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「ベルリン・フィル・ラウンジ」第120号:ベルリン・フィル・レコーディングス2大レーベル・キャンペーンが開幕 ベルリン・フィル・ラウンジへ戻る

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2015年10月11日 (日)

ベルリン・フィル&HMV提携サイト
 ベルリン・フィル・レコーディングス2大レーベル・キャンペーン展開!

その1:秋冬新譜3タイトル連動プレゼント&ベルリン・フィル冊子プレゼント・キャンペーン
 ベルリン・フィル・レコーディングスでは、2015年9月から2016年3月まで、以下のダブル・プレゼント・キャンペーンを実施いたします。

@豪華賞品をプレゼント!秋冬の新譜3タイトル連動キャンペーン
A商品お求めの方にベルリン・フィル「デジタル・コンサートホール」2015/16年シーズン・プログラム冊子をもれなくプレゼント


 前者は、ベルリン・フィル2016年来日公演のチケット、サー・サイモン・ラトルのサイン入り「シューマン交響曲全集」(2CD+1BDヴァージョン)など、豪華な賞品が山盛り。後者は、カラー上質紙約50ページのフォトブックで、写真満載の美麗な仕上がりとなっています。デジタル・コンサートホールにアップされている楽曲の索引としても、有効利用可能です(英語版)。

@秋冬の新譜3タイトル連動プレゼント・キャンペーン
 この秋冬に発売される下記3タイトルすべてをご購入の方から、抽選で合計40名様に豪華賞品が当たるプレゼント・キャンペーンを実施いたします。特賞は、ベルリン・フィル2016年来日公演のチケット(2名様)、ラトルのサインが入った「シューマン交響曲全集」(2CD+1BD。3名様)。大注目の内容です!

【対象商品】
A シューマン:交響曲全集SACD Hybrid
B シベリウス:交響曲全集 2015年11月発売予定
C クラウディオ・アバド・ラスト・コンサート・イン・ベルリン(仮題) 2016年1月発売予定
※対象となるのは、国内仕様盤のみとなります。

【応募期間】
2016年1月中旬〜2016年3月末日

【賞品概要】
2016年ベルリン・フィル来日公演チケット 2名様
ラトルのサイン入り「シューマン交響曲全集2CD+1BD BOX」 3名様
デジタル・コンサートホール 12ヵ月無料利用チケット 5名様
DVD「マーラー:交響曲第3番」 ラトル(指揮)、シュトゥッツマン(アルト)、ベルリン・フィル(演奏)[一般では入手困難な非売品。2011年収録] 30名様

【応募要領】
A〜Cの3つの商品に付いているキャンペーン・ステッカーを各1枚合計3枚集めて、ハガキでお送りいただきます。詳細は、販売元キングインターナショナルのウェブサイトをご覧ください。

Aベルリン・フィル「デジタル・コンサートホール」2015/16年シーズン・プログラム冊子をもれなくプレゼント
 HMV店舗やHMV Onlineでベルリン・フィル・レコーディングスの対象商品をお求めの方に、デジタル・コンサート・ホールの2015/16年シーズン・プログラム冊子をもれなく差し上げます。
 冊子は上質紙カラー約50ページで、ベルリン・フィル団員の演奏風景がフォトブック風に散りばめられた美麗な構成。今シーズンのベルリン・フィルのプログラムが一覧できるだけなく、デジタル・コンサートホールにアップされている作品の索引としても使用できます。なお対象商品には、同サービスの無料利用券が封入されています。

【対象商品】
・バッハ:マタイ受難曲 (KKC9101)
・バッハ:ヨハネ受難曲 (KKC9098)
・シューベルト・エディション (KKC5445)
・シューマン:交響曲全集 2CD+1BD (KKC9083)
・シューマン:交響曲全集 SACDハイブリッド盤 (KKC5461)
・シューマン:交響曲全集 4LP (KKC1045/48)
・シベリウス:交響曲全集 (2015年11月発売予定)
・クラウディオ・アバド ラスト・コンサート・イン・ベルリン (仮題・2016年1月発売予定)

