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メアリー・ズィマー インタビュー!

2015年5月2日 (土)

WHITE EMPRESS
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< メアリー・ジィマー(WHITE EMPRESS) インタビュー >

 元Cradle of FilthのギタリストPaul Allender擁するWhite Empress。ブラックメタルからゴシック、シンフォニックまですべてを飲み込んだデビューアルバム"Rise of the Empress"も記憶に新しいところ。 そのWhite Empressが今月日本にやってくる!事前にプロモ来日をしていたヴォーカリストMary Zimmerに、バンドの結成から日本公演についてまで、色々と聞いてみた。



--- Mirai Kawashima (以下、M): それでは始めましょう。日本の印象はいかがでしょう。


Mary Zimmer(以下、ZM):美しいし、素敵な国ね。桜が咲いていて、とても良い時期に来られたと思うわ。

--- M : 確かに1年で一番良い時期かもしれませんね。


ZM:ええ。皆さんとても親切だし。

--- M : 桜も見られたんですね。


ZM:少しだけど。泊まっているホテルの近くで。

--- M : White Empressはどのように始められたのですか。最初はPaul (Allender)のプロジェクトだったのでしょうか。


ZM:そうね。何年か前に彼がCradle of Filthとは何か違うことをやりたいということで、Cradle of Filthをやりながら始めたプロジェクトだったの。

--- M : 現在はプロジェクトではなく、継続的なバンドですよね。


ZM:そうよ。今はPaulにとっても私にとっても一番プライオリティの高いフルタイムバンド。

--- M : Luna Mortisはもうやっていないのですか。


ZM:ええ、Luna Mortisはもう終わったと考えているわ。他のメンバーたちも、別のバンドを始めているし。

--- M : Luna Mortisのアルバムは日本でも人気だったので、Luna Mortisはどうしてしまったのか気になっている人も多いと思います。


ZM:2013年頃リユニオンショウなどもやったのだけど、それぞれメンバーの目指すところが違ったので、なかなかうまく行かなかった。もちろん喧嘩別れ をした訳ではないし、今は皆、よりハッピーな状況にいるし。

--- M : 皆にとって発展的な解散だったわけですね。あなたのメイクは非常に独特なものですが、そもそもWhite Empressというのはどのようなコンセプトなのですか。 あなたはWhite Empressというキャラクターを演じているのでしょうか。


ZM:White Empressというのはある意味化身のようなもの。特にアメリカにおいては、エクストリームであること、他とは違うことはとても重要なことだと思うの。
最近マスクやメイクをしたバンドのドキュメンタリーでインタビューに答えたのだけど、私が言ったのはメイクをすることでステージで別人になれるということ。
White Empressについて素晴らしいグラフィック小説も今描かれているところなのだけど、White Empressという実際には存在しないキャラクターを、そのコスチュームを着ることによって演じているのよ。最近はファンもInstagramなどを通じて私の普段の写真を見ている訳だから、素の私とWhite Empressというキャラクターが別物であることを当然理解しているけど、彼らは気にしていないわ。彼らはWhite Empressという芸術的にグロテスクで、ダークで破壊的なキャラクターを支持してくれているのよ。

--- M : 顔の下半分を白く塗るのには特別な意味があるのですか。


ZM:はっきりとした意味はないわ。元々はClementという女性にWhite Empressというキャラクターを描いてもらったのだけど、それがこんな感じだったのよ。目が真っ黒で、こういうメイクをしていて。ステージで、アートワークと私が同じメイクをしていると見栄えがするでしょう。それにこういうメイクはとてもオリジナルだと思うし、覚えやすいから。

--- M : White Empressの音楽性はとても幅広いと思うのですが、どのようなところからインスピレーションを受けていますか。


ZM:あらゆるところからね(笑)。私たちはWhite Empressを一つのジャンルに押し込めたくないの。メタルの素晴らしいところは、その下にスタイルの異なるサブジャンルが大量にあること。私たちは、White Empressはブラックメタルとか、いやデスメタルだ、とか限定したくないのよ。そうすればより多くのオーディエンスにアピールすることができるし、よりクリエイティヴなことができるわ。

