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無人島 〜俺の10枚〜 【吉田ヨウヘイgroup 連載:西田修大 編】

2015年4月24日 (金)

ストレンジ、だけど癖になるポップソング。

前作『Smart Citizen』が、とりわけ耳の肥えたリスナーから高く評価され、ロングセラーを続けている吉田ヨウヘイgroup。新作アルバム『paradise lost, it begins』が早くも完成、6月3日にリリースされる。フジロック、ワンマンライブを経てより強靭となったバンド。さらにTAMTAM のフロントマンであるKuroのコーラスとして客演参加がバンドに華を添える。絶妙なバランスを保つバンドアンサンブルが、奇妙に、かつ美しいポップソングを鳴らす。
元々リスナー気質で深い造詣のあるメンバーの集合体である彼ら。今回アルバムの完成を記念して「無人島 〜俺の10枚〜」【吉田ヨウヘイgroup 連載】を実施。彼らのルーツとなる音楽を覗いてみよう。

無人島 〜俺の10枚〜 【吉田ヨウヘイgroup 連載】 一覧


『paradise lost, it begins』 吉田ヨウヘイgroup [2015年6月3日 発売]

『paradise lost, it begins』 吉田ヨウヘイgroup 「過去におこなってきた、無為にも徒労にも思っていた出来事たちが、ふいに意味を持ちだした瞬間を形にしたかった―。」
朴訥としたフォーキーな歌としての味わい、硬質なポスト・ロックの質感、華やかな女性コーラス、そこへジャンル横断的なアイデアと、アンサンブルにおける楽器の役割を再定義する吉田ヨウヘイの作曲術。バンドの音を決定づけている西田修大の金属的な質感ながらブルーズを感じさせる巧みなギター、惜しくも解散してしまった< OK?NO! >やソロ活動と、活躍目覚ましいreddam がメイン・ボーカルを執る事も増え、岡田拓郎(森は生きている)、吉田ヨウヘイとの即興ユニット<発展>ではリーダーを務めるフルート奏者の池田若菜が、クラシックの高い素養をバンドでも活かし、アレンジャーとしての才能を本作では開花させている。それら、バンドの構築的なサウンドは、高橋恭平の躍動感溢れる力強いドラミングと星力斗によるハリのあるベースによって支えられている。個々のレベルアップしたプレイヤビリティーによって、バンドは大きく成長を遂げ、今作にはTAMTAM のフロントマンであるKuro がコーラスとして客演参加、更に美しいコーラスワークを実現している。より豊かな音楽性の下、バンドアンサンブルは強靭なものとなり、元々リスナー気質で深い造詣のあるメンバーの音楽嗜好が絶妙のバランスで融合し、現在進行形、全くオリジナルな、今しか生み出せないポップ・ソングスを作り上げた。

『paradise lost, it begins』収録楽曲

  • 01. Music, you all
  • 02. シェイプオブシングス
  • 03. ユー・エフ・オー
  • 04. サバービア
  • 05. キャプテン・プロヴァーブ
  • 06. フューネラル
  • 07. 話を聞いたんだ
  • 08. パラダイスロスト
  • 09. イメージ・トレーニング
  • 10. グッドニュース
  • 11. 間違って欲しくない

吉田ヨウヘイgroup プロフィール

<メンバー>
吉田ヨウヘイ : vocal, guitar, alto saxophone
西田修大 : guitar, chorus
星力斗 : bass
池田若菜 : flute, chorus
高橋“TJ”恭平 : drums
reddam : vocal, keyboard

<サポートメンバー>
kuro (TAMTAM) : vocal, trumpet

ソングライターでヴォーカルを務める吉田ヨウヘイを中心として2012 年に結成された吉田ヨウヘイgroupはそのコーラスワークとバンド・サウンドと管を並列に扱ったマス・ロック的なアプローチをして、「和製ダーティ・プロジェクターズ」との異名を授かり、1st アルバム『From Now On』は熱心なリスナーから賛辞を以て迎えられる。森は生きているやROTH BART BARON といった親交の深いアーティストたちの協力を得て、2014 年『Smart Citizen』をリリース。FUJI ROCK FESTIVAL 2014(ROOKIE A-GO GO ステージ)、One Music Camp 2014 等のイベントに出演、8 月には渋谷クラブクアトロでのワンマンを成功させる。