※配布は、予定数が終わった段階で終了とさせていただきます。お早目にご利用ください。

その2:HMV限定特別企画「HMV秋のベルリン・フィル祭り」
 ベルリン・フィル・レコーディングスでは、9月下旬より「HMV秋のベルリン・フィル祭り」と称して、レーベル特集を展開いたします。上記の「秋冬3タイトル連動プレゼント・キャンペーン」、「ベルリン・フィルプログラム冊子キャンペーン」に加え、下記の特別企画をHMV Onlineおよび店舗でスタート。ベルリン・フィル・レコーディングスのタイトルで、ベルリン・フィルを多角的にお楽しみください。

「HMV秋のベルリン・フィル祭り」
@HMVエソラ池袋で「ベルリン・フィル特別イベント」開催(2015年11月3日16時)
Aラトル指揮「シベリウス交響曲全集」独占先行販売(11月中旬より)

@ベルリン・フィル、メンバー登場!HMVエソラ池袋でのイベント
 2015年11月3日16時より、HMVエソラ池袋のイベント・スペースで、ベルリン・フィル・レコーディングスのスペシャル・イベントを開催いたします。
 ゲストには、ベルリン・フィルのソロ・チェリストで、メディア代表を務めるオラフ・マニンガー氏(写真左)、ベルリン・フィル・レコーディングスの属するオーケストラの子会社「ベルリン・フィル・メディア」の取締役ローベルト・ツィンマーマン氏(写真右)を招待する予定です。
 マニンガー氏は、楽団員であると同時に、音楽マネージャーとして欧州音楽界で知らぬ者ない存在。デジタル・コンサートホールをはじめ、ベルリン・フィルのメディア活動に寄与してきました。この会では、楽団員として、新タイトル「シベリウス交響曲全集」、10月初旬に行われたベートーヴェン交響曲全曲ツィクルスにおけるラトルとのコラボレーションについて語ると同時に、レーベルの背景、今後のヴィジョンなど、「ベルリン・フィルのメディア戦略」について、熱弁を振るっていただきます。
 会場では、ここでしか手に入らないプレゼントもご用意。振るってご参加ください!

【イベント名】
ベルリン・フィル特別イベント
【日時】
2015年11月3日16時開始
【会場】
HMVエソラ池袋

Aラトル指揮「シベリウス交響曲全集」独占先行販売
 11月下旬、ラトル指揮の最新タイトル「シベリウス交響曲全集」がリリースされます。HMVではこれに先立って、10月より独占的に予約を受け付けます(輸入盤・日本語解説なし)。シベリウス・ツィクルスは、「イギリスは西フィンランド」と語るラトルが、満を期してベルリン・フィルと取り組んだパーソナル・プロジェクト。話題の録音をひと足先にゲットしてください!
商品は、HMV Onlineおよび店舗の双方でお求めいただけます。

【商品について】
 サー・サイモン・ラトルは、「シベリウスは最もエキサイティングで、独創的な作曲家のひとりです」と語っています。事実、その語法は類例がないものであり、7つの交響曲はシベリウスの多様な美のあり方を象徴しています。暖かな管楽器の響き、北国の冒頓さ、リズム、形式上の冒険は、聴き手に様々な発見をもたらしてくれるでしょう。
 生誕150周年に当たる2015年、ラトルとベルリン・フィルは、交響曲全曲をツィクルス上演し、大きな成功を収めました。『ベルリナー・ツァイトゥング』紙は、「ベルリン・フィルとラトルは、彼らがシベリウスの見事な解釈者であることを示した。オーケストラがこの音楽に必要な辛口さ、力強さを備えているからである」と評しています。
 ラトルは少年時代からシベリウスに親しんできました。10歳で第5交響曲を初めて聴いたとき、「雷に打たれたような感動を受けた」と語っています。ベルリン・フィルも、長いシベリウス演奏の歴史を持ち、1902年には作曲家と共演もしています。ただし7曲すべての上演は、2010年のラトルとのコンサートが初めてであり、この機会には、交響曲第3番がベルリン・フィルで初演されました。2015年の再上演は、ここでの成功を受けてのものです。
 今回の交響曲全集は、ベルリン・フィル・レコーディングスならではの豪華なひと組となっています。4CDに全曲が収められているだけでなく、ブルーレイ・ビデオ&オーディオに全曲のコンサート映像とハイレゾ音声が収録。また最大24bit / 192KHzのハイレゾ音源が、ダウンロード可能となっています。さらに特典映像として、ラトルがシベリウスの音楽について語る1時間のインタビューもご覧いただけます(英語)。

