と言われるのは、そのためである。
 その際スリリングで難しいのは、録り直しがきかないということである。マイクから出てきた音をそのまま盤面に刻むので、もし大きな失敗や合奏のズレが生じたら、ラッカー盤自体をボツにせざるを得ない。いかにベルリン・フィルといえども、常にすべてのアインザッツが揃うわけではないし、雑音の問題もある。ライブで行うことは極めて難しいが、そのチャレンジをあえて受けて立つところが、このオケらしいと言えるだろう。実際には、ゲネプロと2回の演奏会で収録したが、「完璧に弾く」チャンスは、たったの3回だけだった、ということになる。
 しかしそれだけに、音にはライブの緊張感と、「音楽が生成している」という雰囲気が色濃く感じられる。マイクの設定は、1930年代にアラン・ブルームラインが考案した方法だが、左右の分離がきわめて明確で、弦の対抗配置が生々しく実感される。加えてマイク位置からのパースペクティヴ(遠近感)がヴィヴィッドで、近くの楽器から遠くの楽器まで、舞台上の距離を実感できる。つまり、オケを目の前にしたような臨場感が広がっているのである。誰にでも買える値段の商品ではないし、アナログ再生装置を持っていることも前提となるが、一度は試聴体験したくなる、ベルリン・フィル自主制作ならではの特別なひと組と言えるだろう。


 デジタル・コンサートホール演奏会情報

最新のアーカイブ映像:ラトルの《ワルキューレ》第1幕、ティーレマンのブルックナー「第7」
 12月はヨーロッパでは伝統的にコンサート・シーズンですが、ベルリン・フィルでも豪華な演奏会が続きました。まず注目は、クリスティアン・ティーレマン指揮のふたつの演奏会。ブルックナーのミサ曲第3番と交響曲第7番が取り上げられています。とりわけ交響曲第7番は、今シーズンのハイライトと言える出来で、ティーレマンの泣く子も黙る掌握力、オーケストラの集中力に圧倒されます。これまでのティーレマンのブルックナー演奏は、動的なテンポ設定が好悪を分けることがしばしばでしたが、これにはさすがに納得、という透徹ぶりです。
 ラトルが振る今年最後の定期では、何といっても「ワルキューレ」第1幕が目玉となっています。エヴァ・マリア=ウェストブレーク、ジョン・トムリンソン他のソリストも万全。ベルリン・フィルの鮮やかかつ自由さに満ちた弾きぶりに目をむく内容です。
 また、ぜひお楽しみいただきたいのが、バーバラ・ハニガンが独唱を務めるレイトナイト・コンサート。フランスの現代作曲家グリゼーの歌曲集「境界を越えるための4つの歌」が演奏されていますが、脂の乗り切った旬の歌手のパーソナリティが炸裂。「ラトルの実験小屋」としてすでにベルリンでは名物化しているシリーズですが、こんなに尖った演奏会が夜10時から行われているというのは、日本のファンには驚きなのではないでしょうか。


2016年12月3日
アダムズ:《ロラパルーザ》
《ショート・ライド・イン・ア・ファースト・マシーン》
バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番
チャイコフスキー:交響曲第4番
ヴァイオリン:フランク・ペーター・ツィンマーマン
指揮:アラン・ギルバート
リハーサル&ハイライト映像


2016年12月10日
グバイドゥーリナ:ヴァイオリン協奏曲《今この時の中で》
ブルックナー:ミサ曲第3番
ヴァイオリン:ギドン・クレーメル
独唱:アンネ・シュヴァーネヴィルムス、ヴィープケ・レームクール、ミヒャエル・シャーデ、フランツ=ヨゼフ・ゼーリヒ
指揮:クリスティアン・ティーレマン
リハーサル&ハイライト映像


2016年12月10日
第1回レイトナイト・コンサート
グリゼー:《境界を越えるための4つの歌》
ソプラノ:バーバラ・ハニガン
ベルリン・フィル団員
指揮:サイモン・ラトル
リハーサル&ハイライト映像