http://yoshidayoheigroup.tumblr.com/


無人島 〜俺の10枚〜 【吉田ヨウヘイgroup 連載:西田修大 編】

Klaus Badelt / Hans Zimmer

Klaus Badelt / Hans Zimmer 「Pirates of the Caribbean (Original Soundtrack)」

無人島に一緒に、と考えたときに最初に浮かんだのがこのアルバムです。未曾有の嵐に見舞われ、絶望しかけても、このテーマを聴けば腹に力が入り、不屈の闘志が芽生えるはず。もちろんキャンプファイヤーにぴったりな曲も、海をぼーっと見ながらセンチメンタルに浸れる曲もばっちり収録されています。無人島でこのアルバムを聴き続けていれば、誰もが自分は海賊なんじゃないかと思い込めること請け合いです。そうなってしまえば、あとは最高に楽しい日々が待っていると思います。

Eric Clapton

Eric Clapton 「Clapton Chronicles;The best of Eric Clapton」

ずっと大好きなエリック・クラプトンです。ギターを始めたきっかけもクラプトンのライブを見たことでした。人差し指でかける独特のビブラートもひたすら真似したし、「Wonderful Tonight」を聴いては、いつか恋人が出来たらこんな感じなのかなあと熱い夢を見ていました。クラプトンというと、ブルースブレイカーズ、クリーム、デレク&ザ・ドミノス、461オーシャン・ブールーヴァードの頃など、どの時期が一番だということに関していろんな意見があると思うのですが、僕はこのアルバムに収録されている時期のクラプトンが特に好きです。最近久しぶりにまた聴いて、やっぱ最高だなと思いました。

Red Hot Chili Peppers

Red Hot Chili Peppers 「Californication」

レッチリを初めて聴いたのがこのアルバムだったのですが、全くピンと来ず、縁がないものとして二年くらい避けていた思い出があります。その後たまたま聴いた「Can't Stop」に突如興奮してCD屋に駆け込み、「By The Way」を毎日聴くようになって、それからすぐに「Blood Sugar Sex Magik」にとどめを刺され、完全に彼らの虜になりました。とにかくどんな演奏でも曲でも聴きたくて、頑張れば入手可能な音源はほとんど集めて聴きまくりました。「Californication」は最初の印象から年を取るごとにどんどん好きになっているアルバムで、優劣つけがたいけど、今ではレッチリの中で一番好きなアルバムだと思います。夜の無人島の浜辺で聴く「Scar Tissue」は最高だと思うんだよなあ。

John Frusciante

John Frusciante 「Shadows Collide With People」

レッチリがめちゃくちゃ好きなのはとにかくメンバー全員の魅力に由来するんですが、それでもなお圧倒的に大好きなのがジョン・フルシアンテです。彼の大好きな所は、音、ギタースタイル、弾きっぷり、とにかく枚挙に暇がないけど、その中でも一番ジョン・フルシアンテらしさを感じていつもぐっとくるのが彼のメロディへの感覚です。レッチリでは「Californication」以降、特にそれを押し出した歌のメロディーやギターリフが目立つようになりますが、「Mother's Milk」の「Knock me down」や、ソロ作などを聴くと、彼には全時期を通じて独特のメロディ感覚が存在していることを強く感じられます。ジョンのソロ作はどれも大好きなのですが、特に好きな曲が多くてギターもかっこいいこのアルバムを!

Jimi Hendrix

Jimi Hendrix 「Blue Wild Angel: Live at the Aisle of Wight」

ギターを弾くならジミヘンは聴かなきゃ!ということで最初は半ば義務のような気持ちで聴いていたジミ・ヘンドリクスですが、大学生のとき先輩に聴かせてもらったフィルモアでの「Izabella」のライブ演奏を聴いて一気に夢中になりました。モンタレーの「Killing Floor」とか、フィルモアの「Power of soul」とか大好きな演奏はたくさんあるんですが、特にこのアルバムは好きな演奏、箇所が多いです。なんといってもまず「All Along The Watchtower」!あのワウのノイズとかもう!あと「Freedom」の雪崩式に始まるギターソロ!超かっこいい!