シベリウス:交響曲全集 ラトル&ベルリン・フィルハーモニー(4CD+2BD)

CD 輸入盤

シベリウス:交響曲全集 ラトル&ベルリン・フィルハーモニー(4CD+2BD)

セール価格(税込) : ¥12,384

発売日: 2015年11月10日

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シベリウス:交響曲全集 ラトル&ベルリン・フィルハーモニー(4CD+2BD)

CD

シベリウス:交響曲全集 ラトル&ベルリン・フィルハーモニー(4CD+2BD)

通常価格(税込) : ¥14,040

発売日: 2015年11月25日

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ラトル指揮シューマン交響曲全集SACDハイブリッド盤で発売
日本のユーザーの熱望に応えて登場!日本大幅先行発売です
 2016年6月、ベルリン・フィル・レコーディングスの第1弾としてリリースされたラトル指揮「シューマン交響曲全集」が、SACDハイブリッド盤で発売されます。
 オリジナルのセットは、2CDにブルーレイ・ディスク1枚が加えられ、コンサート映像と96KHz・24Bit音声、さらにはダウンロードの192KHz・24Bitハイレゾ音源が楽しめるという内容でしたが、SACDは含まれていませんでした。今回のリリースは、その穴を埋めるもの。ベルリン・フィルのメディア代表オラフ・マニンガー(ソロ・チェロ奏者)は、発売の経緯について次のように語っています。「SACDが強い人気を持つ日本のユーザーの要望に応えました。このタイトルは、すでにLPでもリリースされていますが、これで現在流通しているほぼすべてのフォーマットで演奏が聴けるようになりました。日本はハイレゾに特に関心が高く、我々も市場の動向に注目しています」(国内大幅先行発売)
 演奏は、すでに定評のあるもの。ベルリン・フィルの力強くも透明感に溢れた合奏が、ピリオド的先鋭さとロマンティックな情感を理想的に合一させています。ラトルの強い意向により、交響曲第4番は1841年初稿で演奏されていますが、彼はこの版を、「軽快さ、可憐さ、美しさに満ちている」と呼んでいます。そのイメージは、ジャケットに映し出された繊細で壊れやすい花瓶の美しさと合致するでしょう(19世紀中葉のデザインをもとにベルリン王立磁器製陶所KPMが特別に制作した「創作花瓶シューマン」)。
 なお初回分には、ベルリン・フィルの映像配信サービス「デジタル・コンサートホール」の48時間チケットが添付され、演奏を多角的に楽しむ配慮も施されています。

【演奏曲目】
ローベルト・シューマン
SACD1
交響曲第1番変ロ長調作品38
交響曲第4番ニ短調(1941年版)
SACD2
交響曲第2番ハ長調作品61
交響曲第3番変ホ長調《ライン》作品79

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:サー・サイモン・ラトル


シューマン:交響曲全集 ラトル&ベルリン・フィル(2SACD)

CD 輸入盤

シューマン:交響曲全集 ラトル&ベルリン・フィル(2SACD)