--- M : ジャンルを限定しないというのは両刃の剣だと思うんですよ。様々なジャンルのファンにアピールする可能性がある一方で、どのファンからもソッポを向かれてしまう危険性も孕んでいるのではないでしょうか。


ZM:そろそろメタルファンもカテゴライズばかりするのをやめる時よ。例えば同じようなブラックメタルの作品が、これまでに何枚リリースされたのかしら。
ブラックメタルは20年以上の歴史を持つけれど、その中だけで他とは違うオリジナルなものを作ることは、もはや不可能だと思うの。同じようなスラッシュメタルのアルバム、同じようなパワーメタルのアルバムなどが大量に存在する中で、どんなメタルをやれば良いのかと考えた時に、私たちは違うものを作ろうという結論に達したの。確かにそれは両刃の剣で、「君たちはブラックメタルなの?それとも違うの?」みたいに言われることもあったけれども、「君たちは他のバンドとは違うね!」というポジティヴな反応もたくさんもらったわ。

--- M : マーケティングのためだけにひとつのサブジャンルに固執するより、ずっとアーティスティックなアプローチですね。具体的にはどのようなバンドからの影響を受けていますか。


ZM:影響を受けたヴォーカリストということだと、スクリ―ムに関してはAt the GatesのTomas、CarcassのJeff。彼らのスクリーム本当に激しくて、他の歌い方、普通の歌い方ではあのような感情表現はできないと思うの。

--- M : あなたはクラシックの歌唱法などは習得されているのですか。


ZM:ええ、私は音楽で学位も取得しているし、歌を教えてもいるわ。スクリームもクラシックの歌唱法にのっとっているから喉を痛めることもないの。多くのへヴィメタルヴォーカリストを教えているMelissa Crossにも師事して、彼女にはロック的な歌い方を習ったわ。オペラからロックまで幅広くトレーニングを受けた経験があるの。

--- M : 教えているのはどのようなヴォーカルスタイルなのですか。


ZM:クラシックでもロックでも、生徒に合わせてすべて教えているわ。

--- M : 音楽的な影響はどのようなバンドから受けているのでしょう。これはPaulに聞くべきなのかもしれませんが。


ZM:そうね、皆でアイデアは出し合うけど、彼が主に曲を書いているので。彼は素晴らしい作曲家であり、アレンジャーでもあるのよ。

--- M : White Empressの音楽にはメタルだけでなく、クラシックなど他の音楽の要素も多く感じられますよね。


ZM:ええ、もちろん。



--- M : では好きなヴォーカリストとなると誰でしょう。


ZMNightwishのFloor Jansenね。彼女とThe GatheringのAnnekeが、へヴィメタルのヴォーカリストの中では気に入ってるわ。

--- M : 5月には初の日本公演がありますが、White Empressのステージはどのようなものでしょう。


ZM:非常に激しくてパワフルでエピック。White Empressの曲はライヴを想定して書かれているのよ。日本向けに特別なセットも考えているから、きっと皆もびっくるすると思うわ。

--- M : ヴィジュアル面ではいかがですか。シアトリカルなステージなのでしょうか。


ZM:私たちはあまり馬鹿げたシアトリカルなことをやりたくはないの。特にアメリカではシリアスと馬鹿げているの間に明確な線引きがあって、私たちはその線を超えないようにしているわ。もちろんコスチュームやライト、バックドロップなどの視覚的要素はあるけれどね。Iron MaidenのショウではBruce Dickinsonがステージを駆け回っているじゃない。あれってとても自然でしょう。私としては、オーディエンスの反応にあわせて好きに振る舞うような、自然な感じを大事にしたいと思っているのよ。