2016年12月17日
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番
ブルックナー:交響曲第7番
ピアノ:ルドルフ・ブフビンダー
指揮:クリスティアン・ティーレマン
リハーサル&ハイライト映像


2016年12月22日
ワーグナー:ジークフリート牧歌
《ワルキューレ》第1幕
独唱:ウェヴァ=マリア・ウェストブレーク、サイモン・オニール、ジョン・トムリンソン
指揮:サイモン・ラトル
リハーサル&ハイライト映像

 DCHのご利用方法


デジタル・コンサートホール(DCH)について
 「デジタル・コンサートホール」は、ベルリン・フィルの演奏会がインターネットでご覧いただける新時代の配信サービスです(有料)。高画質カメラにより収録されたほぼ全ての定期演奏会(年間約40回)が、ハイビジョン&高音質で中継。生放送に加え、アーカイブ映像も常時再生可能となっています(現在、約320本のコンサートがアップ)。芸術監督サー・サイモン・ラトル、世界的ソリスト・客演指揮者の最新の演奏を、ご家庭でお楽しみください。
 チケットは有効期間によって3種類あり、7日券(9.90ユーロ)、30日券(19.90ユーロ)、12ヵ月券(149ユーロ)から選択可能。また定期視聴契約もご用意しています(月額14,90ユーロ。自動更新・常時解約可能)。この期間、DCH上のすべての映像を、何回でも無制限に観ることができます。サイトは、すべて日本語で記載。登録・支払等の手続きも分かりやすく、安心です。
 デジタル・コンサートホールは、ネット対応型のテレビ、ブルーレイプレイヤー、スマートホン、タブレットでもご覧いただけます。対応機器については、下記HPをご参照ください。

ベルリン・フィル デジタル・コンサートホールについての詳細情報は、日本語ホームページをご覧ください。

ネット対応型テレビ、モバイル機器等での視聴方法
デジタル・コンサートホールは、ネット対応型のテレビ、ブルーレイプレイヤー、スマートホン、タブレットでもご覧いただけます。ご利用方法の詳細は、こちら
DCHの利用方法
DCHでは、まず利用者登録を行い、その後でチケットを購入して映像を視聴します。
@日本語ホームページにアクセス後、メニューの「ご利用者登録&チケット購入」からチケット購入ページに移動。「利用者登録して無料映像を観る」をクリックします。必要事項を記入し、「利用規約に同意します」をチェックして、「利用者登録する」を押してください。直後にメールが送られてきますので、確認用のリンク(メール上に記載)をクリックし、登録を完了します。この時点で、無料映像=ラトル指揮のシューマン&ブラームス「交響曲第1番」がご覧いただけます。
Aページ上部右の「ログイン」から、メールアドレスとパスワードを入力してログインします。メニューの「ご利用者登録&チケット購入」から、購入ページにアクセスします。3種類のチケット、定期視聴契約から希望のものをチェックし、「購入する」をクリック。登録情報画面が表示されますので、必要な情報を入力し、「登録する」をクリック。支払い画面が表示されたら、支払い方法(クレジットカードかPayPal)を選択します。カード番号等を入力し、「次に進む」を押すと、ご注文明細が表示されます。内容が正しければ、「注文を確定する」をクリックして、購入手続きを完了します。
Bチケット購入後、「ライブ中継」および「アーカイブ」から、お好きな映像を選択してご覧ください。有効期間は、最初の映像を再生スタートした時点で始まります。

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交響曲全集 ラトル&ベルリン・フィル(5CD+3BD)

CD 輸入盤

交響曲全集 ラトル&ベルリン・フィル(5CD+3BD)

ベートーヴェン(1770-1827)

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発売日:2016年05月11日
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交響曲全集 ラトル&ベルリン・フィル(5CD+3BD)(日本語解説付)

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交響曲全集 ラトル&ベルリン・フィル(5CD+3BD)(日本語解説付)

ベートーヴェン(1770-1827)

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