通常価格(税込) : ¥5,616

発売日: 2015年9月19日

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 アーノンクール指揮シューベルト・エディション

気鋭批評家によるレビュー!
 この夏リリースされたニコラウス・アーノンクール指揮ベルリン・フィルの「シューベルト・エディション」は、8CDに交響曲全曲とオペラ《アルフォンゾとエストレッラ》、ミサ曲第5&6番が収録された壮大なセット。『レコード芸術』誌でも、宇野功芳氏、金子健司氏より大絶賛を受けました。
 またHMV Onlineの許光俊氏のコラムでも、「現代におけるシューベルト演奏の極致として第一に挙げられるべき録音だと思う」と高評価を得ています。
 本ページでは、硬派の評論家として信頼の高い舩木篤也氏、R・シュトラウスの研究家であり、オペラに造詣の深い広瀬大介氏にご登場いただき、独自の観点からレビューしていただきました。

交響曲第1〜8番
フモレスケ復権

舩木篤也

 シューベルトの交響曲は《未完成》と《ザ・グレイト》にとどめを刺す――なるほど、ごもっとも。だが、いまや21世紀。初期交響曲にも本気で耳を傾けるべき時ではなかろうか? アーノンクール&ベルリン・フィルの全集を聴いて、いよいよその感を強くした。
 今回つくづく思ったのだが、シューベルトの初期交響曲は、ドイツ語でいう「フモア」の世界、フモレスケそのものだ。真剣ひとすじをフッと冗談に転覆してみせる。あるいは逆に、冗談にも真理があるとみる。フモアとは、生を耐えうるものにする、そのような精神の遠近法のことだが、この音楽には至るところにそれが認められる。「真剣と冗談」を、「悲しみと喜び」等に置き換えてもいい。
 まずは交響曲第6番の終楽章を聴いてみよう。
 この音楽にロッシーニ旋風からの影響をみる者は、たしかに他にもいる。だがこれをイタリア音楽へのあてこすりであると断じる者は、なかなかいない。ましてや、その解釈を音で分からせようとなると、なまなかのことでは成らない。アーノンクールはそれをやってのけるのだ。この脱力したようなフレージングは、その旋律の「取るに足らぬさま」をデモンストレートしてみせているのである。
 しかし、ことは第6だけではない。
 たとえば、ハ短調の交響曲第4番。《悲劇的》なるタイトルまで付いているため、真面目人間はすぐにこれを、シリアス一辺倒で考えようとする。だが、終楽章のような音楽が、そんな説明で片付くだろうか?
 収録当時75歳のアーノンクールが穿った、この早熟の19歳の音楽を聴くがよい。筆者はこれを「泣き笑いのダンス」と呼びたい。音はさすがベルリン・フィル、内声の刻みまできっちりと整っているのだが、こちらの感情は居ても立ってもいられぬほど掻き乱される。それを展開部の縹緲たる空気が、いちど冷却する。そして終結部のハ音連打。アーノンクールのそれは、言うなればちゃぶ台返しだ。 またそのひっくり返し方の、派手なこと!
 アーノンクールは、シューベルトのウィーン気質ということをしきりに主張する。以上のようなフモレスケは、おそらくそんな気質の発露とも切り離せないものなのだろう。各曲第3楽章のトリオで聴ける、あの酔いどれぶりに接すると、たしかに実感もわく。第3交響曲のそこかしこに聴かれる、弦楽器のあられもない「ウンチャ、ウンチャ」などもそうだ。このあたりの成果は、アーノンクール最大のフモレスケに負っていると言うべきか。このような音楽をあえてベルリンでやるというフモレスケに――。そうすることで、ベルリン勢のプライドに見事に火が点いたのだ。
 思えば、偉大な名曲をありがたく拝聴するのが20世紀のクラシック音楽界だった。《未完成》と《ザ・グレイト》にばかり注目が行ったのも、そうした文脈のなかでのことだ。早くもそのような時代から「フモレスケ」を伝達せんと孤軍奮闘していたのが、ほかでもないアーノンクールだった。そんな彼のシューベルトが、初期交響曲において大変聴き応えがするというのは偶然ではない。願わくは、これによってシューベルト・ルネサンスが起こらんことを(ふなき・あつや/音楽評論)。