--- M : アルバムで聞かれるシンフォニックなパートは、ライヴではどのように再現しているのですか。


ZM:通常はバックトラックを流しているの。日本のツアーではキーボーディストもいるけど、それでもバックトラックも使うわ。一人じゃシンフォニックなパートすべてを弾けないから。でももちろん私の歌はすべて生よ。口パクみたいなことは絶対にやりたくない。できればすべて生でやりたいのだけど、シンフォニックパートだけはどうしようもないのよ。フルオーケストラと合唱隊でも雇わない限りね。

--- M : 日本ではBelphegorと一緒にプレイをされますが、White Empressの音楽性はとても独特なので、なかなか一緒にツアーをするのに適したバンドを見つけるのが難しいのではないですか。


ZM:そうね。でも難しいとは思わないわ。私たちはどんなスタイルのバンドともプレイするし、結果それでうまく行くのよ。アメリカではデスメタル、ブラックメタル、オペラメタル、ポップメタルなど色んなバンドと共演したけど、すべてうまく行ったわ。ファンも一つの ジャンルに縛られているわけではないし、私たちのやっていることを認めてくれてるわ。どんなスタイルのバンドとも共演できるというのが私たちの強みだと思うし。

--- M : さすがにもう21世紀ですし、メタルファンも寛容になってきているのですね。


ZM:多くのメタルファンたちは、同じものにウンザリしていると思うの。もう40年近くも同じことを繰り返してきたわけでしょう。なのでメタルファンたちは何か違うもの、新しいものに飢えているのよ。

--- M : これまでにどんなバンドとツアーしたのですか。


ZM:まだライヴはあまりたくさんやっていなくて、主にローカルバンドとプレイしただけなの。

--- M : あなたたちはミネソタ出身ですよね。


ZM:私自身はウィスコンシン出身なのだけど、メンバーの何人かはミネソタよ。

--- M : ミネソタのへヴィメタルシーンというのはどんな感じですか。


ZM:とても寒いところなので、へヴィメタルがとても人気あるの。

--- M : スカンジナヴィアみたいですね。


ZM:そうなの。天候も近いでしょうし。メタルバンドをやるには最高のところよ。私たちのショウもいつも満員だし、素晴らしいローカルバンドもたくさんいるわ。ファンもとてもよくサポートしてくれるわ。

--- M : お勧めのローカルバンドはいますか。


ZM:日本のショウの前に一緒にプレイする予定の、ウィスコンシンのThe Faith Hills Have EyesとミズーリのBlack Box Warningね。

--- M : 日本でプレイした後は、どのような予定になっていますか。


ZM:少なくともあと1年は"Rise of the Empress"のためのツアーを続けたいわ。まだ表面をひっかいた程度しかやっていないと思うので、次のアルバムを作る前にヨーロッパのフェスティヴァルなどにも出たいと思っているの。まだまだこのアルバムのためにやるべきことは 残っているわ。

--- M : では最後に日本のファンにメッセージをお願いします。


ZM:日本のファンの皆さん、White EmpressのMaryです。5月に日本に来るのが待ちきれないわ。激しくて素晴らしいショウを楽しみにしててね。

--- M : どうもありがとうございました。




 アーティスト写真を見てもらえればわかると思うが、非常にキャラの立っているMary Zimmer。歌の方もGrowlからオペラティックな唱法までこなすという多才ぶり。さらにギターは元Cradle of FilthのPaul Allender、ベースは元Coal ChamberのChela Harperという豪華なメンバー。 White Empressのライヴを見た人間は、世界でもまだそんなに数はいないはず。これを見逃す手はない!!

5/12(火) 東京 渋谷CLUB QUATTRO w/ Belphegor
5/14(木) 東京 原宿ASTRO HALL (White Empress単独公演)



Mirai & Mary


川嶋未来/SIGH
https://twitter.com/sighmirai
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