Wilco

Wilco 「Sky Blue Sky」

クラプトン、ジョン・フルシアンテ、ジミヘンのようなギターヒーローにずっと憧れていた自分ですが、今音楽をやる上でギターを重視することはナンセンスなんじゃないか、それは音楽の良さに直接は関係ないし、方法論としても出尽くしてしまっているんじゃないか、という考えに囚われた時期がありました。そんな時に、まだまだこんなに新鮮でかっこいいギターが弾ける、そしてそのギターがあればこんなに音楽もより素晴らしいものになると示してくれたのがWilcoで、ネルス・クラインです。このアルバムのギターは最高にかっこいいし、彼はギターヒーローです。メンバー全員のプレイも歌も曲もすごく心地良くて、ずっとリピートして聴いていられる一枚です。

54-71

54-71 「enClorox」

初めてBOBOさんのドラムを見たとき、目を開けていられないような衝撃を受けたのをよく覚えています。54-71の演奏は鋼鉄のような全く他を寄せ付けない厳しさに溢れているのに、強烈に憧れて少しでも近づきたくなるような熱さもあります。ずっと憧れているバンドです。Battlesのジョン・ステニアーが54-71を見て「エモーショナルマシーン!」と評したという話がすごく好きだし、的を射てると思います。このアルバムはばきばきの緊張感を収めていると共に、ふと暖かい気持ちを喚起されるような曲も多く、54-71の魅力ががしっと詰まってると思います。

宇多田ヒカル

宇多田ヒカル 「Deep River」

宇多田ヒカルはどのアルバムも大好きでめちゃくちゃ聴いているので、出来ることなら全部持って行きたいのですが、いま聴きたい曲が多いこのアルバムにしました。無人島に到着したての元気な時期は「Traveling」を聴いてはしゃぎまくり、辛い時期は「Final Distance」を聴きながらdistance感じて泣きまくったりしたいです。好きな曲、いい曲が多すぎて、自分にとっては一番好きな曲をかなり決めづらい人なのですが、その中でも「光」は際立って好きです。すごく安心すると同時に、強烈に高揚する希有な曲だと思います。

Disney

Disney 「My First Disney Songs」

小さな頃から家族の影響でディズニーが大好きで、ミュージカルも大好きです。日本語詞、英詞ともにほとんどの曲は覚えていて、自在に歌うことが得意だし、とても好きです。ディズニーの曲に関してだけは、この曲は劇中のアレンジで日本語がいいとか、この曲はエンディングに流れる仕様で英語がいいとか、細かな嗜好がたくさんあります。そのせいでどのCDを選ぶかは非常に難しいのですが、このアルバムは自分にとって必要な曲は概ね収録されているので、多少の不自由はあるかもしれないけれど、持っていれば絶対に安心するし嬉しいと思います。

King Crimson

King Crimson 「Discipline」

せっかくの無人島、出来ることならば夢のような生活を送り続けたいけれど、野生の動物はディズニーのキャラクターみたいに人懐っこいヤツばかりじゃないことは確かです。そんなヤツらに出会ってしまったらこのアルバム。象の鳴き声で威嚇します。

▼ 前作リリース時の特集も必見!未読の方は是非!

【エイチオシ】 『Smart Citizen』発売記念!吉田ヨウヘイ×岡田拓郎×柳樂光隆・特別鼎談 
HMVがイチオシするネクストブレイクアーティスト「エイチオシ」にて絶賛大プッシュ中の吉田ヨウヘイgroup。彼らのニューアルバム『Smart Citizen』がついに到着!吉田ヨウヘイさん、森は生きているの岡田拓郎さん、さらには音楽ライターの柳樂光隆さん、三者の特別鼎談現場にお邪魔してきました!

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3rd album

paradise lost, it begins

CD

paradise lost, it begins

吉田ヨウヘイgroup

価格(税込) : ¥2,640
会員価格(税込) : ¥2,429
まとめ買い価格(税込) : ¥2,244

発売日:2015年06月03日
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2nd album

Smart Citizen

CD

Smart Citizen

吉田ヨウヘイgroup

価格(税込) : ¥2,640
会員価格(税込) : ¥2,429
まとめ買い価格(税込) : ¥2,244

発売日:2014年06月18日

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1st album

From Now On

CD

From Now On

吉田ヨウヘイgroup

価格(税込) : ¥2,096
会員価格(税込) : ¥628

発売日:2013年03月20日
在庫あり

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