オペラ《アルフォンゾとエストレッラ》、ミサ曲第5&6番
シューベルト理解を助ける「補助線」

広瀬大介

 フランツ・シューベルトのオペラ作品は、未完・断片を加えれば20作にも迫るが、今に至るまでただのひとつも主要歌劇場のレパートリーには加えられていない。専業としての台本作家がついに育つことがなかったドイツでは、専門家以外に台本を頼まざるを得ず、作曲家がその霊感を縦横に羽ばたかせることができなかった、という事情は汲むべきであろう。だが、虚心坦懐に音楽そのものを聴けば、ほぼ同時期のウェーバー、そしてベートーヴェンの劇音楽作品を真摯に研究したとおぼしき箇所もうかがえる。
 シューベルト作品は、オペラも含め、基本的に古典派の枠組みの中で解釈すべき、と、個人的には思っている(晩年の「天国的な長さ」を誇る作品群とて、ベートーヴェンのように形式の規〔のり〕を超えることは基本的にない)。
 アーノンクールは、ともすれば単調になりがちなその音楽に対し、おもに管楽器の音色、リズム全般にさらなる切れ味を求めることで活力を与えている。これまで音楽としては弱いと言われ続けてきた作品に、いわば「補助線」を与えることによって、折り目正しいシューベルトの音楽が、真摯にドラマとしての説得力を追求した末に生まれたものであることを教えてくれる。
 指揮者がひいたこの「補助線」は、歌手の優れた表現力によっても支えられている。深い思慮によって息子と村人を導き、敵を赦す慈悲深き君主フロイラの落ち着きに満ちた音楽は、まさにクリスティアン・ゲアハーエルのノーブルな声にこそ相応しい。軍人アドルフォの直情径行さを弾むような付点のリズムで描写する(第8番)シューベルトの手腕は、ドラマティックな表現を得意とするハンノ=ミュラー・ブラッハマンの声を得て冴える。ドロテア・レシュマンが歌うと、アドルフォの願いを鋭く拒否する強いエストレッラ(第9番)の歌にも気高さが加わる。同様のアプローチで、すでにヨーロッパ室内管弦楽団と録音も果たしているミサ曲第5番、第6番では、オペラよりもより純粋で力強い神への賛歌に力を与える指揮者の手腕が光る(ひせろ・だいすけ/音楽学)。

シューベルト:交響曲全集ほか アーノンクール&ベルリン・フィル(8CD+BD)

CD 輸入盤

シューベルト:交響曲全集ほか アーノンクール&ベルリン・フィル(8CD+BD)

セール価格(税込) : ¥15,120

発売日: 2015年7月15日

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シューベルト:交響曲全集ほか アーノンクール&ベルリン・フィル(8CD+BD)

CD

シューベルト:交響曲全集ほか アーノンクール&ベルリン・フィル(8CD+BD)

通常価格(税込) : ¥17,280

発売日: 2015年7月18日

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 デジタル・コンサートホール演奏会情報

最新アーカイブ映像:シーズン・オープニング演奏会、ラトルのニールセン《不滅》
 8月28日、ベルリン・フィルの2015/16年シーズンがスタートしました。オープニング演奏会は、ラトル指揮によるブリテンとショスタコーヴィチのプログラム。このふたりは、一見まったく関係がないように思われますが、実際には同時代人であり、個人的に知り合ってさえいます。若きブリテンは、《ムツェンスク群のマクベス夫人》に触発され、後年には、ソ連に作曲家本人を訪ねました。一方ショスタコーヴィチは、交響曲第14番をブリテンに献呈しています。
 「フランク・ブリッジの主題による変奏曲」は、1937年、ボイド・ニール・アンサンブルのザルツブルク音楽祭のデビュー公演のために作曲され、ブリテンの出世作となりました(弦楽オーケストラのための作品)。師フランク・ブリッジへのユーモアあふれるオマージュであり、ロッシーニ、ラヴェル、ストラヴィンスキー、マーラーのパロディが取り込まれています。一方、1936年に完成したショスタコーヴィチの交響曲第4番には、マーラーからの影響が色濃く現れています。当時作曲家は、ソ連当局から形式主義者のレッテルを貼られ、国家の敵と見なされていました。それゆえショスタコーヴィチは一度作品を引っ込め、1961年になってようやく初演しています。ちなみに、ベルリン・フィルが本作を初めて取り上げたのは、1976年、指揮者はゲンナジー・ロジェストヴェンスキーでした。
 ラトルがここでブリテンを取り上げているのは、イギリス音楽を、ベルリンの聴衆に紹介したいという気持ちがあるからでしょう(ドイツの聴衆はイギリス音楽を好まない傾向にあります)。ベルリン・フィルの演奏は、ブリテンが意図したアイロニーやユーモアとはやや距離がありますが、力強い弦のマッシヴな響きが印象的。まるでバルトークのような厳粛な弾きぶりには、独自の魅力が溢れています。またショスタコーヴィチでは、高度な管楽器のソロが連続しますが、エマニュエル・パユ(フルート)、アルブレヒト・マイヤー(オーボエ)、シュテファン・ドール(ホルン)等のスター・ソリストたちが、唖然とする妙技を聴かせています。ソリストが強いベルリン・フィルならではの名人芸と言えるでしょう。
 9月後半では、ベルリン・ムジークフェストのふたつの演奏会が注目です。若手作曲家の雄マティアス・ピンチャーのベルリン・フィル・デビュー、ラトルの振るニールセン(今年生誕150周年)の交響曲第5番《不滅》が、ハイライトとなっています。

2015年8月28日
シーズン・オープニング演奏会
ブリテン:ブリッジの主題による変奏曲
ショスタコーヴィチ:交響曲第4番
ハイライト映像

2015年9月13日
フォーレ:《ペレアスとメリザンド》組曲
ピンチャー:ヴァイオリンと管弦楽のための《Mar’eh》
シェーンベルク:室内交響曲第2番
ドビュッシー:《海》
ヴァイオリン:ルノー・カピュソン
指揮:マティアス・ピンチャー
ハイライト映像

2015年9月19日
ハーマン:《サイコ》
シェーンベルク:《幸福の手》
ニールセン:《パンとシリンクス》
交響曲第4番《不滅》
バリトン:フローリアン・ベッシュ
指揮:サー・サイモン・ラトル
ハイライト映像

2015年9月26日
フランツ・シュミット:歌劇《ノートルダム》抜粋
コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲
サン・サーンス:交響曲第3番《オルガン付き》
ヴァイオリン:ギル・シャハム
指揮:ズービン・メータ
ハイライト映像

2015年10月5日
グバイドゥーリナ:ヴィオラ協奏曲
ブルックナー:交響曲第9番
ヴィオラ:アントワン・タメスティ
指揮:ジョナサン・ノット
ハイライト映像
最新アーカイブ映像のハイライトを見る
これからのライブ中継:ラトル指揮ベートーヴェン交響曲全曲ツィクルス
 10月には、ラトル指揮によるベートーヴェン交響曲全曲ツィクルスが上演されます。ラトルは2008年に一度、ベルリン・フィルで9曲を取り上げていますが、今回は、それ以来2度目のチャレンジ。2018年に首席指揮者のポストを離れることが決まっている彼としては、「勝負の時期」に入っていることは明らかです。
 この演奏会は、10月のベルリンでの上演に続き、11月にパリ、ウィーン、ニューヨーク、来年5月に東京で繰り返されます。ラトル時代のひとつの「結論」になることは、間違いありません。
 ラトルはウィーン・フィルともベートーヴェン交響曲全曲ツィクルスを行っています(2002年)。ライブCDに聴く当時の解釈は、音楽界の潮流を汲んで、古楽的なアクセントを取り入れたもの。
 それから10数年経過した現在の解釈は、先鋭さはやや後退し、ベルリン・フィルの重量級の表現を反映したものとなると予想されます(興味深いことに、近年のベルリン・フィルは、アバド〜ラトル時代前半の透明感よりも、重心の低い響きを聴かせることが多くなっています)。しかしこればかりは、実際の演奏を聴いてみなければ分かりません。DCHでは、現地と同時にその結果をご体験いただけます。
なお10月のツィクルスは、ベルリン・フィル・レコーディングスにより収録され、2016年4月にCDリリースされることが決まっています。これはまさに、ベルリン・フィルの来日公演が行われる直前。大きな話題を呼ぶことは必至です。

2015年10月12日(月)日本時間27時
ベートーヴェン:交響曲第1&3番
指揮:サー・サイモン・ラトル
ハイライト映像

2015年10月13日(火)日本時間27時
ベートーヴェン:レオノーレ第1番序曲
交響曲第2&5番《運命》
指揮:サー・サイモン・ラトル
ハイライト映像

2015年10月14日(水)日本時間27時
ベートーヴェン:交響曲第8&6番《田園》
指揮:サー・サイモン・ラトル
ハイライト映像
2015年10月15日(木)日本時間27時
ベートーヴェン:交響曲第4&7番
指揮:サー・サイモン・ラトル
ハイライト映像

2015年10月16日(金)日本時間27時
ベートーヴェン:交響曲第9番《合唱付き》
ソプラノ:アンネッテ・ダッシュ
アルト:エーファ・フォーゲル、
テノール:クリスティアン・エルスナー
バス:ディミトリー・イヴァシュシェンコ
ベルリン放送合唱団
指揮:サー・サイモン・ラトル
ハイライト映像

これからのライブ中継のハイライト映像を観る
Member’s Favorites ベルリン・フィル団員がおススメするDCHコンサート
第1回:アルブレヒト・マイヤー(ソロ・オーボエ)
ティーレマン指揮ブルックナー:交響曲第4番《ロマンティック》
2012年3月4日

【演奏曲目】
ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調《ロマンティック》

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:クリスティアン・ティーレマン


 ベルリン・フィル・ラウンジでは、今号より、ベルリン・フィル団員自身がおススメするデジタル・コンサートホールの演奏会をご紹介してゆきます。演奏者の立場から、どの演奏会が印象に残ったか、ということは、聴き手にとっても興味深いテーマでしょう。
 初回に登場するのは、ソロ・オーボエ奏者として日本でもお馴染みのアルブレヒト・マイヤー。彼が特に感銘深かったと呼ぶ演奏会は、2012年3月4日のクリスティアン・ティーレマン指揮ブルックナー「交響曲第4番《ロマンティック》」。いわく、「私は客席に座っていたのですが、オーケストラがとても柔らかく、バランスの取れた響きになっていました。こんな響きは、もう何年もなかったと思います」。
 ティーレマンは、1996年にベルリン・フィル・デビュー。以来、定期的に客演し、今シーズンは、2回の演奏会に登場します。そのうち2回目は、マウリツィオ・ポリーニとのショパンの「ピアノ協奏曲第1番」です(!)。
 アルブレヒト・マイヤーは、1965年エアランゲン(ドイツ・フランケン地方)生まれ。ピアノ、リコーダー、声楽のレッスンを受けた後、10歳でオーボエを始めました。ゲアハルト・ショイアー、ゲオルク・メアヴァイン、モーリス・ブルグ、インゴ・ゴリツキに師事し、1990年にバンベルク響のソロ・オーボエ奏者に就任しました。1992年には、ベルリン・フィルの同ポストに移籍し、現在に至ります。
 ソリスト、室内楽奏者として世界的に活躍し、多くのフェスティヴァルに出演。エレーヌ・グリモー、レイフ・オヴェ・アンスネス、ラルス・フォークト、トーマス・クヴァストホフと頻繁に共演し、様々な文化賞を受賞しています。近年は、自身の理想の響きを求めて、アンサンブル・ニュー・シーズンズを設立しました。
 さらに社会貢献にも積極的で、2011年10月より、粘膜、視神経の研究・治療法を援助するアルブレヒト・マイヤー・ファンデーションを運営しています。

ティーレマン指揮ブルックナー「交響曲第4番」のハイライト映像を観る
クリスティアン・ティーレマンのDCH演奏会リストを見る

 DCHのご利用方法

デジタル・コンサートホール(DCH)について
 「デジタル・コンサートホール」は、ベルリン・フィルの演奏会がインターネットでご覧いただける新時代の配信サービスです(有料)。高画質カメラにより収録されたほぼ全ての定期演奏会(年間約40回)が、ハイビジョン&高音質で中継。生放送に加え、アーカイブ映像も常時再生可能となっています(現在、約320本のコンサートがアップ)。芸術監督サー・サイモン・ラトル、世界的ソリスト・客演指揮者の最新の演奏を、ご家庭でお楽しみください。
 チケットは有効期間によって3種類あり、7日券(9.90ユーロ)、30日券(19.90ユーロ)、12ヵ月券(149ユーロ)から選択可能。また定期視聴契約もご用意しています(月額14,90ユーロ。自動更新・常時解約可能)。この期間、DCH上のすべての映像を、何回でも無制限に観ることができます。サイトは、すべて日本語で記載。登録・支払等の手続きも分かりやすく、安心です。
 デジタル・コンサートホールは、ネット対応型のテレビ、ブルーレイプレイヤー、スマートホン、タブレットでもご覧いただけます。対応機器については、下記HPをご参照ください。

ベルリン・フィル デジタル・コンサートホールについての詳細情報は、日本語ホームページをご覧ください。

ネット対応型テレビ、モバイル機器等での視聴方法
デジタル・コンサートホールは、ネット対応型のテレビ、ブルーレイプレイヤー、スマートホン、タブレットでもご覧いただけます。ご利用方法の詳細は、こちら
DCHの利用方法
DCHでは、まず利用者登録を行い、その後でチケットを購入して映像を視聴します。
@日本語ホームページにアクセス後、メニューの「ご利用者登録&チケット購入」からチケット購入ページに移動。「利用者登録して無料映像を観る」をクリックします。必要事項を記入し、「利用規約に同意します」をチェックして、「利用者登録する」を押してください。直後にメールが送られてきますので、確認用のリンク(メール上に記載)をクリックし、登録を完了します。この時点で、無料映像=ラトル指揮のシューマン&ブラームス「交響曲第1番」がご覧いただけます。
Aページ上部右の「ログイン」から、メールアドレスとパスワードを入力してログインします。メニューの「ご利用者登録&チケット購入」から、購入ページにアクセスします。3種類のチケット、定期視聴契約から希望のものをチェックし、「購入する」をクリック。登録情報画面が表示されますので、必要な情報を入力し、「登録する」をクリック。支払い画面が表示されたら、支払い方法(クレジットカードかPayPal)を選択します。カード番号等を入力し、「次に進む」を押すと、ご注文明細が表示されます。内容が正しければ、「注文を確定する」をクリックして、購入手続きを完了します。
Bチケット購入後、「ライブ中継」および「アーカイブ」から、お好きな映像を選択してご覧ください。有効期間は、最初の映像を再生スタートした時点で始まります。

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ベルリン・フィルでは、日本語版公式ツィッター&フェイスブック・アカウントを展開しています。ベルリン・フィルの最新情報を一番早くキャッチできる便利なツールです。ぜひご利用ください。

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